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10000系挟み

 先月から、東急東横線に東京メトロ副都心線の車両が走り始めた。

 最初は新型の10000系で、程なくして旧型の7000系に入れ替わった。そして今はまた10000系が走っている。

 何でも来年2月まで10000系と7000系が交互に入れ替わりながら走るそうで、その運転スケジュールと運転時刻がご丁寧に掲載されたサイトまでオープンしている。

 もちろんこれは、直通運転開始のためのデモンストレーションというより、東横線内での運転を乗務員に習熟させるために行われている。車両によって運転の仕方はだいぶ変わるのではないかと思う。実際、10000系が運転を始めて間もない頃にたまたまこの車両に乗り合わせたところ、ずいぶんとカクンカクンとした運転で、乗り心地が東急の車両とだいぶ違うように感じられたものである。

 ところで、この10000系と7000系は今後、毎日決まった運用に入るようである。サイトに載せられた運転時刻を見ると、平日も休日も時刻が固定になっているからである。

 ただ、私はこのメトロ車両の先行運転にさほど興味は湧いていない。と言うのも、直通運転が開始になればごくあたりまえに見られるからである。何も先を競ってその車両の東横線内での運転を追いかけようとは思わない。

 だから、たとえば掲示板を躍起になってチェックして「今日の10000系はどの運用に就いているんだ!」などと血眼になるつもりはなかったのだが、こうして運用が固定になっているとなれば、ちょっとした用事の合間にそのメトロ車両の風景を眺めに行ってもいいかなという気はしてきた。気楽にである。

 その手始めとして、この前の土曜日の朝に家の近所で10000系電車を待ち構えてみた。



 目的の場所には少し早めに着いたので、10000系の一本前の電車がやって来るところであった。

 期せずしてそれが東急9000系であった。
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 10000系を見に来たとはいえ、この車両が見られただけでもう今朝は満足だなという気さえしてきた。

 その所為か、肝心の10000系は何だか気のない撮り方になってしまった。
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 それで何となく心残りがあって、もう一本次の電車を待ってみることにした。東急の車両ではあるが、この日の朝の風景をしっかりと捉えておきたいという気持ちがあった。

 そんなわけで続行の電車が現れるのを待ってみると、それがなんとまた9000系であった。
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 嬉々としてその姿を捉えたが、こうなると10000系を見に来たのか9000系を見に来たのかよくわからなくなってきた。

 でも、こうして10000系が9000系二本に挟まれる形でやって来たという場面を見られたことが、いい思い出になったような気がした。


1枚目 東急9000系電車(9010F)
2枚目 東京メトロ10000系電車(10103F)
3枚目 東急9000系電車(9010F)

東急東横線都立大学駅~学芸大学駅にて
2012.10.27
by railwaylife | 2012-10-31 23:45 | 東急9000系 | Comments(0)

青空LSE

 青い空のある日に小田急線沿線の風景を眺めることができたとき、考えたことがあった。

 それは、この空の下で一番映えるロマンスカーはどの形式だろうか、ということである。

 純白の50000形VSEが映えるだろうか。あるいは、同じ青空色の60000形MSEが映えるだろうか。渋いブロンズ色の30000形EXEも意外と映えるかもしれない。

 そんなふうにして考えを巡らせたが、私の結論としては7000形LSEこそが一番映える、というふうになった。

 ロマンスカー伝統のオレンジバーミリオンが、青い空に良く映えるように思えたからである。

 それで、LSEがやって来るのを待ち構えた。
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 色のある雲が出て日も陰った所為か、思ったより暗い表情になってしまった。

 でも、広い空の下でロマンスカーを見送るのは、何とも気分の良いことであった。


小田急
7000形電車
「はこね」
24号 小田急小田原線和泉多摩川駅~登戸駅にて 2012.10.8
by railwaylife | 2012-10-30 21:55 | 小田急 | Comments(0)

4年目の秋

 2009年10月1日にデビューしたE259系は、2010年の秋、2011年の秋を経て、この2012年の秋に「4年目の秋」を迎えた。
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 その外観が何となく気に入り、めぐりゆく季節の中でこのE259系が往く風景を熱心に追いかけてきた私としては、またひとつ新しい季節の中でこの車両を眺めることができ、嬉しく思っている。

 ただ、この「4年目の秋」には、少し特別な意味がある。



 私がE259系を追い始めたのは2010年の初夏頃からであったが、その年の秋に掲載した「2年目の秋」という記事に次のように書いていた。


こうして私は、E259系の「2年目の秋」をしっかりとこの目で見届けた。これから「3年目の秋」も「4年目の秋」も、E259系を眺めていきたいものである。


 この一文には、これから何年も、私自身がこの車両の風景を楽しんでいられるような状況でありたいという強い願いが込められていたと言える。

 そしてそこに書かれた「4年目の秋」を迎えるとき、ぜひそのタイトルの記事をこのブログに掲載したいという想いがあった。 

 3年目でも5年目でもない。なぜ4年目なのか。それは、このタイトルと同じ名の歌があり、それを私がとても気に入っているからである。



 その歌とは、浜田省吾のアルバム「君が人生の時」に収められた「4年目の秋」である。

 もちろん、この歌の内容はこの記事に書いてきたことと何ら関係がない。でも、何とも切なく秋らしい歌詞とメロディーが好きで、最初に聴いたときから「いいなぁ」と思い、そのタイトルはずっと私の頭に染み付いている。それで、先に掲げた「2年目の秋」という文章を書いたとき、すぐにこの歌が頭の中で流れ出した。そして、これからもE259系の風景を楽しみ、無事に「4年目の秋」を迎えたいと願ったものである。

