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みどりを追って

 今月半ばから走り出した「みどりの山手線ラッピングトレイン」は、私にとってさほど興味を引くものではなかった。

 ただ、日常利用している路線を走る車両なので、そのうち目にすることもあるだろうし、機会があったら写真も撮れればいいなとは思っていた。何せ一年近く走るのだから、そういうチャンスはいくらでもある気がした。何も焦る必要はないと思っていた。

 だが、実際に走り出してみると、けっこう気になってその運用をこまめにチェックするようになった。そして何度か見に行ったりもした。

 もっとも、この車両を見るためだけに出かけようということまではしていない。日常の中で山手線を利用するとき、うまく時間が合えばどこかで見送ろうというくらいなものである。でも、そういう限られた条件の中で、この車両をどこで見送りどうやって撮ろうかなどと考えるのはなかなか楽しいことになってきた。

 何故、そんなにもこの車両が気になるようになったのか。

 それは、外装に懐かしさを感じているからではない。

 残念ながら、この「みどりの山手線ラッピングトレイン」から昔の103系電車を想起することは私には難しい。やっぱりちょっと違うなあという気がする。

 でも、普段はステンレスの車体の電車ばかりが行き交うこの路線にあって、みどりの電車が往く姿はその風景を一変させることになる。それを見てみたいと強く想うようになった。

 ただ、もっと言えば、別にそのみどりの車体が巧く際立つような風景が見られなくてもいいと思っている。
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 さらに極端に言えば、みどりの電車が見られなくたっていいと思っている。
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 この電車を見に行こうという気持ちをきっかけにして「山手線の風景」が一つでも多く見られれば、車両が何であれ私にとっては何よりのことだからである。


山手線
E231500番台電車 山手線目白駅~池袋駅にて 2013.1.26
by railwaylife | 2013-01-31 23:50 | 山手線 | Comments(0)

渋谷の分岐器

 東横線渋谷地上駅で印象的なものの一つに、駅先の複雑な分岐器がある。

 上り線の本線から駅にある四つの番線どれにも入れるように、また駅にある四つの番線どこからでも下り線の本線に出られるように、分岐器が組まれている。

 ただ、渋谷駅を出た電車がここの分岐器を跨ぐ関係で、渋谷駅に入る電車は手前で待たされることもあり、渋谷の街中に無造作に停まる。

 そういう電車に乗り合わせると、終点を前にして車内に一瞬の静寂が訪れることになる。電車はすっかり静止し一切の音を発しなくなる。車掌の「停止信号です。少々お待ちください」という乾いた放送の後、車内はしんとなる。

 でも、編成後方の比較的すいている車両に乗っていると、この停車時間を利用して少しでも渋谷駅の改札に近い編成前方に移動する乗客がいたりして、たちまちに静寂は破られる。そうなると、何となくせわしなくなってくる。確かに、先を急いでいるときにここで停まられるとけっこう焦ってくるものである。

 やがて、電車の右窓を渋谷駅を出た対向電車がかすめて行くことになる。するとこちらもすぐに発車となる。昔走っていた8000系などだと、ここでブレーキを緩めるときの「シューッ」という深い音がため息のように響いたものであった。また、9000系の場合はVVVFモータの甲高い駆動音が鋭く発せられることになる。

 そして電車がゆっくりと動き出す。車掌が「お待たせいたしました。間もなく終点渋谷です」と案内し、渋谷駅到着を迎えることになる。その放送の中で告げられる「お出口」がどちらかを聞き逃さないようにして、降りる準備を始める。そんなときに渡るのが、複雑な分岐器である。多少揺れながら、電車はホームへ進入してゆく。その進路によって、最終的に到着する番線を確認する。

 これが、東横線渋谷駅到着前によく経験する、一連の儀式みたいなものである。

 それを、思い出になる前にこうして記しておき、合わせて分岐器の風景もここへ載せておきたい。
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東急
9000系電車(9010F) 東急東横線渋谷駅~代官山駅にて 2013.1.13
by railwaylife | 2013-01-30 21:50 | 東急9000系 | Comments(2)

ちょっと遠くの湘南新宿ライン

 渋谷、新宿といった日常の中で湘南新宿ラインの列車を見送るときはいつも、その列車が向かうちょっと遠くのどこかを想う。



 でも、そうやっていつも想っているちょっと遠くへ実際に行ってみると、湘南新宿ラインの列車が往く姿に、ふと日常の風景が想われた。
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 別に思い出したくもないのに、不思議なものであった。


湘南新宿ライン
E231系電車 東北本線白岡駅~新白岡駅にて 2013.1.5
by railwaylife | 2013-01-29 22:00 | 湘南新宿ライン | Comments(0)

9000系の表情

 春夏秋冬、朝昼夜、晴天曇天雨天、東横線を走り続けてきた9000系は、さまざまな表情を見せてきたことだろう。

 そんな9000系の表情のほんの一端として、ちょっと憂いを帯びたこの表情を残しておきたい。
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東急
9000系電車(9014F) 東急東横線自由が丘駅~田園調布駅にて 2013.1.26
by railwaylife | 2013-01-29 21:50 | 東急9000系 | Comments(0)

谷底を往く

 渋谷駅を発った東急東横線は、谷底を往く。

 渋谷のビルの谷底を往き、渋谷川の谷底に沿って走る。
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 そんな地形のことも、記憶に刻んでおきたい。


