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紫陽花列車2012 11 紫陽花9000系

 一年前に見に行った東横線の線路際の紫陽花を、また見に行った。

 空の色も一年前見たときと同じ、花の色も形も一年前と同じで、何ら変わり映えしない風景には見えた。でも、一年経てば違うところもあった。紫陽花の脇にあるツツジの枝葉が以前よりも伸び、行き交う電車の姿がよく見えなくなったところである。でも、そういう変化のある方が楽しいものだ。

 そんな場所で、紫陽花越しに一年前と同じ車両を眺めることができた。

 9000系である。
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 急速に東横線から離脱しつつあったこの車両をここの紫陽花越しに見るのは今年が最後かもしれない、なんて思いながら一年前は眺めていたが、一年後にもまた眺めることができた。

 では、この2012年こそが最後なのか。

 それはもうよくわからなかったから、いちいち思わないことにした。

 そういうことよりも、花の向こうからこの車両が現れたときの何とも言えない嬉しさを忘れないようにしたい。

 そんなふうに思いながら、去りゆく9000系の姿を見送っていた。


東急
9000系電車(9010F) 東急東横線自由が丘駅~田園調布駅にて 2012.6.7


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by railwaylife | 2013-06-30 23:05 | 東急9000系 | Comments(0)

紫陽花列車2012 10 並木橋紫陽花

 4月の終わりに「並木橋八重桜」を見つけた東急東横線渋谷駅手前の公園には、紫陽花もあるんじゃないかという気がしていた。別に確証があったわけではないのだが、何となくそんな気がしていた。

 それで6月に入ってから毎朝の通勤でその並木橋近くの公園を車窓から注視していると、本当に紫陽花の花が見えた。

 しめた、と思った。電車の車窓に花が見えるということは、花越しに電車を眺めることもできる。その眺めが、私の求めて止まない紫陽花列車の風景である。

 ただ、渋谷の街中だけに、非常にゴミゴミした風景だろうなとは思った。



 そして実際に見に行ってみると、思った以上にゴミゴミとした眺めであった。
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 でもこれが、渋谷の街中を往く東横線の風景らしく感じられた。

 それに、ちゃんと花越しに東横線の電車を見ることもできたから、紫陽花列車の風景にも変わりなかった。

 紫陽花列車の風景というのは、何も美しいものばかりではない。こうしてゴミゴミした街中にもある。身近なところにもある。そこがいいのだと思う。

 この場所を訪れて、そんな気がしてきた。



 ところで、この紫陽花列車の風景で見られた花は赤紫のものであった。割合的にはどうしても青色系統の花が多いので、この色の花が見られたのも嬉しいことであった。

 ただ、6月はじめなのに何となく色が濁っていて、枯れかけているようにさえ感じられた。
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 いや、別に枯れているわけではなかった。青色が混じっているからそう見えたのだろう。



 さて、こうして電車の車窓にわずかに見えた花をきっかけにこの公園へやって来たのだが、実際に来てみるとさらに嬉しいことがあった。

 電車の車窓に見えない奥の方にも、紫陽花がたくさんあったということである。

 その花を嬉々として眺めていると、一つの株でも色の違う花が咲いているのに気付いた。
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 こういう現象は時々見るが、紫陽花とは色の妙を楽しめる花だな、という気が改めてしてきたものであった。



 それにしても、この2012年のうちにここに紫陽花があることに気付いて良かったと思った。一年後の2013年にはもうここで紫陽花列車が見られなくなっている。東横線が地下に潜っているからである。

 もしこのとき気付かず、一年後になってここに紫陽花のあることを知ったらきっと「かつてここに在った紫陽花列車の風景が想われたものである」とか湿っぽく言っていたに違いない。


東急
5050系電車(5171F) 東急東横線渋谷駅~代官山駅にて 2012.6.5
by railwaylife | 2013-06-29 23:25 | 東急5000系列 | Comments(0)

紫陽花列車2012 09 花越しの多摩川橋梁

 東急多摩川駅のすぐ近くにある多摩川台公園は、桜の名所であるとともに紫陽花の名所でもある。園内にはたくさんの紫陽花が植えられている。

 その多摩川台公園からは、東急東横線・目黒線の多摩川橋梁が遠望できる。それで紫陽花の咲く時期には公園の花越しに橋梁上の電車を見送ることもでき、以前に一度見に行ったこともあった。

 そんな花越しの電車をまた見たくなって、多摩川台公園へ行ってみた。

 まだ6月の初めのことで色付きの十分ではない花も多かったものの、公園内にはかなりの数の紫陽花があった。そして、多摩川橋梁を遠望するときの視界に入って来る花もあった。