 それから二年が経ち、今こうして「4年目の秋」のE259系を楽しむべきときが来た。本当にありがたいことである。

 これからは歌のタイトルとは関連がなくなるが、5年目の秋、6年目の秋もE259系の風景を楽しんでいられるようでありたいと、今また改めて願っているところである。



 ちなみに私は、アルバム「君が人生の時」のバージョンよりも、後にセルフカバーされた「初夏の頃」に収められているバージョンの「4年目の秋」が好きだ。前奏と間奏に入るソプラノ・サクソフォンの音色が、この歌の切なさを一層盛り上げているように思われるからである。

 ところで、この歌の中には電車が登場する。主人公の女性が通勤ラッシュで「電車の扉に押し付けられて」と歌われる。

 今から三十三年前の1979年(昭和54年)に発表されたこの「4年目の秋」であるが、歌に登場する通勤電車はどんな電車をイメージして書かれたのだろうか。そんなことを考えてみるのも、楽しいものである。


E259系特急「成田エクスプレス」
成田エクスプレス
29号 山手貨物線渋谷駅~新宿駅にて 2012.9.29
by railwaylife | 2012-10-30 21:50 | E259系 | Comments(0)

渋谷隧道9000系

 東急東横線の中目黒駅と代官山駅の間にあるトンネル「渋谷隧道」は、私にとってトンネルの代名詞みたいなものである。人生の中で、一番多くくぐっているトンネルがこの「渋谷隧道」だからである。

 きっと、生まれて初めてトンネルというものを意識し、トンネルというものの名前を知り、それを実地で体感したのもこの「渋谷隧道」だったのではないかと思う。

 もっとも、全長わずか157M917しかなく、代官山駅から眺めれば反対側の出口の光が見えてしまうような、短いトンネルではある。

 でも、そうやって出口の光が見えるさまと、そのトンネルを9000系という電車が日夜くぐり抜けていたということを残しておきたくて、こんな場面を捉えてみた。
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東急
9000系電車(9010F) 東急東横線代官山駅~中目黒駅にて 2012.10.8
by railwaylife | 2012-10-29 23:00 | 東急9000系 | Comments(0)

バラ都電・秋

 かつて都内に文字通り縦横に敷かれていた都電の中で、沿線にバラの咲くような場所はあったのだろうか。



 リバイバルカラーを纏った車両をバラ越しに見送ったとき、ふとそんなことが想われた。
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都電
7000形電車 都電荒川線大塚駅前電停~向原電停にて 2012.10.20


関連記事「バラづくし
by railwaylife | 2012-10-28 21:20 | 路面電車 | Comments(0)

原宿駅宮廷ホームにて

 以前に載せた「宮廷ホームを見ながら」という記事で、私は原宿駅宮廷ホームに過去二回入ったことがあると書いたが、その二回の日付はいずれもはっきりしている。

 一回目は1979年(昭和54年)5月13日のことである。中央快速線の201系電車が初めてお披露目されたときである。そのときのことは以前の「省エネ電車」という記事に書いている。

 そして二回目は1987年(昭和62年)3月22日のことである。このときも、ある車両のお披露目会だったのだが、それについては今まで記したことがなかったので、書いておこうと思った。





 このときお披露目の展示がされていたのは「パノラマエクスプレスアルプス」という車両である。
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 先の「宮廷ホームを見ながら」の記事で私は、宮廷ホームへ入ったのはいずれも新型車両のお披露目会のときだったと書いてしまったが、この「パノラマエクスプレスアルプス」は、純然たる新型車両ではない。165系という急行型車両からの改造車である。

 でも、国鉄末期のこの時期は、ジョイフルトレインと呼ばれる改造車両が盛んに作られ、華々しくデビューしていた時代である。そのお披露目の舞台として原宿駅宮廷ホームはうってつけの場所であっただろう。

 写真では宮廷ホームであることがちょっとわかりにくいが、右上にちらっと見える和風の照明などが宮廷ホームらしいかななんて思う。

 さて、この「パノラマエクスプレスアルプス」はその名の通り眺望の良い車両で、大きな側窓と先頭車両の展望スペースが特徴であった。おもに中央本線で活躍したと思うが、私は本線上で乗る機会もなく、何度か目にしたことがあるだけで引退を迎えてしまった。