東急
9000系電車(9010F) 東急東横線渋谷駅~代官山駅にて 2012.10.6
by railwaylife | 2013-01-28 23:10 | 東急9000系 | Comments(0)

転線

 程なく消えゆく東横線の日比谷線直通電車をどんなふうに記録するか。

 そんなことをだいぶ以前から考えていたけれども、改めて考えてみれば、一番記憶に残しておきたい場面はやはり、東横線から日比谷線に転線するところではないだろうか。それが、直通電車の証に他ならないからである。

 そう思って、その転線の場面を見に行った。中目黒駅ホームの祐天寺駅側先端である。

 東横線の上り線を来た電車は、渋谷行きであればそのまま直進して4番線へと入る。それが南千住行き、北千住行きの日比谷線直通電車だとホームの手前で転線し3番線へと進入する。そこがまさに直通電車らしいところだろう。

 そんな場面を巧く捉えてみたかったけれど、ホームの先にある線路際の機器が気になってズームを寄せ過ぎ、転線するところなのかどうかよくわからなくなってしまった。
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 機器が入ったって構わないから、もうちょっと引いて撮れば良かった。

 そういう後悔はあったけれど、ようやくにして直通電車の1000系の姿を正面からきちんと捉えられたような気がした。


東急
1000系電車(1001F) 東急東横線中目黒駅にて 2013.1.13
by railwaylife | 2013-01-28 22:20 | 東急1000系 | Comments(0)

夕染め東武電車

 写真をたくさん撮っていると、太陽の光の妙に魅せられ、それを巧く撮りたいと思うようになることはあるだろう。特に夕暮れ時のそれは妖しく、魅力的である。

 だが、その光を巧みに捉え写真に活かそうとするのはなかなか難しいことだ。文字通りお天道様が作り出すものだから、決して自分の意のままにはならない。

 しかも、光の差す条件は毎日ように変わる。太陽の動く位置、時刻はもちろん、雲の出方や気温によっても見え方は変わってくる。

 さらに、自分が撮りたい被写体の状態によっても変わる。

 例えば、線路上に巧く妖しい光が差していたとしても、そこにどんな列車がどう通るかによって見え方も違う。複線や複々線ならどの線路を通るのか、また、列車の編成の長さ、車体の材質、形によっても微妙に変わってくる。

 そういうさまざまな条件の中で、自分の思うように光の妙を捉えるのは一筋縄にはいかないことだ。何度も何度も挑まねばならないだろう。私のように、どこかへ出かけたついでの片手間に捉えようとしても、そうそういい場面には出会えるものではない。

 でも、そのときそのときにめぐり会えた光を大事に想い、目一杯に楽しみたいと思っている。

 そんな想いで、この東武電車の姿も見送っていた。
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東武
50000系・30000系電車 東急田園都市線二子新地駅~高津駅にて 2013.1.12
by railwaylife | 2013-01-27 21:35 | 東武 | Comments(0)

春近し、みたいな風景

 日中の高い日差しが、白い雪を解かしてゆく。そして、土の色が見え始める。



 雪国であれば、まさに春近しという風景だろう。

 しかし、東京ではそうとは限らない。積もった雪はふつう、数日で解けて消えてしまうからである。一週間経ってもまだ残っているなんていう方がおかしいくらいだ。

 そして、街から白いものが完全に消え、雪が降ったという人々の記憶も薄らいだ頃にまた雪が降ったりする。そんな繰り返しが、ひと冬に何度かある。

 だから、一度雪が解けたからと言って、すぐに春になるものではない。

 それはよくわかっているけれども、冒頭に書いたような場面を目にしてみると、何だか春の暖かさが感じられてきたものであった。
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東急
5050系電車 東急東横線自由が丘駅~田園調布駅にて 2013.1.19
by railwaylife | 2013-01-26 22:35 | 東急5000系列 | Comments(0)

輝けメトロ

 銀色の車体の電車は、日に照らされて輝いてこそ存在意義がある。

 日差しの届かない地下だけ走っているなんて、もったいない。

 だから、地下鉄の電車は他社線に乗り入れて地上も走るのだと思う。
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東京メトロ
16000系電車 小田急小田原線和泉多摩川駅~登戸駅にて 2013.1.12
by railwaylife | 2013-01-26 22:30 | 東京メトロ | Comments(0)

渋谷のみどり

 考えてみると、渋谷の街にはけっこう緑がある。

 まず思い付くのは宮下公園と、それに連なる神宮通公園である。JR線沿いの細長い敷地に、木々の帯がある。駅にも近くて、街中では最も緑の多い場所だ。

 あとは各大通り沿いに並木があるし、駅から少し離れれば他にも緑の多い場所がある。

 ひとつは駅の南東にある金王八幡神社の杜である。この社にはイチョウがあり、晩秋の黄葉は渋谷とは思えないくらい美しい。

 そして、反対側の北西には、鍋島松濤公園という緑のスポットがある。駅からだいぶ離れていることもあって、何とも静かな場所である。



 こうやって考えてみると、渋谷の街にもけっこう緑があるものだ。
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山手線
E231500番台電車 山手線渋谷駅~原宿駅にて 2013.1.24

by railwaylife | 2013-01-26 10:15 | 山手線 | Comments(2)