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ブログ七年半

 毎年、このブログには二つの締めの記事を載せてきた。

 一つはこの時期に掲載するその年の総括、そしてもう一つは7月1日に載せるブログ何周年という記事である。その二つがちょうど半年の間隔で掲載されるようになっていて、このブログそして自分自身を振り返るには何とも良い機会であった。

 ところが今年は、7月1日に載せるべき「ブログ七周年」を載せなかった。

 と言うのも、当時は「紫陽花列車2012」というシリーズものの記事を連載していて、その間に違う話題の記事を割り込ませたくなかったからである。

 いや、それは表向きの言い訳であって、正直言うと「ブログ七周年」の記事を書く余裕がなかったというのが本当のところである。今年は夏前あたりからばたばたしていた。それで、七周年について考えを巡らすことができなかった。

 もちろん、どうしても載せなければならないというものではないから、載せられなかったのならそれで良いと思う。

 とは言え、今年できなかったことの一つとして、この年末まで心残りがあったので、今年はいつもの総括に何周年という記事をまとめて「ブログ七年半」を締めの記事としたい。



 さて、そのブログ七年半をこの2013年の終わりに迎えて改めて思うのは、わがままにブログをやっていきたいということである。

 世の中には、自分の思い通りにいくことは多くない。特に、どんな形であれ組織に所属していると、他者との関わりでなかなか自分が思ったようにはできないものである。

 その点このブログは、自分一人でやっていることだし、誰かに頼まれてやっているものでもない。何の強制もない。ただ、自分が好きでやっていることである。だから、自分の思うままやっていきたい。

 もちろんこうしてネット上に発信している以上、何でも好き勝手にやっていいというわけではない。他者を傷つけたり、不快な思いにさせることがあってはならない。

 私が思うわがままは、ブログだからと言って必ずしもその日の出来事をその日に書かなくてもいいということ、常に新鮮な情報を掲載しなくてもいいということ、珍しいものばかりを掲載しなくてもいいということ、などである。

 どんなにあたりまえにある風景でも、自分がいいと思えばそれを眺め、撮る。そしてその風景に対する想いをじっくりと巡らし、綴り、掲載したい。決して焦ることなく、ブログに載せていきたい。それが私のわがままである。

 そんな気持ちで、来年もこのブログを楽しんで続けていきたい。そしてそうやって敷いていくこの「レィルウェイライフ」というブログの線路の脇に、ブログ八周年、ブログ八年半という「キロポスト」をそっと立てられたらいいと思っている。
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 本年も当ブログをご覧いただきありがとうございました。相変わらずのブログではありますが、来年もどうぞよろしくお願いいたします。

by railwaylife | 2013-12-31 13:20 | 生活 | Comments(0)

津軽海峡・冬景色の世界

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 青函連絡船が廃止になって、今年ではや四半世紀が経つ。

 あの名曲「津軽海峡・冬景色」に歌われる世界を、もはや体感することはできない。

 連絡船に乗り、凍えそうなカモメを見つめながら泣くことはできない。

 ごらん、あれが龍飛岬、北のはずれだよ、と指さすこともできない。

 その龍飛岬を見ようと雪で曇る連絡船の窓ガラスを拭くこともできない。

 ただ、今でも一つだけできることがある。

 それは、歌の冒頭にある、上野発の夜行列車から雪の中の青森駅に降り立つことである。

 でも、その上野発の夜行列車が、来春で定期運行を終えてしまうという。春以降は多客期に臨時列車として運転されるのみだそうだ。そうなると今後は、雪の中の青森駅に上野発の夜行列車から降り立つことができるのかどうかはわからない。歌の世界はどんどんと「遠くなりにけり」である。

 そんな「津軽海峡・冬景色」が、今年も明日の紅白歌合戦で歌われるという。

 私は生まれてこのかた、紅白歌合戦というものをほとんど見たことがないが、もしかしたら明日の「津軽海峡・冬景色」は「上野発の夜行列車」という歌詞をじっくりと噛み締めるときなのかもしれない。

by railwaylife | 2013-12-30 21:15 | 寝台特急 | Comments(0)

残りイチョウ越し

 十二月も二十日を過ぎて年も押し詰まってくれば、東京でもさすがにイチョウの黄葉がだいぶ散ってくる。

 でも、たとえ残りの葉がわずかになり、その葉の色がどことなく色褪せてきたとしても、黄色い葉がある限り私にとっては黄葉の見頃である。

 そういう想いで、この風景を大事に見送った。
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湘南新宿ライン
E231系電車 山手貨物線渋谷駅~新宿駅にて 2013.12.22
by railwaylife | 2013-12-30 20:25 | 湘南新宿ライン | Comments(0)

黄葉の色

 中央緩行線の線路沿いに、大きなイチョウの木があるのを見つけた。

 黄色くなったその木の葉の下を、黄色い帯の緩行線電車がかすめてゆく。
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 お互いの黄色が映えるべき瞬間であったが、過ぎ去る電車を見送りながら、どうも黄葉の色がいまいちだなあという気がしてきた。まだ色付きが足りないようであった。