 だが、この車両にはまだ乗ることができる。JRで引退した後、富士急行に譲渡され、現在も「フジサン特急」として活躍しているからである。富士山に一番近い鉄道として売り出している富士急行を走るにはぴったりの車両だろう。

 その「フジサン特急」も「パノラマエクスプレスアルプス」として改造されてからもう25年も経つのだから、元の165系として製造されてからの歴史を考えれば、ずいぶんと長生きの車両である。


165系電車改「パノラマエクスプレスアルプス」 山手貨物線原宿駅にて 1987.3.22
by railwaylife | 2012-10-28 21:15 | 昔の写真 | Comments(0)

キョーチクトー・キューセンケー

 残暑厳しい9月の半ばのある日、多摩川の川原に夏の終わりを探していた。

 それは、いいかげんに残暑が終わってほしいという想いからだっと思うが、そのうちにちょうどいい風景だと思えるものが見つかった。
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 しょぼくれかけた夾竹桃の花である。

 夏の花がいよいよ終わろうとしている風景だ。

 そう思ったが、よくよく見るとこれは、蕾がまだ開いていないようであった。花期の長い夏の花は、いったいいつが盛りなのかわからないときがある。この花も、これから咲き揃ってくるところのようであった。

 そのことに気付きちょっとがっかりした気分にもなってきたが、夏の終わりは何も花の咲き散りだけでしか感じられないものではない。ふと見上げればトンボが舞い、空の高いところに雲が見えた。

 そこに夏の終わりを感じながら、花越しの9000系電車を見送り、この車両の往く風景にも季節の移ろいを感じていた。
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 ところで、この10月下旬になっても、所々でまだ夾竹桃の紅々とした花を見かけることがある。今年は秋になっても気温の高い日が続いているからなのかもしれないが、何とも長持ちの花である。


東急
9000系電車(9001F) 東急東横線多摩川駅~新丸子駅にて 2012.9.16
by railwaylife | 2012-10-27 23:45 | 東急9000系 | Comments(0)

夕暮れ7000系

 鉄道図鑑などを熱心に眺めていた幼き頃、東京の地下鉄の顔として登場していたのは営団地下鉄千代田線の6000系、有楽町線の7000系あたりであった。ようやく半蔵門線の8000系も登場しようかという頃だったと思うが、そのいずれもが同じようなデザインの面構えであった。

 角ばった横顔、そして貫通扉を左寄りに配したデザインは独特で、幼い私の目を引くものであった。当時、そのデザインが登場してすでに十年くらいは経っていたと思うが、斬新なスタイルだという感じがあった。いや、子供の私が「ザンシン」なんていう言葉を知っていたとは思えないけれども、とにかく新しくてカッコイイ電車というイメージはあった。





 それから三十年、その面構えの電車が地元の路線を走るようになるとは、夢にも思わぬことであった。
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 副都心線との直通運転開始に先行して東急東横線を走り始めた東京メトロ7000系が、家の近所を往く。

 単に「レアなシーン」という以上の、感慨深いものがあった。


東京メトロ
7000系電車(7116F) 東急東横線学芸大学駅~都立大学駅にて 2012.9.29
by railwaylife | 2012-10-27 11:00 | 東京メトロ | Comments(0)

青空8000形

 小田急8000形の白い車体は、青空の下でこそ映える。
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 そのことを改めて確かめながら、この風景を眺めていた。


小田急
8000形電車 小田急小田原線和泉多摩川駅~登戸駅にて 2012.10.8
by railwaylife | 2012-10-27 10:55 | 小田急 | Comments(0)

季節を先取るように

 先週土曜日に田端へ向かうときの車窓にちらっと見えた黄色い色付きを、どうしても確かめたくなって、今朝その場所へ行ってみた。

 それは、ほんとにもう黄葉が始まっているんだろうか、という疑いがあったからである。車窓にほんの一瞬しか見えなかっただけに、自分の目を疑っているところもあった。

 だが、黄色が見えた公園へ足を踏み入れてみると、予想以上の色付きがそこにはあった。
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 これまで気温の高い日が続いていたことを考えると、こんなにも色付いているのが不思議なくらいであった。都内の他の場所で目にするイチョウはまだまだ青々としている。

 どうしてこの場所の木だけ色付きが早いのか。

 はっきりとしたことはわからない。日の当たり方、風の抜け方、木の性質、いろいろと理由があるのだろう。

 こういう違いは何も木だけではない。人間だって同じことだ。

 ふつうより早く人生の秋を迎える人もいるだろう。でも、その秋が長く美しく続くかもしれない。

 そんなことを考えながら黄色い風景を眺めていると、急に大気までひんやりと感じられてきた。まるで、季節を先取ったような気分であった。

 その雰囲気の中、近くを往く西武線の風景も晩秋に仕立ててみた。
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西武
20000系電車 西武新宿線西武新宿駅~高田馬場駅にて 2012.10.26
by railwaylife | 2012-10-26 23:55 | 西武 | Comments(0)