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初秋の黄色

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 西武の「黄色い6000系電車」は、期間限定の塗装である。だから、その電車が見られる季節はごく限られたものになる。

 それで、この電車の見られる季節のひとつひとつを大切にしていきたいものだと思った。


 いや、期間限定の車両だからと言ってそんなふうに思うものではない。

 どんなにあたりまえに走っている車両であっても、その車両が往くひとつひとつの季節を大事に、大事に想いたい。


西武
6000系電車(6157F) 東急東横線学芸大学駅~都立大学駅にて 2015.8.30
by railwaylife | 2015-09-30 23:50 | 西武 | Comments(0)

寂しい秋

 初秋の曇天の下、Y500系「横浜DeNAベイスターズトレイン2015」が往く。
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 ここ数年、春先から秋まで、プロ野球シーズンに合わせてラッピングされているこの「ベイスターズトレイン」であるが、今年の春先はこのラッピングがいつになく誇らしげに見えた。それは開幕当初、ベイスターズが絶好調だったからである。

 それで、今年はもしかすると優勝するんじゃないか、と思わせる時期もあったのだが、残念ながら失速し、秋の初めには例年通りの下位に沈んでいた。

 この写真を撮った日、改めてセリーグの順位表を見てみると、ベイスターズは最下位であった。

 そんなこともあって、曇り空の下のY500系「ベイスターズトレイン」は、ずいぶん暗い表情に見えた。


 ちなみに私は、3、4歳頃の写真を見ると紺地に白いWの文字が書かれた帽子を被っていたものの、小学校中学年くらいからは赤地に青字でCと書かれた帽子を被るようになり、以来その赤いチームを密かに応援し続けている。


横浜高速鉄道
Y500系電車 東急東横線学芸大学駅~都立大学駅にて 2015.8.30
by railwaylife | 2015-09-28 23:00 | Y500系 | Comments(0)

2015秋はじめ

 2015年の秋の訪れは突然であり早かった。

 それで、俄かに秋めいてきたとき、夏への未練があった。もう少し夏らしい風景を見ておきたかったな、という心残りである。

 でも、振り返ってみれば今年の夏はかなり暑く、散々夏らしさを味わった気もした。だからもう夏はいいんだと思った。そして、秋の風景を楽しもうと考えた。

 そんな想いで最初に眺めたのが、この風景であった。
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 ところでこの写真に写っているのは、はるか北海道から私の住む東京都内まで、夜通し駆けて来る貨物列車である。

 それでこの列車を見送るときはいつも、出発地と自分がいる場所の気候や気温の差を想う。季節によって、北海道はまだ雪が残ってるんだろうな、とか、向こうはもうだいぶ涼しいんだろうな、と考えたりする。

 でもこのときは、東京が妙に涼しく、北海道とさほど変わらないのではないかと思った。実際、ちょうどこの写真を撮った前日に札幌から東京へ帰って来た知り合いに後で聞いたら「東京の方が涼しかったですよ」なんて言っていた。

 もしかしたらこの列車は、始発駅より涼しい東京へ進入して来ていたのかもしれない。


JR貨物 3086列車 山手貨物線新宿駅~池袋駅にて 2015.8.29
by railwaylife | 2015-09-26 23:40 | 貨物列車 | Comments(0)

日暮れ前という贅沢

 下り寝台特急「カシオペア」の上野発車時刻は、たしか登場以来一貫して16時20分である。

 他の夜行列車と比べると、出発時刻としては早い方である。

 しかも東京で16時20分と言えば、一番日の短い冬至の頃でも日没時刻前である。つまり、下り「カシオペア」は、四季を通じて日暮れの時刻より前に旅立ってきたことになる。

 それは、車内の設備以上に贅沢なことだと思う。

 夜行列車と言えば、車窓に夜明けを眺められることが醍醐味だと言えるかもしれないが、日暮れを見られるのはそれ以上の醍醐味ではないだろうか。

 それに、日暮れも夜明けも車内で迎えれば、文字通り夜を突き抜けて列車に乗り移動したことになる。それこそ真の夜行列車乗車だと言える。

 寝台特急「カシオペア」は、そういう意味でも贅沢な列車だったということを、ずっと記憶しておきたい。
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寝台特急「カシオペア」 東北本線尾久駅~赤羽駅にて 2014.3.16
by railwaylife | 2015-09-23 22:50 | 寝台特急 | Comments(0)

