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2017年総括

 この2017年は、このブログの在り方について疑問を感じた年であった。

 これまで私は、一つのテーマについてなるべく丁寧に扱ってきた。それは決して無理にやってきたことではなく、それが私らしさだと思ってきた。

  だが、丁寧に扱っていくには何しろ時間がかかる。それで、日常が忙しくなってくると、それを続けるのが大変になってきた。もちろん、話題の鮮度や即時性は求めず、自分のペースでやっていけばいいと思っていたが、それにしてもだんだんきつくなってきた。

 それでもう、丁寧にやっていくのは無理かなあという気がしてきた。

 そうなると、自分が載せたいと思った話題の中から取捨選択し、ダイジェスト的にいいところだけを載せていくことになる。いわば「いいとこ取り」である。

 考えてみれば、情報に満ちあふれている今の世の中は、何でも「いいとこ取り」である。面倒なプロセスは極力省略され、結果の「美味しいところ」だけが即時に求められる。人々はそうやって、世にあふれる情報に対応していっている。今年の流行語大賞にも選ばれた「インスタ映え」というのも、ある意味「いいとこ取り」であり、今の世相を色濃く反映した現象だと言える。

 そう考えると、このブログも「いいとこ取り」をしていかないといけないのかなと思うようになった。でもそれで本当にいいのだろうか、という気持ちもあった。そんな迷いの中で、ここ数ヵ月は記事の更新を続けてきた。

 そしてこの年末を迎えても、未だ答えは出ていない。だから来年も、迷いながらブログを続けていくのかなと思っている。

 でも、大事なことは自分がいかに楽しむか、である。別に「いいとこ取り」じゃなくていい。常に「写真映え」する記事を載せなくたっていい。自分がやっていて楽しいと思うことが何よりだ。そうすればきっと、世の中の他の誰かもこのブログを楽しんでくれるだろう。

 そのことを常に想いながら、来年もこのブログを続けていきたい。
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by railwaylife | 2017-12-30 23:50 | 生活 | Comments(0)

さらばエル特急

 来年3月のダイヤ改正で、JRからエル特急が完全に消滅するというニュースを目にした。

 国鉄時代には「数が自慢の特急列車」という触れ込みで、全国各地の特急列車にこのエル特急という呼称が冠されていたが、JRになって各社が独自色を出していく中で次第にこの呼称を付けない特急列車が増えていった。だから、エル特急ってまだあったんだなと思ってしまった。

 ニュースの記事には、エル特急の「L」は何の略だかよくわからないし、最近ではあまり認識もされなくなっていたと書かれていた。たしかにそうだが、このエル特急の全盛期に小学生だった私は、単なる特急とは異なるある種の風格を、子供心にもエル特急に対して抱いていたものであった。それに子供だったから「L」の意味なんてわからなくても良かった。時刻表の列車名欄にずらりと並んでいた「L」のマーク、そして色とりどりのトレインマークの隅に付けられていた「L」のマークが憧れの的であった。だから、そのマークのない特急は、何となく物足りない気がした。時刻表では「L」のマークより小さい表記で「特急」と書かれていたし、トレインマークにも「L」のマークがなくて何だか締まりのないように感じられたものであった。

 最近のJRの特急列車は愛称の前に「スーパー」なんていう言葉を付けて特急の格を区別しているし、国鉄時代の特急列車に比べると車両の設備も格段に良くなった。もちろん、技術の革新もありスピードも上がった。

 でも、幼い頃にエル特急に対して感じていた特別の風格を、いまの特急列車にはなかなか感じられないから不思議なものである。
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by railwaylife | 2017-12-29 23:05 | その他 | Comments(0)

御当地路線

 毎年、大河ドラマのご当地というと、観光誘致などを目的として盛り上がるものである。

 それは、私の記憶だと、時代劇の復活した「独眼竜政宗」あたりから盛んになったように思う。

 もうだいぶ前のことであるが、常磐線の列車に乗っていて亘理という駅を通ったら、ホームいっぱいにびっしりと幟がはためいているのを目にしたことがある。何だろうと思ってよく見るとそれは「炎立つ」と書かれた幟であった。亘理は大河ドラマ「炎立つ」の最初の主人公藤原経清が館を構えた地であった。その幟には、ご当地としての誇りが感じられたものであった。

 最近では、ご当地の駅のみならず、そのご当地を通る鉄道路線がヘッドマークやラッピングを施した車両を走らせるようにもなっていて、鉄道とも無縁のことではなくなってきている。 