 それで、橋梁を往く紫陽花電車という風景が捉えられそうであったが、以前に同じ風景を見たときと比べると、変わっている点があった。

 それは、公園にある木々の枝がずいぶんと伸びたということである。そのため、川の方へ向かった視界がだいぶ遮られたように感じられた。また、紫陽花の咲く園内も暗い感じになっていた。

 それでも、多少強引に紫陽花列車の風景を作り出してみた。
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東急
5050系電車 東急東横線多摩川駅~新丸子駅にて 2012.6.2
by railwaylife | 2013-06-29 22:20 | 東急5000系列 | Comments(0)

紫陽花列車2012 08 紫陽花7600系

 東急池上線沿線に「飛び出せ7700」を見に行ったのは、その日の池上線で7600系が日中運用に就いていたことを知ったからでもあった。

 細々と走り続けるその老練な車両をいつも見に行きたいとは思いつつもなかなか行けずにいたが、紫陽花越しに7600系が見られるとわかれば、何をおいても見に行きたいと強く思うものであった。

 それで池上線へ乗りに行ってみると、いまや二編成しかないこの7600系の両方ともが運用に就き、しかも二本続行でやって来ることがわかった。紫陽花越しの7600系を二本も続けて見られる。それは、この上ないことだと思った。

 さて、同じ風景が二度見られるということで、一本目はちょっと遊んで捉えてみることにした。
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 そして二本目は、ふつうに撮ってみた。
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東急
7600系電車(7601F7602F) 東急池上線洗足池駅~石川台駅にて 2012.6.2
by railwaylife | 2013-06-29 10:50 | 東急7600・7700系 | Comments(0)

紫陽花列車2012 07 とび出せ7700

 東急池上線の線路沿いにあるここの紫陽花は、毎年のように見に来ている。
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 線路が深い切り通しになっているところで、紫陽花は線路を見下ろすようにして咲く。

 こういう場所での紫陽花列車の捉え方はやはり、近くにある花越しに線路を置きまるで電車が花から飛び出てくるようにすることである。

 そうやってまずは、7700系電車の姿を捉えてみた。
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東急
7700系電車(7905F) 東急池上線洗足池駅~石川台駅にて 2012.6.2
by railwaylife | 2013-06-27 23:25 | 東急7600・7700系 | Comments(0)

紫陽花列車2012 06 新幹線遠望

 山手貨物線大崎支線の沿線に咲く紫陽花を眺めていたら、花越しに東海道新幹線の列車を遠望できる眺めを見つけた。
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 もちろん、多少強引な紫陽花列車ではあるが、何とかこのシリーズの風景に入れてもいいかなあという風景になった。

 ただ問題は、この風景の位置に新幹線の列車がさしかかったとき、車窓に紫陽花がしっかりと見えているかどうかである。私の言う紫陽花列車の風景では、実はそこが肝である。

 それを確かめるためだけに、新幹線に乗ってみたくなった。


新幹線N700系電車
「のぞみ」43号 東海道新幹線品川駅~新横浜駅にて 
2012.6.2
by railwaylife | 2013-06-27 23:15 | 700&N700 | Comments(0)

紫陽花列車2012 05 紫陽花グリーン車

 今まで、さまざまな季節、さまざまな風景の中でその車両を見送ってきた。

 それは、日常の中にあるその車両に乗って旅立つときを夢見てのことであった。

 そしてまた、日常のせせこましい風景の中で見ている花や木々を、その車両の行く先にある広々とした風景の中でも見てみたいという想いからでもあった。



 そうやって想いを込めてきた車両、湘南新宿ラインのグリーン車を、紫陽花越しにも眺めることができた。
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 それは、私が追い求めて止まない紫陽花列車の風景の一つであるとともに、いつかまたその車両に乗って旅立ち、どこか遠い地で紫陽花を眺めてみたいという想いを込めるべき風景でもあった。


湘南新宿ライン
E231系電車 山手貨物線大崎駅~西大井駅にて 2012.6.2
by railwaylife | 2013-06-26 23:15 | 湘南新宿ライン | Comments(0)

紫陽花列車2012 04 タチアオイ合わせ技

 大井町線の電車に乗っていて高架橋にさしかかったとき、一瞬ちらっと見下ろせた公園に紫陽花が咲いているのを見逃さなかった。そして、その公園に行ったらきっと花越しに高架上を往く電車が眺められるだろうと思った。

 そこで一つ先の駅で下車し、線路沿いを戻って公園に行き着くと、車窓には見えなかった花が、紫陽花のすぐ脇に咲いていた。

 いや、車窓にもちゃんと見えていたのだろうが、私には紫陽花しか目に入っていなかったのだろう。とにかくそこには思ってもみなかった花があり、私が思い描いていた紫陽花列車の風景に入り込んでいた。



