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七軒町駅

 下高井戸駅を出た東急世田谷線が北沢川支流に沿い始めてから程なくして現れる松原2号踏切のあたりに、かつては駅があったという。

 その名を七軒町駅といい、いまは駅跡が線路脇の不自然な空き地となっている。
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 七軒町というのは昔のこのあたりの地名である。ここは甲州街道最初の宿場町高井戸宿の外れにあたり、七軒ばかりの家があったからその地名になったという。

 いまは七軒どころか家並のぎっしりと建て込んだ住宅街であるが、旧駅名に残る地名に、どこかのんびりとした雰囲気を感じることができる。


 そんな七軒町駅の駅名標を、今風に作ってみた。
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東急
300系電車(305F) 東急世田谷線松原駅~下高井戸駅にて 2014.2.11
by railwaylife | 2014-11-30 22:40 | 東急世田谷線 | Comments(0)

離合は何通り

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 世田谷線には10編成の電車があり、みなそれぞれに車体の色が違う。

 そうすると、世田谷線の上りと下りの電車が離合するときの色の取り合わせは何通りになるのだろうか。

 そんなふうに考えたとき、その答えを出すための計算式を昔数学の授業で習ったことを思い出した。たしか「場合の数」とかいったはずである。

 算数とか数学は苦手だったが、中でもこの「場合の数」とか「確率」は一番苦手だった気がする。

 そんな思い出がよみがえってきてしまい、せっかくの離合の場面を苦々しい想いで眺めることになった。


東急
300系電車(306F308F) 東急世田谷線松原駅~下高井戸駅にて 2013.11.30
by railwaylife | 2014-11-30 22:25 | 東急世田谷線 | Comments(0)

流れに沿って

 東急世田谷線の走る区間を地形図で概観すると、武蔵野台地上を走っていることがわかる。

 ただ、その地形を細かく見ていくといくつもの谷がある。北沢川と烏山川、そしてそれぞれの支流が織り成す谷である。

 その北沢川と烏山川は、南東方向へ向かって流れている。これはこの二つの川に限らず、世田谷あたりを流れる川のほとんどに共通していることである。

 そのため、世田谷線も下高井戸から三軒茶屋へ向かっておおむね標高を下って行くことになる。だから、一番北西にある下高井戸駅が世田谷線の中では最も高いところにある駅となっていて、標高は50メートルを超える。

 その世田谷線最高地点下高井戸駅を出た電車はいきなり、急カーブを描きながら勾配を下って行くことになる。世田谷線の中ではけっこうきつい、25パーミルの勾配である。
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 何故、下高井戸駅を出た直後にこんな急カーブと急勾配があるのか。言い換えれば、何故京王線の下高井戸駅へ合流するのにこういう急カーブと急勾配を描かなければならないのか。

 それは、世田谷線の線路が下高井戸駅のすぐ近くまで、川の流れにずっと沿っているからである。

 一般に鉄道は、勾配に弱いと言われる。それで線路はなるべく平坦なところを通りたがる。その結果、川沿いに往くことが多くなる。川は緩やかな傾斜で流れてゆくからである。そのことは、峠越えをするような山岳路線を地図で追ってゆけばよくわかることだ。

 世田谷線は別に峠を越えるわけではないが、谷の多く起伏が多い地域を往くことは確かである。そのために川沿いを往くという経路が採られているのだと思う。

 さて、下高井戸駅を出た電車が目指す川と合流するのは二つ目の踏切松原3号を過ぎたあたりである。向かって左手から細い流れが現れる。北沢川の支流のひとつである。
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 ここまで勾配を下って来た線路は、下高井戸駅から5メートルほど標高を低くしている。

 そしてすぐ先の松原2号踏切で流れを跨いだ線路は、ここから山下駅の手前までこの北沢川支流にずっと沿って行く。おかげでしばらくは急な勾配もなく、なだらかに下って行くことができる。北沢川支流は、世田谷線にとってとてもありがたい存在だと思う。

 ところでこの北沢川支流は、世田谷線との合流地点から上流を北東方向へたどることができる。合流地点付近は開渠になっているし、少し先からは暗渠になっているものの川筋が細い道として残っていたり、車道の片側に不自然に広い歩道があったりするので非常にわかりやすい。