北陸までのディスタンス

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 この春、北陸新幹線開業を伝えるニュースの中で、こんなセリフが何度も聞かれた。

 「首都圏から北陸までは遠いイメージがあったのですが、これでグッと近くなりますね」

 近くなることがそんなにいいことだろうか、と思った。

 もちろん、ビジネスや帰省で頻繁に行き来している人たちにとっては切実な問題であるかもしれない。

 しかし、観光の目的地や旅先としての北陸が近くなることは、必ずしも魅力的だとは思えない。

 そこへ行くまで遠く感じるから、行きたいと思うようになることもある。

 旅とは、どこか遠く想う気持ちでもある。

 そしてその遠さは、物理的な距離の長さだけではない。

 そこまでどれだけ遠く感じられるかも重要だ。





 私は、東京と北陸の間を夜行列車で移動したことが何度かある。夜行列車が運転される距離としては短い方だったが、7、8時間はかかる。それだけに、夜行列車で一夜を過ごし北陸に着いたときなどは「遠くへ来たなあ」という気がしたものであった。

 ある夏のこと、上野駅から夜行列車で北陸を目指した。

 よく眠れぬままに明け方を迎えると、列車は海辺を走っていた。ようやく明けてきた車窓にちらっと見える青々しい海原は日本海だった。少し行くうち親不知子不知のあたりを走っていることがわかった。まさに北陸地方の入口である。明るいうちにその辺りを通るのは初めてであったので、ここが芭蕉も通った親不知子不知かと青い風景に目を見張った。

 その後しばらくまどろみ、目を覚ますと列車は山並に囲まれた田園地帯を走っていた。すでに日は上がり、車窓を明るく照らしている。夏の空はくっきりと青く、山の緑は黒いくらいに濃い。その手前に広がる稲の列がほんのりと黄色味を帯びながら整然と並んでいる。全体的にコントラストの強い風景はペタッとしていて夏らしい。いつの間にか乗客も減ってガラッとした車内は冷房がよく効いていた。その車内から窓外を眺めたとき、あぁ、遠くへ来たなぁとしみじみ思った。その瞬間がまさに、旅しているときの醍醐味だったとも言える。そして、これから旅する目的地への期待が膨らむときでもあった。

 いま、新幹線で北陸へ出かけたとして、こういう感覚がどれだけ味わえるだろうか。遠くへ来たとどれだけ思えるだろうか。

 私は、わずかながらも夜行列車で北陸へ行った思い出のあることを、いま改めて幸いに思う。

 ただ今後、北陸へもう行きたくないかというとそうではない。

 もし時間が許すなら、一つやってみたいことがある。

 それは、新幹線を使わず、在来線だけを利用し、車窓風景をじっくりと眺めながら北陸まで行ってみることである。

 そのために、まずは新宿から中央本線を松本まで下る。ここは特急「あずさ」や「スーパーあずさ」でも良い。松本からは篠ノ井線経由で長野へ出て直江津へ抜けるか、大糸線で糸魚川へ出るか迷うところであるが、いずれにせよ日本海側へと向かう。あとは三セク鉄道を利用し、ゆっくりと北陸へ行けばいい。

 いつかそんな経路をたどって、北陸の遠さをまた実感できたらいい。





 さて、早いもので北陸新幹線の開業からもう半年が経って、何日か前のテレビのニュースでもそのことが取り上げられていたが、その中で驚くようなことを伝えていた。

 この半年、新幹線を利用して北陸へ出かけた人は非常に多かったのだが、その人たちにアンケートをとったところ、また新幹線を利用して北陸へ出かけたいと答えた人は全体の15%に留まったという。そして、残りの85%が飛行機で北陸へ出かけたいと答えたそうだ。

 意外な結果だが、これには二つの原因があるという。

 一つは北陸新幹線の列車設定に問題があるそうだ。

 北陸新幹線には速達タイプの「かがやき」という列車があり、東京と金沢を約二時間半で結んでいるが、この列車はビジネス需要を見込んで朝夕しか運転されていない。その他の時間は停車駅の多い「はくたか」が運転されており、これだと東京と金沢の間が約三時間かかる。利用客にとって三時間は「長い」そうだ。

