<   2019年 08月 ( 20 )   > この月の画像一覧

急行赤倉

 国鉄・JRの昼行急行電車に乗ったのは、合計十回に満たない回数だったと記憶している。

 そのうちの一回が、ちょうど三十年前に乗ったこの急行「赤倉」であった。
f0113552_10590970.jpg
 青春18きっぷで信越本線を旅していた時、長野の善光寺に参詣したくなって、その時間を捻出するために部分的に乗車した。青春18きっぷでは急行に乗れないから別途乗車券と急行券を買わなければならなかったが、それほど高くなかったのだと思う。この急行に乗ったおかげで、無事に善光寺へお参りすることができた。

 こんなふうに、急行は気軽に利用できる存在であった。

 しかし、今やJRの昼行急行電車は存在しない。

 昔より特急列車の停車駅が増えたということがある。また、特急列車の中の一部に「スーパー」などと冠された列車ができ、特急という種別の中に二段階の列車ができたということもある。かと言って「スーパー」でない列車の料金が安価になったわけでもない。

 一方で、普通列車の一部が快速列車として運転されるようになり、速達化が進んだ。中は特快などと称して急行並みに速い列車もできた。特別料金は取られないのだから、こうなると急行列車の出る幕はなくなった。急行料金というのも中途半端なものになってしまった。

 もう、JRに急行列車が復活することもないのだろう。

 私が急行「赤倉」を利用したことも、遠い夏の思い出である。


JR東日本165系電車 急行「赤倉」 信越本線新井駅にて 1989.8.31
by railwaylife | 2019-08-31 11:00 | JR東日本 | Comments(0)

ヒグラシの音を聴きながら

 ヒグラシの鳴き声は好きだ。

 高音の優しい声も心地良いし、鳴き終わるときにテンポがだんだんとゆっくりになっていくところも気に入っている。暑さの中で、涼を感じられる音色だ。

 今からちょうど二十年前の夏、越前三国にある滝谷寺という古刹へ行ったとき、ヒグラシの大合唱を聞いたことがある。木立に囲まれた境内に歩を進めると、四方八方からヒグラシの鳴き声が聴こえてきた。その音色に身体がすっかり包まれるような、夢心地の気分であった。忘れられない夏の思い出である。

 いま、都会ではヒグラシの鳴き声を聴くことなどほとんどできない。

 でも、普段よく行く多摩川台公園では、かろうじてその鳴き声を耳にすることができる。
f0113552_20324453.jpg
 公園で、ヒグラシの鳴き声を聴きながら見慣れたこの風景を眺める。

 私にとっては至福のひとときである。


東京メトロ
9000系電車 東急目黒線多摩川駅~新丸子駅にて 2018.8.17
by railwaylife | 2019-08-30 20:35 | 東急目黒線 | Comments(0)

元の色にカエル

 二年前から緑一色の塗装で東横線を走り、日々私を楽しませてくれた5000系「東横線90周年記念ラッピング電車(青ガエル)」であるが、いよいよ8月30日で運転を終了し、元の塗色に戻るようだ。

 寂しい限りであるが、もともと一年間の期間限定だったところ、二年間に延長してくれたのだからありがたいことであった。

 思えばこの間、何度も青ガエルを見に行った。運用を調べては、それに合わせて沿線へ出かけたものであった。

 ただ、振り返ってみると、いつもいつも私のお気に入りの多摩川橋梁ばかりでこの電車を見送っていた気がする。

 今にして思えば、もっとさまざまな場所で見送れば良かったかなという気もするが、一つの場所で定点的に見送るのも楽しいことだったと思っている。さまざまな季節、さまざまな時間、さまざまな天候の下で、多摩川橋梁を往く青ガエルの姿を眺めることができた。そして、その時々の河川敷の風景を楽しむこともできた。

 そんなこれまでの「青ガエルが往く風景」を、この機に続けて記事にしていこうかと考えていたのだが、なかなかそういう暇もない。だからそれは、いずれまた掲載してくこととしたい。

 ともかくも今は、この青ガエルが走ってくれていたことに感謝している。
f0113552_23431779.jpg

東急
5000系電車(5122F) 東急東横線多摩川駅~新丸子駅にて 2019.8.12
by railwaylife | 2019-08-28 23:45 | 東急5000系列 | Comments(0)

鍛冶橋御門を往く

 東海道新幹線が始発の東京駅を発って最初に跨ぐ通りが、この写真の新幹線先頭車両の背後に写っている鍛冶橋通りである。
f0113552_22464857.jpg
 その名の通り、ここに鍛冶橋という橋があったことに由来する。

 写真の奥に見えるのが鍛冶橋通りと外堀通りとの交差点であるが、その外堀通りと東海道新幹線の線路の間のスペースはかつて、江戸時代の外堀であった。そこに架かっていたのが鍛冶橋である。

 鍛冶橋の名は、外堀通りの外側に鍛冶町があり、文字通り鍛冶職人が多く住んでいたことに由来しているのだが、この鍛冶橋は江戸城への入り口の一つであった。そこで、鍛冶橋を渡ったところには鍛冶橋御門があった。江戸城の城門の一つである。

 江戸城の城門はかつて、枡形の造りをしていたそうだ。その城門は、堀の内側にあった。ということは、いま新幹線の線路が通っているところに城門の枡形があったのではないか。つまり、江戸時代のこの場所と現代のこの場所を重ね合わせてみると、新幹線の列車は城門の枡形の中を突っ切っていたのではないだろうか。そんなふうに考えてみると楽しくなってくる。