 そしてこうしたご当地キャンペーンは、そのドラマの主人公の出身地や地元ばかりでなく、ドラマの舞台になった場所や主人公に関わりのある地でも展開されている。いわば、そのドラマとどれだけ関連性を持てるか、だと思う。

 例えば昨年の「真田丸」のご当地は信州上田で、実際その上田を起点とする上田電鉄には真田丸ラッピング電車が走っていたわけであるが、ドラマの後半で重要な舞台となった大阪城や九度山の近くを走るJR西日本の大阪環状線や和歌山線にも真田丸ラッピング電車が走っていた。こういうラッピング電車は、ドラマへの思い入れが強ければ見てみたい、乗ってみたいと思うし、地元を盛り上げるには有効な手段だと思う。



 ところで、多少こじつけ気味ではあるが、ここ三年連続で大河ドラマに関わりを持つ路線がある。

 それが東急世田谷線である。

 まず、一昨年の「花燃ゆ」は、主人公が幕末の志士吉田松陰の妹であったが、その吉田松陰が祀られた松陰神社は世田谷線の沿線にある。その名も松陰神社前という駅もある。この地に長州藩の吉田松陰を祀る社があるのは、江戸時代ここ世田谷に長州藩の抱屋敷があったことに由来する。それで一昨年は世田谷線に「花燃ゆ」のラッピング車両が走ったりしていた。

 続いて昨年の「真田丸」は、一見世田谷に関係がなさそうに見えるが、上町駅近くにある世田谷城は、真田氏に関わりがないとも言えない。豊臣秀吉による小田原北条氏攻めのとき、北条氏に与していた世田谷城は豊臣軍に攻められることとなるが、その攻め手は「北方軍」などと呼ばれ、関東の北側から進軍してきた前田・上杉・真田等を中心とした軍勢だった、とされている。もっとも、世田谷城は戦をせず開城してしまったし、小さな城の話なのでもちろんドラマにも登場しなかった。でも、真田氏に関わりがないでもない。だから昨年は、例えば「あの真田父子も攻めた(かもしれない)世田谷城」みたいなラッピング電車を走らせれば良かったのに、と思う。

 そして今年の「おんな城主直虎」は、井伊家が徳川家の重臣となるまでを描いた物語であったが、宮の坂駅近くの豪徳寺は、江戸時代になってからの井伊家の菩提寺である。お寺には直虎から二代後の直孝以降の歴代藩主の墓が並んでいる。その豪徳寺の境内を歩いてみると、まるで井伊家の本拠彦根にいるかのような錯覚を得られるものである。ちなみに、豪徳寺駅最寄りの宮の坂駅から三駅先が松陰神社前駅であるが、その松陰神社に祀られている吉田松陰を安政の大獄で処刑した大老井伊直弼の墓も豪徳寺にある。

 また、世田谷線沿線の地域は江戸時代、彦根藩世田谷領と呼ばれた井伊家の領地であった。井伊家とは非常に縁の深い場所である。

 だから今年の世田谷線は、玉電開通110周年も幸福の招き猫のラッピングもいいけれど、もっと「井伊推し」でも良かったんじゃないかな、なんて思っている。例えば「あの井伊家を支えた彦根藩世田谷領(いいね)」みたいなラッピング電車を走らせれば良かったと思う。

 いずれにしても、世田谷線沿線の歴史は濃厚である。

 そんな世田谷線沿線の歴史をもっともっと学びたいと、この路線に乗るたび思っている。
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by railwaylife | 2017-12-28 23:10 | 東急世田谷線 | Comments(0)

E353系への想い

 この年末のぎりぎりになって、今年新たに登場した車両をまた目にすることができた。

 12月23日、中央本線の特急「スーパーあずさ」としてデビューしたE353系である。

 そのデビューの日、新宿駅でE353系の旅立ちを見送ることができた。
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 特急電車伝統の高運転台となったデザインは、私が気に入っているE259系に似ている気がして、親しみが持てた。特急車両らしい車両だと思った。
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 そんな新顔の特急「スーパーあずさ」が新宿駅を発って行こうとしているさまをじっと眺めていると、私もまた、中央本線を下ってみたくなってきた。

 このE353系を目当てに、中央本線の旅に出る。

 来年してみたい旅が、また一つ増えた瞬間であった。


JR東日本E353系電車
特急「スーパーあずさ」
29号 中央本線新宿駅にて 2017.12.23
by railwaylife | 2017-12-25 21:50 | 中央本線 | Comments(0)