 でも、この路線沿いにこういうイチョウがあるというだけで嬉しく思えた。


中央緩行線
E231系電車 中央本線千駄ヶ谷駅~代々木駅にて 2013.12.14
by railwaylife | 2013-12-29 15:00 | 中央本線 | Comments(0)

イチョウ越しE259

 黄葉のイチョウ並木を横切る線路に、E259系特急「成田エクスプレス」が現れるのを待った。

 何本かの電車が行き交った後、待ちわびた白い車体が黄色の中に姿を現した。

 始発駅を発ったばかりの列車は、線路際の黄葉を撫でるかのように、ゆっくり、ゆっくりと並木を横切った。それを私も、ゆっくり、ゆっくりと見送った。

 そして、最後尾が見えてきたとき、静かにシャッターを切った。
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E259系特急「成田エクスプレス」
成田エクスプレス
29号 山手貨物線渋谷駅~新宿駅にて 2013.12.14
by railwaylife | 2013-12-28 23:50 | E259系 | Comments(0)

イチョウ越しの青空

 曇り空の下で見るイチョウの黄葉も悪くはない。ちょっと憂いを帯びた表情ではあるけれど、その分黄色が濃く見える。

 そんな黄葉も良いのだが、やはり青空の下で鮮やかさを纏った黄色の方がいいなあと思う。
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 青空に透き通るような黄色が、空の色も明るくしてくれる。


湘南新宿ライン
E231系電車 山手貨物線渋谷駅~新宿駅にて 2013.12.14
by railwaylife | 2013-12-27 23:45 | 湘南新宿ライン | Comments(2)

散りかけ越し

 十日前にはまだ緑がかった黄葉がこんもりとあったのに、この日のイチョウはほとんど葉を落とし、スカスカの黄葉になってしまっていた。
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 でも、そんな散りかけ越しに、電車の顔をしかと眺められるようになった。


東京メトロ
7000系電車 東急東横線学芸大学駅~都立大学駅にて 2013.12.14
by railwaylife | 2013-12-27 23:40 | 東京メトロ | Comments(0)

朝のイチョウ

 初冬の頃、毎朝の通勤で車窓に目にするイチョウの黄葉があった。

 公園にあるそのイチョウは、私が通る時刻にうまいこと朝日を浴び輝いていて、さまざまなに色付く公園の木々の中でも一際目を引いた。

 そんな黄葉を近くでじっくり見てみたくなって、ある朝立ち寄ってみた。そしてそのイチョウ越しに往く電車の姿をうまいこと捉えられないだろうかとカメラを向けてみた。

 しかし、いつも電車の車窓に見て朝日を浴びているということは、木の方から電車を見れば黄葉に日は当たらない。考えてみればあたりまえのことだが、その場に行ってみて気付いた。

 それでも強引に、イチョウ越しの電車という風景を捉えてみた。
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 私が通勤の車窓にあるイチョウを楽しみに眺めていた、ということを表すためにである。


東京メトロ
7000系電車 東急東横線学芸大学駅~都立大学駅にて 2013.12.3
by railwaylife | 2013-12-25 23:40 | 東京メトロ | Comments(0)

黄葉参宮橋

 小田急線の参宮橋駅は年に数回しか通らないような駅であるが、通るたびに思うことがあった。

 それは、下りホーム沿いの歩道にあるイチョウ並木が黄色く染まる頃に一度来てみたいということであった。

 その願いを、今年は叶えることができた。
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 まだ十分に染まり切ったとは言えなかったけれど、少しでも葉が黄色くなっていればそれで良かった。

 そして、イチョウだけでなく風景全体が黄色く染まりそうな西日の中、並木沿いのホームをゆっくりと出てゆく電車の姿を見送った。
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小田急
3000形電車 小田急小田原線参宮橋駅にて 2013.11.30
by railwaylife | 2013-12-24 23:55 | 小田急 | Comments(0)

消えた高架

 先月の終わり、しばらくぶりに渋谷駅から東横線の地上区間跡をたどってみた。

 地上区間跡のある渋谷駅の南側は、電車が地上を走っていた頃は毎日のように車窓に見ていた街並であるが、いまは目にする機会が全然ない。それで、ちょっと新鮮な感じがした。

 その上、線路のあった高架橋はだいぶ解体が進んでいたから、辺りの印象はすっかり変わっていた。中でも渋谷川の金王橋から八幡橋までの間に沿うあたりは構造物がほとんどなくなっていた。
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 広くなった空間に、虚しさというか違和感を覚えた。自分の立っている位置を疑うような気分であった。

 その空間の中に、わずかに橋脚の根元だけが残っていた。
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 これが、激しく行き交っていた東横線の電車の運行を支えていたのかと思うと、感謝したい気持ちになった。東横線を何度となく利用していた自分の生活も支えられていたことになる。

 八幡橋から先はまだ、高架橋が残っていた。しかし、それが取り壊されるのも時間の問題だろうと思った。

 変わりゆく街に自分の思い出を重ねながら、これからもこうして時々、その変化を見守ってゆきたい。


東急東横線(旧)渋谷駅~代官山駅にて 
2013.11.30
by railwaylife | 2013-12-24 23:45 | 東急 | Comments(0)