 だが、実際は少し違っていたようだ。

 今は便利な世の中で、スマホのアプリに江戸時代の地図と現代の地図を重ねて見ることのできるものがある。二つの地図の透過性を変えられるから実に面白いのだが、そのアプリでこの鍛冶橋通りのところを見てみると、鍛冶橋御門の枡形は、外堀にはみ出すような位置に書かれている。つまり、東海道新幹線の線路とは重なっていなかった。

 でも、線路が枡形のすぐ内側を通っていることは確かである。つまり、東京駅を発った新幹線の列車は、鍛冶橋御門をかすめながら旅立っていることになる。

 最近は東京駅から新幹線に乗ることが少なく、品川駅や新横浜駅から乗ってしまうことが多いけれど、今度東京駅から新幹線で旅立つときには、必ず鍛冶橋御門を列車がかすめて行くさまを思い浮かべながら旅立ちを楽しみたい。


新幹線
N700系電車 東海道新幹線東京駅~品川駅にて 2018.8.5
by railwaylife | 2019-08-27 22:55 | 700&N700 | Comments(0)

真夏の700系

f0113552_22424517.jpg
 猛暑日の日、強い夏の日差しに照らされた車体が白飛びしないように気を付けながら700系にカメラを向けていた。

 そんな夏があったことを、覚えておきたい。


新幹線
700系電車 東海道新幹線東京駅~品川駅にて 2018.8.5
by railwaylife | 2019-08-25 22:45 | 700&N700 | Comments(0)

強引なヒマワリ電車

 青い夏空の下、大きくて明るい表情のヒマワリの向こうを、ギラギラに輝く電車が往く。

 そんな、絵に描いたような鉄道風景を見てみたいと思うけど、なかなかそういう風景を見に行く余裕もない。

 それで、身近な路線の沿線にヒマワリを見つけ、強引に「ヒマワリと電車」という風景を作り出してみた。
f0113552_23211484.jpg
 ヒマワリも、もうちょっと咲く向きを考えてほしいんだよなぁ、なんて思いながらこの風景を見送っていた。


東急
5080系電車(5188F) 東急目黒線奥沢駅~田園調布駅にて 2019.7.23
by railwaylife | 2019-08-19 23:25 | 東急目黒線 | Comments(0)

大暑の黄色

 二十四節気の一つ大暑は、一年中で最も暑い時期とされる。

 しかし、梅雨明けが遅くなった2019年は、そういうわけにはいかなかった。この時期まで梅雨寒が続いていたからである。

 それでも大暑の日は、久しぶりに雲間から日差しがこぼれてきた。
f0113552_22540414.jpg
 その日差しは力強く、これからやって来る酷暑が思いやられた。

 とは言え、今年の夏がここまで暑くなるとは、このとき思っていなかったことである。


東急
5050系電車(4110F) 東急東横線多摩川駅~新丸子駅にて 2019.7.23
by railwaylife | 2019-08-18 22:55 | 東急5000系列 | Comments(0)

大阪の風景を載せとるうちにもう秋やないか

 昨日まで、約一ヵ月をかけて、昨年夏の大阪の風景をずっと載せてきた。

 こんなに時間をかけるつもりはなかったのだが、普段と違う場所の風景を掲載することは、このブログの目先が変わって良かったかなと思っている。

 だが、そうしているうちに季節は流れ、暦の上では立秋を過ぎもう秋である。

 とは言え、現実にまだまだ暑いのだから、しばらくは夏の話題を載せていってもいいかなと思っている。これからはまた、身近な場所の夏の風景や、地元関東の話題を掲載していきたい。
f0113552_10184627.jpg

by railwaylife | 2019-08-17 10:20 | 生活 | Comments(0)

暮れる大阪

 酷暑の中、大阪をめぐった二日間の旅の最後、淀川の河川敷で日が暮れるのを眺めた。
f0113552_23471827.jpg
 何しろ暑い中での旅だったが、この旅ではちょっとだけ大阪に詳しくなったかなと思った。市内のあちこちに行くことができたし、大阪の町の歴史についても少し学ぶことができた。記事にはしていないが、地下鉄に乗ったり、京阪電車や阪急電車にも乗った。

 でも、まだまだ大阪のことは良く知らない。

 また大阪の街をじっくり回ってみたい。

 そう思いながら、この夕暮れを見ていた。


JR西日本223系電車 東海道本線新大阪駅~大阪駅にて 2018.7.15
by railwaylife | 2019-08-16 23:50 | | Comments(0)

後追いの橋梁

 上淀川橋梁の撮影地というと、大阪駅方のたもとが有名のようだ。

 トラスのない下り線を正面から捉えられるためである。寝台特急「トワイライトエクスプレス」の有名撮影地でもあった。

 私が行ったこの新大阪方のたもとは、トラスのない下り線を後追いで捉えることになる。だから、有名な撮影地にはならないのだろう。
f0113552_23153686.jpg
 でも、こういう夕暮れ時に撮るには、どこか物悲しい尾灯を見送ることができるので、こちら側の方がいいんじゃないかな、と思った。


JR西日本207系電車 東海道本線新大阪駅~大阪駅にて 2018.7.15
by railwaylife | 2019-08-15 23:20 | 東海道本線 | Comments(0)