 タチアオイの花である。
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 この花がここにあって、非常に残念な気がした。

 それは、紫陽花列車の風景を邪魔された、というよりも、紫陽花と一緒にあるということが残念であった。

 私は、タチアオイという花もけっこう気に入っている。だから、できれば紫陽花と別々に楽しみたかった。紫陽花のある風景、タチアオイのある風景、それぞれを楽しみたかった。



 でも、どちらの花もほぼ同じ時期に咲くのだから、こういう風景もないわけではない。そんな気がしてきた。

 それで紫陽花列車の風景にタチアオイも合わせて入れ込み、楽しむことにした。
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東急
6000系電車 東急大井町線中延駅~戸越公園駅にて 2012.6.2
by railwaylife | 2013-06-24 23:40 | 東急 | Comments(0)

紫陽花列車2012 03 紫陽花EXE

 このブログには今までに何度か小田急ロマンスカー30000形EXEが登場しているが、そのきっかけとなったのが「あじさい列車2011」で眺めた「あじさいEXE」であると言える。

 小田急線の線路際に咲く紫陽花を見に行ったとき、たまたまその花越しにEXEがやって来た。朝の通勤時間帯であったので、ロマンスカーが来るとは思っておらず、私にとっては思わぬ登場となり非常に興味を引かれるものであった。

 以来、小田急線沿線を訪れるときにはこのEXEの存在がいつも気になるようになった。それでEXEの登場する記事も増えてきたのだが、もしあのとき紫陽花越しにEXEが現れなかったら、きっと他のEXEの記事もなかったと思う。それだけ「あじさいEXE」は印象的なシーンであった。



 そして2012年もまた、その「あじさいEXE」を目にすることができた。
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 前回はたまたま見た風景だったが、今回はちゃんと待ち構えて見た風景だった。

 それは、その年の初めに目にした「真冬のあじさいEXE」以来、まさにずっと心待ちにしていた風景でもあった。


小田急
30000形電車
「はこね」
9号 小田急小田原線参宮橋駅~代々木八幡駅にて 2012.5.31
by railwaylife | 2013-06-24 23:25 | 小田急 | Comments(0)

紫陽花列車2012 02 紅紫陽花

 紫陽花列車2012の本当の第一景は、この紅い花越しの列車と決めていた。
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 先に期せずして第一景を見た場所と同じである。

 だがこの日、この花のあるところへたどり着くのはなかなか難儀なことだった。

 そもそも通勤の途中に寄ろうなどと考えるのがいけなかったのだろうが、限られた花期の中でできるだけ多く花を見たいと欲張っている私にとっては、通勤途中という時間も貴重なものであった。たとえ五分間であっても、紫陽花列車の風景を眺めたいと思う。そしてそのわずかなときが、その一日において実に貴重な時間なんだと言える。

 ただ、朝の通勤時間などというものは、電車がこちらの思い通りに動いてくれるはずがない。遅れるのが普通である。特に乗り換えなどがあれば、あたりまえに乗り継ぎができると思っているところもうまくいかなかったりする。

 そうなると、余裕を持って出かけたとしても、紫陽花列車を眺めるためのわずかな時間は次第に削られてゆく。

 もちろんそれはある程度予想されることではあるが、どうしても紫陽花列車を見たいと思っている私としては焦りもするしイライラもしてくる。



 この第一景を見に行ったときもそんな状態であった。目的の場所へ着いたときはほんの二本か三本かの電車を紫陽花越しに見られるかどうかという時間しかなかった。

 実際は、わずか五分間でもいいなどと思いつつも、あわよくば一本でも多く紫陽花列車の風景を見ようと目論んでいるわけだから、想定していた五分さえままならないとなれば、本当に焦ってくるものだ。

 でも、そんな心持ちの私を迎えた紫陽花は、実に穏やかな表情であった。
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 それで、電車がやって来るまでのわずかな間にこの花を眺めていると、こちらも次第に穏やかな心地になってきた。

 そしてそのときに私はこう想った。

 この2012年、紫陽花列車の風景をいくつ見られるかはわからないが、たとえどんなにわずかな時間だったとしても、花の咲き具合がどんなであったとしても、またどんな天気であったとしても、その風景が見られることをありがたく想い大事にしよう。



 そんな想いを持ったところで、紫陽花列車2012の本当の第一景を迎えた。
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 まさにこれから、紫陽花列車の季節が始まるんだという歓びを、いっぱいに噛み締めながらである。


小田急
3000形電車 小田急小田原線参宮橋駅~代々木八幡駅にて 2012.5.31
by railwaylife | 2013-06-23 11:30 | 小田急 | Comments(0)