リバーでリバティ

 今月に入ってから、今年引退した都電7000形のことを続けて記事にしてきたが、今年新たに登場した車両のことについても少し触れておきたい。

 今年も多くの新型車両が登場したが、その一つが東武鉄道の特急「リバティ」こと500系である。

 この「リバティ」という愛称を最初に目にしたとき、いったいどういう意味があるのだろうとずいぶん考えた。そしてその字面から「リバティってリバーと何か関係があるんだっけ」なんていうふうに思ったりした。


 というわけで、その新型「リバティ」を最初に見るのはリバー(川)で、と決めた。まだ「リバティ」が登場して間もないゴールデンウィーク中のことである。
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 こうして初めて目にしたこの車両であるが、ずいぶん精悍な顔つきだなあと思った。新しい時代の特急にふさわしい外観だ。ただ、私には「特急と言えば流線形」というイメージが根強くある。だから、東武特急なら従来の「スペーシア」の方がいいかなとは今は思っている。

 でも、この「リバティ」なら都内から会津まで一直線に向かうことができる。しかも、大宮も、宇都宮も、郡山も通らずに会津まで行ける。それもまた面白いことだ。

 いつか「リバティ」で、会津まで行ってしまいたい。


東武
500系電車 東武伊勢崎線浅草駅~とうきょうスカイツリー駅にて 2017.5.2
by railwaylife | 2017-12-24 22:30 | 東武 | Comments(0)

暮れる都電2017

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 たしか昨年も、年の最後の通院の日にこの場所で暮れてゆく風景を眺めていた気がする。

 日が暮れて、年も暮れてゆく。

 その二つの暮れを同時に感じることで、年の終わりを強く実感することになる。 そしてまた、来年もこの場所に無事に通えるようにと祈りを込める。


都電
8900形電車 都電荒川線鬼子母神前電停~学習院下電停にて 2017.12.9
by railwaylife | 2017-12-20 23:50 | 路面電車 | Comments(0)

初冬都電

 今年最後の通院の日だった先々週の土曜日、通院前にいつもの場所で都電の風景を眺めた。
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 同じ風景を何度も眺め、撮っても仕方ないのかもしれないが、来るたびに空模様は違うし、同じ青空でも季節によってその色は少しずつ異なっていく。その違いを感じながら、この場所の季節が移ろってゆくのを感じる。

 そして今、この初冬の空に、また一年が無事に過ぎたことを知る。

 そのために、この場所に立ち止まってカメラを構えることは、私にとってとても大事なことである。


都電
8900形電車 都電荒川線鬼子母神前電停~学習院下電停にて 2017.12.9
by railwaylife | 2017-12-18 22:30 | 路面電車 | Comments(0)

晩秋都電

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 今年はイチョウの黄葉が早いんじゃないか、なんて思ったけれど、それは年々都会の黄葉が遅れるようになっているからそう思わされているだけで、今年が平年並みなのかもしれないと気付いた。

 いずれにせよ、色付き始めた並木を背に路面電車の往く風景が眺められて良かった。


都電
8900形電車 都電荒川線鬼子母神前電停~学習院下電停にて 2017.11.11
by railwaylife | 2017-12-16 12:00 | 路面電車 | Comments(0)

初秋都電

 7000形が引退して三ヵ月が経った。

 冴えない夏が過ぎ去り、都電の沿線にも秋がやって来た。
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 とは言え、久々に厳しく照り付けてきた日差しはまだまだ熱く、線路際の木ではツクツクボウシが盛んに鳴いていた。まだまだ夏の名残があった。

 それでも、この千登勢橋の上に吹く風は涼しく、橋のたもとに設けられた町会のテントでは、カセットデッキからお囃子の音色がずっと聞こえてきていた。折しもこのあたりの惣鎮守、氷川神社の秋祭りの日であった。

 そのお囃子を聴きながら、また一つこの沿線に新しい季節が無事にやって来たことを実感していた。


都電
8900形電車 都電荒川線鬼子母神前電停~学習院下電停にて 2017.9.9
by railwaylife | 2017-12-13 23:40 | 路面電車 | Comments(0)

紫陽花都電2017

 近年は、以前のようにあちこちの紫陽花列車の風景を眺めに行く余裕がなかなかない。だから、毎年眺めている紫陽花列車の風景をいくつか見られればそれで十分かなとは思っている。

 ただ、毎年一ヵ所くらいは、今まで見たことのない場所で紫陽花列車の風景を眺められるようでありたいと願っている。

 そんな風景を、都電の「ありがとう7000形」イベントで訪れた荒川電車営業所近くで偶然にも得ることができた。
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都電
8900形電車 都電荒川線荒川車庫前電停~梶原電停にて 2017.6.11
by railwaylife | 2017-12-12 23:50 | 路面電車 | Comments(0)