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サンシュユ添え

 花と電車のある風景を巧く切り取るのは難しいことだ。

 花は電車のことなど気にせず咲いているし、電車は花のことなど気にせず走っている。各々が好き勝手やっているものを、私が勝手に結び付けているだけだ。もちろんその両者の周りにも、さまざまなものが勝手に存在している。

 だから、多少余計なものがその風景に入り込んだって構わないと思う。余計なものがあるからと言って、その風景を切る撮るのを諦めてしまうのはもったいない。
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 この風景も、水色の街灯が余計だとは思ったけれど、思い切って切り取ってみることにした。


JR東日本E231500番台電車 山手線渋谷駅~原宿駅にて 2016.3.19
by railwaylife | 2016-03-31 22:30 | 山手線 | Comments(0)

黄色に黄色2016春

 冬の頃「そう言えば最近東横線で西武の「黄色い6000系電車」を見ないな」なんて思う時期があったのだが、どうやらその「黄色い6000系電車」は検査入場をしていたらしい。

 それで長らく東横線にも現れていなかったのであるが、冬という季節にその黄色い電車があまり見られなかったのは何とも残念なことであった。


 でも、春になってこうしてまたこの電車が往く風景を目にすることができるようになったのは、実に嬉しいことである。
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西武
6000系電車(6157F) 東急東横線綱島駅~大倉山駅にて 2016.3.20
by railwaylife | 2016-03-29 09:40 | 西武 | Comments(0)

東急線全線ダイヤ改正

 東急電鉄では、昨日3月26日に全線でダイヤ改正が行われた。

 今回の改正のポイントは、東急の「全線」でダイヤ改正が行われたことである。各線で、運転区間や終電の延長、また列車の増発があった。

 その「全線」というところを強調するためか、この改正を告知するポスターにはすべての路線の車両が描かれていた。
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 この車両のイラストが、ずっと気になっていた。

 よく見ると切り絵になっているこのイラストは、シンプルながらもしっかりと各車両を表現しているのだが、気になるのはその並びである。なぜこの順に並んでいるのか、ということである。

 まず「センター」の位置にいるのは田園都市線5000系である。

 5000系列は三種類が描かれているが、前面窓下に小さく表されている路線別カラーで形式が判別できる。一番手前の「センター」にいるのはラインカラーが緑色の田園都市線5000系である。

 ではなぜ田園都市線5000系が「センター」なのか。

 今回の改正の内容を見ると、各線とも似たような内容で、どの路線が目玉ということもない。そうなると、改正の内容をアピールしたい路線順に車両が並んでいるというわけではなさそうだ。

 では、何順に並んでいるかというと、改正内容には関係なく、その車両や路線がどれだけ今話題になっているかで並び順が決まっているように思う。

 現在、中間車の6ドア車が4ドア車へと置き換え中である5000系は、今一番注目の形式であると言えるかもしれない。置き換え用の4ドア車は、東急の最新車両だ。

 その「センター」5000系の両脇を固めるのが東横線の5050系と大井町線の6000系である。一列目と二列目を占める田園都市線、東横線、大井町線では現在、全駅へのホームドア導入が進行中である。そもそも5000系の6ドア車が置き換えられるのも、ホームドア導入のためである。

 次に三列目であるが、右側にいるのは一見すると大井町線9000系のようである。だが、前面上部の行先表示と運番表示がひと続きで表現されているので、池上線・多摩川線の1000系だと判別できる。

 そもそもこのイラストは「全線」改正を表すわけであるから、すべての路線の車両が描かれなければならない。また、一つの路線から二形式以上が選抜されることはない。大井町線からは6000系がすでに選抜されているので、残念ながら9000系は選抜メンバーに入れなかったようである。

 だから三列目は、1000系と7000系の二形式で池上線・多摩川線の二路線を表していることになる。

 池上線・多摩川線と言えば、1000系を改造した1000系1500番台の方が新顔だし話題性があるんじゃないかと思うのだが、あえて1000系を選抜したのは色のバランスを考えてのことだろうか。

 さらに四列目以降に目を転じると、右側に目黒線の5080系、左側に世田谷線の300系、こどもの国線のY000系が並ぶ。残念ながらこれらの車両や路線はあまり話題性がないようだ。できれば目黒線からは5080系ではなく3000系を選抜してもらいたいところであったが、やはり5080系が目黒線の顔なのだろう。顔ということで言えば、世田谷線の300系からは玉電色の301Fが選抜されているところを見ると、この玉電色が世田谷線の顔なんだなと改めて感じた。

 さて、こうして並んだ各車両がこれから新しいダイヤで走り回り、利用者にとって「いいダイヤ」だと感じられるようであってほしいと願っている。

by railwaylife | 2016-03-27 11:00 | 東急 | Comments(0)