 もう一つは新幹線車内の通信環境の問題だという。

 北陸新幹線の列車内では、東海道新幹線と違ってWi-Fi通信の機能を使用することができない。おまけに全体の4割以上がトンネルであるため、車内の通信環境は非常に悪いという。

 そんなところから、新幹線をまた利用したいと考える人が少ないようだ。

 また、こうした新幹線の欠点を突こうと、羽田空港と小松空港を結ぶ航空便では機内でWi-Fi通信を無料で使えるようなサービスを提供しているという。

 そんなニュースを見て、とても驚いた。移動に対する概念が、まるで変わっているということだ。多くの人が、一つの乗り物に二時間半以上乗るのが難しい。またその移動の間はWi-Fi通信を使えなければ過ごせないということである。

 いま一度、在来線だけで車窓をじっくり眺めながら北陸へ行きたいなんて考えている私などは、何とも浮世離れした存在だと思った。

by railwaylife | 2015-09-20 22:35 | | Comments(2)

客車列車消滅

 つい先日、寝台特急「カシオペア」の廃止が発表された。
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 この手のニュースにはもう免疫ができていて、以前のように寂しいなどと感じることはなくなった。また今回は、北海道新幹線の開業と引き換えに廃止という条件がだいぶ前から見えていたので、想定通りの発表だったなという気がした。

 ただ、この「カシオペア」の廃止によって、上野口はおろか、東京を走るJRの旅客列車から客車列車が消滅してしまうことになる。これは、少し大げさな言い方をすれば、明治五年(1872)に新橋-横浜間で日本初の鉄道が開通し、陸蒸気が走り始めて以来の客車列車の伝統が途切れるということである。そう考えると、やっぱりちょっと寂しい。

 もっとも、私が物心付いた頃には、すでに客車列車はだいぶ少なくなっていた。ただその分、幼い頃から客車列車は一目置くような存在であった。機関車が先頭に立つ姿には、電車にはない重厚感があった。また、遠くまで行く列車が多く、特別な列車だという強い存在感があった。

 それで、客車列車にはずっと敬意を払ってきた。特に客車列車に実際に乗るときは、時間があれば機関車の面構えをしっかりと拝み、その車番を確認し、これからお願いしますという気持ちを込めた。

 そうやって客車列車に乗り込んだ後、印象的だったことは、動き出しのときの独特の揺れである。機関車にグンと引き出されるときの揺れの感覚は特別であった。そんな一連の流れが、旅立ちのときの儀式であったとも言える。

 でも、そうやって客車列車に揺られながら東京を発つことは、もうないだろう。

 ただ、東京にこだわらず、範囲を関東周辺にまで広げてみれば、まだまだ客車列車は健在である。各地でSL列車が運行されているからである。ときにはその列車を電気機関車やディーゼル機関車が牽くこともある。

 そういう客車列車に乗れる機会があるかどうかはわからないけれど、いつかまた客車列車に揺られ、独特の雰囲気を懐かしむことができたらいいなあとは思っている。

by railwaylife | 2015-09-19 21:50 | 寝台特急 | Comments(0)

初夏から初秋へ

 先月の半ばからちょうど一ヵ月かけて「初夏の花と風景」という特集を載せてきた。

 一ヵ月もかかる特集ではないと思っていたのだが、載せたい記事が結構あってだいぶかかってしまった。

 ところで、この特集を載せていた八月後半から九月前半と言えば、例年ならまだまだ残暑厳しい時期である。

 しかし今年のこの期間は、暑さがすっかりどこかへ行ってしまい、早くから秋らしくなった。また、雨も多かった。空気がジメジメとして、まるで梅雨時みたいだと思ったときが何度かあった。だからこの初夏の特集は、季節外れでありながら、季節が合っていたようでもあった。

 そんな初夏の特集が終わり、次はどんな話題を載せていこうかと悩んでいるところである。

 それで、次の特集を決めるまでの間しばらく、繋ぎというわけではないが、この初秋の話題や風景をいくつか載せていきたいと思っている。
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by railwaylife | 2015-09-17 23:45 | その他 | Comments(0)

梅雨空に映える顔

 東武50000系が登場した時、なぜ今まで東武に縁もゆかりもないオレンジ色にしたのだろうと不思議に思った。東武の電車には似つかわしくない気がしたし、田園都市線などで見かけるとだいぶ違和感があった。