 そしてその流路跡の行き着く先が公園である。京王線の線路に近く、位置的には明大前駅と下高井戸駅の中間である。

 その公園の名を松原弁天児童公園という。
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 今でこそ広場しかない公園だが、その名からはかつて水辺があり弁天様の祀られていたことが窺える。北沢川支流の水源ではないだろうか。

 ここに水源があったからこそ、世田谷線はその流れに沿い、なだらかに行くことができる。

 だから、世田谷線にとってはとても大切な場所だと思う。そしてそのありがたさを、かつてここにあった弁天様に感謝したいものである。


1枚目 東急300系電車(304F) 東急世田谷線松原駅~下高井戸駅にて 2014.2.11
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枚目 東急300系電車(307F) 東急世田谷線松原駅~下高井戸駅にて 2014.2.11
by railwaylife | 2014-11-29 22:40 | 東急世田谷線 | Comments(0)

世田谷線の営業キロ

 東急世田谷線は起点の三軒茶屋駅から終点の下高井戸駅まで、全長5.1キロの路線である。

 これがどのくらいの距離かという感覚を得るため近隣の路線と比較してみると、京王線でいえば新宿-明大前間(5.2km)くらい、小田急小田原線でいえば新宿-下北沢間(4.9km)くらい、そして東急田園都市線でいえば渋谷-駒沢大学間(4.8km)くらいにあたる。これらの路線の電車はそれぞれの区間を10分以内で走り、駅数も5つ前後である。

 それに対し東急世田谷線は、5.1キロを16分ほどかけて走る。駅数も全部で10ある。世田谷線が他線と違って軌道法に基づく路線だからであるが、とにかくのんびりした路線である。

 だから、その沿線を歩くにしてものんびり歩いて楽しめばいい。世田谷線に沿って歩くときは、毎回そんなふうに思いながら歩いていた。
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 写真は三軒茶屋起点5キロポストを往く世田谷線電車である。全長5.1キロだから、終点下高井戸駅のすぐ手前にこの5キロポストはある。


東急
300系電車(304F) 東急世田谷線松原駅~下高井戸駅にて 2014.2.11
by railwaylife | 2014-11-29 22:25 | 東急世田谷線 | Comments(0)

世田谷線の勾配を歩く

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 今年の2月のこと、縁あってある街歩きの会で東急世田谷線沿線を歩く企画の案内役を務めた。

 世田谷線の線路に沿って下高井戸駅から三軒茶屋駅までを歩くという企画であったが、ただ沿線の名所旧跡を巡るだけではありきたりである。そこでその企画には世田谷線の勾配に注目して歩こうというテーマがあった。

 線名に「谷」の付く世田谷線は、文字通りいくつもの谷を越えて行くのでけっこう起伏がある。その上り下りに注目して歩いてみると、世田谷線のまた新たな魅力が見えてくるものであった。

 そんな世田谷線の魅力を、会に参加した方々にどれだけ伝えられたかはわからない。ただ、その日のために私は昨年末から今年の初めにかけ少しの暇を見ては世田谷線の沿線を何度も歩き、勾配を足で感じてきた。

 その準備の折に見たもの、調べたことを、せっかくなのでこのブログにも載せておきたいと思う。

 というわけでこれからしばらくは、東急世田谷線の特集としたい。

 さて、その特集にあたっては、2月の会で歩いたように下高井戸駅から三軒茶屋駅に向かって場所順に記事を掲載していきたいと思っている。

 ただ、そうやって記事を載せていくとひとつ困ることがある。

 それは、記事上の季節が行ったり来たりしてしまうことである。

 会のための下調べは気の向くままに歩いていたので、下高井戸駅から順に歩いて行ったわけではない。また、同じところを何度も歩いたりした。そんな下調べの結果を場所順に並べても、時系列になるはずがない。

 そこにちょっと引け目を感じるけれども、同じ場所の違う季節の様子を並べてみるのも面白いかなと思っている。

by railwaylife | 2014-11-28 23:30 | 東急世田谷線 | Comments(0)