リバイバルツートンの撮り方2

 寄居からの帰途、小川町まで8000系のリバイバルツートン車両に乗車することができた。

 特別塗装の車両というのは乗ってしまうと何でもないものである。行きと同様に沿線ののどかな風景を楽しむだけであった。

 いや、正直言うと寄居の街をあちこち歩き過ぎて多少疲れたのか、しばらくまどろんでいた。でも、のんびりした電車に揺られてまどろむ時間というのもまた贅沢である。

 終着の小川町駅に到着したところで、一応記念にリバイバルツートン車両の姿を写真に収めておこうかと思った。

 だが、乗り継ぎの快速池袋行きは2分後に発車となるので、時間にあまり余裕はなかった。

 それで慌てて写真を撮ることになったが、LED式の行先表示への気遣いをする暇もなく、シャッタースピードが速いままで撮ってしまった。

 おかげでLED表示は切れて写っている。
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 でもこれも、残念ながらこの車両に私があまり思い入れを持てなかったことの表れかなと思う。



 さて、この後は快速電車で一気に上った。そして、途中のふじみ野で先行の副都心線直通電車に追い付いたので乗り換え、あとはあっという間に東横線内へと戻った。

 せっかくフリー乗降区間のある「東急東武東上線ハイキングきっぷ」を手にしながら、今回は一番先まで行って帰って来るだけという形になってしまった。でも、まずは終着の寄居まで行ってみたいという気持ちが強かったから、最初としてはこれで良かったかなと思っている。

 次にこの「東急東武東上線ハイキングきっぷ」を使うときは、フリー乗降区間のあちこちで途中下車しながら、さらに東上線の風景を楽しみたいと考えている。折しも今日のダイヤ改正で、東横線・副都心線からの直通電車が東上線内で急行運転をするようになった。東上線沿線にはさらに出かけやすくなったと言える。


東武
8000系電車 東武東上線小川町駅にて 2016.2.28
by railwaylife | 2016-03-26 23:20 | 東武 | Comments(0)

ちょっと違う顔

 寄居からの帰りがけに、再び秩父鉄道で元東急8090系を目にすることができた。
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 去って行くその電車を見送り、元東急8090系の面影を感じようと思ったのだが、その顔がどうも8090系と違う。妙な違和感があった。

 どうやらこの車両は、中間車に後から顔を取り付けて先頭車両としたもののようであった。8090系に似せて造ってはいるのだろうが、別人の顔であった。

 昔から良く知っていた人に久々に会ったつもりだったのに、実は別人だった。

 まさにそんな状況のように感じられ、ちょっと寂しく思えた。


秩父鉄道
7800系電車 秩父鉄道秩父本線桜沢駅~寄居駅にて 2016.2.28
by railwaylife | 2016-03-26 21:15 | 東急8000系 | Comments(0)

鉢形城と八高線

 寄居の街を訪れた一番の目的は、この鉢形城跡を見学することであった。
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 鉢形城は、寄居駅の南、荒川沿いにあった戦国時代の城で、現在は城跡が公園として整備されている。

 そもそもこの城は、室町時代の文明八年(1476)に、関東管領山内上杉氏の家臣であった長尾景春が築城したと伝えられている。

 その後、上杉氏の家老でこの地方の豪族でもあった藤田康邦が小田原の北条氏康の四男氏邦を城主に迎え入れ、小田原北条氏の重要な拠点になった。そのため、天正十八年(1590)の豊臣秀吉による小田原攻めの際には、前田利家や上杉景勝らの北国軍に包囲されたという。その軍勢の中にはいま話題の真田安房守も加わっていたそうだ。

 城は一ヵ月以上の籠城戦の末、落城したという。あの「のぼうの城」ほどではないにせよ、激しい攻防戦が繰り広げられたことであろう。

 というのも、この鉢形城は天然の要害だったからである。

 城は荒川とその支流の深沢川に挟まれた断崖絶壁の上に築かれていた。実際、城跡に行ってみると、荒川に面した北側は切り立った崖になっていたし、南を流れる深沢川の谷も深かった。

 ただ、城の西側は開けていて、防衛上の弱点になっていたそうだ。そのため、城の中心から西側にかけては何重にも堀切を備え、曲輪がいくつも造成されていた。

 その城跡の西側を、現在はJR八高線の線路がかすめている。
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 前田利家や上杉景勝らの北国軍と同様、上野国から寄居へ入って来た八高線は、荒川の谷に立派なトラス橋梁を架け、この鉢形城に近付いて来た。城の西側から進入してくるというのは、まさにこの城の弱点を突いた形だ。

 そして、城の西端に鎮座する諏訪神社の縁をかすめれば、いよいよ鉢形城の大手に迫る。

 しかし、線路は大手を避けるようにして西へと向かう。そして、わずかに外曲輪をかすめただけで城内には入らず、南を指す。つまり、鉢形城は八高線の進入を許さなかったということである。それで止むなく八高線は、同じ北条氏の支城がある八王子へと向かったのではないだろうか。

 そんなことを妄想しながら、城跡の中を歩いていた。



 ところで、この場所に鉢形城があったのは自然の地形を利用して堅固な城を築くことができたからというだけではない。この地が、交通の要衝でもあったからだ。城の東側を鎌倉街道が通り、西の釜伏峠から下って来た秩父往還が城の正面へ来るように築かれていたという。それで、上州にも信州にも睨みが利くようになっていたそうだ。