 そんな50000系のオレンジ色の顔も、今ではだいぶ見慣れてきて、好感も持てるようになった。
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 明るい色のこの顔は、暗い梅雨空の下でもよく映える。

 そのことが嬉しく思えた。


東武
50000系電車(51065F) 東急田園都市線宮崎台駅~宮前平駅にて 2015.7.9
by railwaylife | 2015-09-16 22:45 | 東武 | Comments(0)

懐かしき顔

 田園都市線で、久々に目にした顔があった。
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 かつて東横線・大井町線でも走っていた8590系である。

 もともと東横線に配属されていたが、もう十年近く前に完全撤退した。ただ、その後は大井町線で活躍していたので、時々目にする機会はあった。だがそれも数年前には淘汰され、目にする機会はなくなっていた。

 でも、田園都市線に転属した編成はこうしてまだ元気で、久しぶりに目にすることができた。

 何とも懐かしい顔だったし、行先も種別も幕式表示である車両を東急で目にしたのも久しぶりのことであった。

 ただ、この編成の中間車などはもうだいぶ古い車両もあるから、先は長くないのかなと思う。

 と言っても、田園都市線ではホームドアの設置に向けて6扉車の一掃が最優先事項になっているから、もう少し生き長らえるんじゃないかという気もしている。


東急
8590系電車(8694F) 東急田園都市線宮崎台駅~宮前平駅にて 2015.7.9
by railwaylife | 2015-09-15 22:50 | 東急8000系 | Comments(0)

2000系登場

 東急は地元の鉄道会社であり、私にとって最も親しみのある鉄道会社である。

 だから、このブログに登場する車両も、断然東急のものが多い。

 ただ、その中でも、登場する車両には偏りがあって、多く出てくる車両とそうでない車両がある。

 以前にも何度か書いたことがあるが、あまり出て来ない車両の筆頭が目黒線を走る3000系である。それで、3000系に対しては何となく申し訳ないと思っていて、最近は意識して取り上げるようになった。

 ところが、その3000系よりも登場しない東急の現役車両があった。何と、このブログに今まで一度も登場していない。そしてその一度も登場していないということさえ最近まで気付いていなかった。実に失礼なことである。

 その車両が、2000系である。

 ただ、この2000系が今まで登場しなかったのは無理もないことで、現役の車両の中では編成数が最も少ない車両である。しかも全車両が田園都市線に配備されている。田園都市線は日常なかなか見る機会のない路線である。

 さらにこの2000系は、東武伊勢崎線へ乗り入れるための機器を搭載していないことから、運用の範囲がかなり限られている。それで、田園都市線の中でも目にすることが難しい車両である。登場からもう二十年以上経つわけだが、今まで私が目にした回数はたぶん数えるほどではないかと思う。

 とは言え、その存在を忘れかけてたのは本当に申し訳ないことだ。

 というわけで、このブログに登場してもらうことにした。


 田園都市線沿線を訪れた日、運用掲示板を見てみるとうまいこと2000系が日中の運用に就いていることがわかった。その2000系をどこかで見送りたい思ったが、なにせ不案内な田園都市線のことである。勝手がよくわからず、結局以前に一度行ったことのある場所で見送ることにした。

 切り通しにあるカーブの向こうから姿を現す、とい場所で待ち構えた。やがて接近灯が点り、目当ての2000系が現れた。そのとき、妙な緊張感が走った。現れた2000系に、東横線時代の9000系の幻影を見たからである。

 それはもっともなことで、2000系と9000系は瓜二つの顔をしている。その2000系が急行の赤い表示なんぞを掲げ現れたものだから、東横線の9000系だ、と思わずにはいられなかった。

 それで、カメラを持つ手に力が入り、思っていたよりもずっと早いタイミングでシャッターを切ってしまった。
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 その後、慌ててもう一度シャッターを切った。
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 どちらも中途半端な写真になってしまったけれど、ともかくこれでこのブログに2000系を登場させることはできた。

 でも、この一回に満足せず、また2000系を登場させたいと思っている。


東急
2000系電車(2002F) 東急田園都市線宮崎台駅~宮前平駅にて 2015.7.9
by railwaylife | 2015-09-14 22:40 | 東急 | Comments(0)