二つの特集

 今年2014年も、残すところあと三十日余りとなった。

 公私とも、そろそろ2014年の残タスク、すなわち「年内にやらなければならないこと」が見えてくる時期であるが、このブログについても残タスクがあった。

 それは、二つの特集の記事を載せ切ることである。

 特集の記事を載せるのはなかなか大変なことである。その特集に属するすべての記事について、載せられるという見通しをある程度付けてから掲載を始めなければならないからである。

 その見通しを付けるまでにだいぶ時間がかかってしまい、今年のうちに載せたいと思っていた特集をこの時期まで二つも溜め込むことになってしまった。ようやく掲載する準備は整ったものの、これからの慌ただしい時期に載せ切ることができるかどうかはわからなくなってきた。

 そこで、二つある特集のうち、一つ目だけを年内に載せることにした。二つ目は年末年始を挟んで正月休み明けくらいから掲載することとしたい。

 この二つの特集はこの2014年の集大成とでも言うべきものなので、できれば今年のうちに載せ切ってしまいたいという想いがあった。だが、慌てて載せてみても何も面白くない。一つ一つの記事を楽しみながら掲載していきたいものである。

 そういうわけで、2014年の残りの日々は、一つの特集をじっくりと掲載していくつもりである。

 その特集は、この場所から始まる。
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 そしてこの場所は、二つの特集の結節点とでも言うべき場所である。

by railwaylife | 2014-11-27 23:40 | その他 | Comments(0)

青空にオレンジ

 空に雲が多く、日が出たり陰ったりする一日であったが、この東武50000系電車が通過するときは日差しが強く差してきた。

 おかげで、青空の下でオレンジ色の顔が良く映えた。
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 やはりこの電車は晴れた日に眺めるべきだな、なんて思った。


東武
50000系電車(51074F) 東急東横線都立大学駅~学芸大学駅にて 2014.9.26
by railwaylife | 2014-11-25 22:30 | 東武 | Comments(0)

秋空色の電車

 世田谷線300系電車の車体の色はみな横文字で表される。

 この310Fの色はターコイズグリーンというそうだ。
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 でも、この秋空の下でこの310Fを見送ったとき、これは秋空色の電車だな、と思った。

 他の色の車両も、こんなふうに自分の感じたままにその車体の色を名付けたらいいのかもしれない。


東急
300系電車(310F) 東急世田谷線山下駅~松原駅にて 2014.9.26
by railwaylife | 2014-11-24 22:55 | 東急世田谷線 | Comments(0)

ヒガンバナ世田谷線

 今年の秋は早く涼しくなった所為か、彼岸花の開花も早かった。それでも、彼岸の時期までは何とか持った。とは言え、花を見るタイミングがどうも狂って、なかなかじっくりと眺められる機会がなかった。また、彼岸花越しに電車を見送るという風景もあまり見られずにいた。

 そんな中、ようやく線路脇に彼岸花が咲く風景に出会うことができた。
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 この世田谷線沿いにもあちこちに彼岸花が咲いていたが、私が訪れたときにはもうほとんどがしおれていた。そんな中で、車窓から一番目立っていたのがこの場所の花であった。

 花越しの電車を捉えるにはちょっと難しい場所であったけれど、彼岸花と電車のある風景が見られただけで嬉しかった。また、最近ずっと四季の風景を追っている世田谷線沿いで見られたのも、一際嬉しいことであった。


東急
300系電車(306F) 東急世田谷線山下駅~松原駅にて 2014.9.26
by railwaylife | 2014-11-24 22:45 | 東急世田谷線 | Comments(0)

30000系が往く

 東急田園都市線へ乗り入れて来る東武電車には30000系と50000系の二種類があるが、その編成数は圧倒的に50000系の方が多い。30000系はあまり見ることがない。

 だから、こうしてたまたま田園都市線で30000系を目にしたときには、何とも嬉しい気分になる。
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 ところで、私は東武電車の運用には詳しくないのだが、以前に鉄道ニュースで目にしたところによると、30000系の何編成かが伊勢崎線から東上線へ転籍したということであった。

 そうなると、田園都市線でこの30000系を目にする機会はさらに減ってしまうことになる。

 ちょっと残念ではある。


東武
30000系電車 東急田園都市線二子玉川駅~二子新地駅にて 2014.9.26
by railwaylife | 2014-11-23 14:00 | 東武 | Comments(0)