 そんな鉢形城がある寄居は、現在でも東武東上線、JR八高線、秩父鉄道線が交わる交通の要衝であると言える。

 さて、この鉢形城に私はすっかり夢中になり、公園の中をずいぶんと熱心に巡った。いくつもの曲輪や堀があるのでけっこう起伏のあるところだったが、そこを丁寧に上ったり下ったりしながら城内をくまなく見て回った。
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 戦国時代の城だけに、防備が目に付いた。この城には石積土塁や横矢掛り、角馬出といった特徴があったが、中でも私が注目したのは障子堀である。横に長い堀の底に、一定の間隔で縦に敷居が設けられているのを障子堀というが、これは堀の水面を一定に保ったり、敵が堀の中で動くのを防ぐ効果があるそうだ。北条氏の城はなかなか考えられているなあと感心しながらその障子堀の跡をじっくりと眺めた。

 ただ、この城は防備のことだけが考えられていたわけではない。秩父曲輪には庭園や茶室の跡があった。壮絶な籠城戦があっただけについつい防備ばかりに目が行きがちだが、こういう文化的な側面もあったんだなあと改めて知る思いであった。また、城内からはかわらけが出土しているそうだが、これは北条氏の支城の中でも主要な城からしか出ていないという。その点から、この鉢形城が北条氏にとって重要な拠点であったことが窺えた。たしかに、実際に歩いて回ってみると想像していたよりずっと大きな城であった。

 こんなふうにして、じっくりと鉢形城跡を味わったが、おかげで思ったより見学に時間がかかってしまった。でも、何かに夢中になって時間を過ごせたというのは幸いなことであった。

 すっかり満足して、見学を終えたところで寄居の地を後にすることとした。


2枚目 JR東日本キハ110系気動車 八高線折原駅~寄居駅にて 2016.2.28
by railwaylife | 2016-03-26 21:00 | JR東日本 | Comments(0)

4両編成遠望

 東武東上線の正式名称は、東武東上本線というらしい。

 本線というと、営業距離が長く、輸送量も多く、さまざまな種別の列車が走っている路線、というイメージがある。

 東上線は、まさにそんなイメージに合致する路線である。

 ただ、本線にはもう一つのイメージがある。

 それは、距離が長いだけに、区間によってはローカル線のような様相を呈するところがある、というものである。街中では長編成の列車がたくさんの乗客を乗せて勇ましく駆けているのに、街から離れた区間ではのどかになり、わずかな乗客を乗せた数両の列車がのんびりと走っている。同じ路線ながら、区間によってそういう違いがあるのも本線ならではのことだと思う。

 そんなイメージも、東上線には合致する。

 小川町-寄居間は、4両編成の電車がのどかに行ったり来たりする区間である。

 そんな区間もまた、東上本線の一部分である。
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東武
8000系電車 東武東上線鉢形駅~玉淀駅にて 2016.2.28
by railwaylife | 2016-03-25 23:55 | 東武 | Comments(0)

遠望八高線

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 遠望の風景を捉えるのは難しい。

 どうしても風景全体がぼんやりとしてしまうように感じられる。

 特に春先は空気が霞んでいるから余計にぼわっとしてしまう。

 でもそれが、春らしさを表すことになるのかもしれないと思った。


JR東日本キハ110系気動車 八高線折原駅~寄居駅にて 2016.2.28
by railwaylife | 2016-03-23 23:30 | JR東日本 | Comments(0)

久しぶりのディーゼルカー

 寄居の街で、八高線のディーゼルカーが往く風景を目にすることができた。
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 八高線の列車を見るのは実に久しぶりのことであったが、ディーゼルカーを目にすることさえ久しぶりのことのように感じられた。

 しかも、知らない間に車体の色が変わっていて、すっかり驚いてしまった。


JR東日本キハ110系気動車 八高線寄居駅~用土駅にて 2016.2.28
by railwaylife | 2016-03-23 23:25 | JR東日本 | Comments(0)

再会8090系

 かつて東急大井町線で活躍していた秩父鉄道7500系を、寄居の街で目にすることができた。
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 帯の色が変わり、形式も7500系に変わったが、この顔は私の中ではずっと東急8090系である。

 その元東急8090系を見送ったのは、線路を越える大通りの跨線橋からであった。

 跨線橋上に佇んで、線路の斜め上から電車を見下ろすさまは、かつてこの電車が走っていた大井町線の等々力駅近くにある目黒通りの跨線橋からの眺めに良く似ていた。もちろん周囲の風景は異なるけれど、電車と自分の位置関係はほぼ同じである。

 もしかしたら何年か前に、この車両を等々力駅近くの跨線橋で同じような角度から眺めていたかもしれない。

 そう想うと、この車両が余計に懐かしく感じられた。


秩父鉄道
7500系電車 秩父鉄道秩父本線桜沢駅~寄居駅にて 2016.2.28
by railwaylife | 2016-03-22 23:55 | 東急8000系 | Comments(0)