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8月31日の空

 昔は9月に入るとだいぶ秋の気配がしてきたので、8月が終わると同時に夏も終わるという感じが強くしたものである。ところが近年は、9月に入っても厳しい残暑が続くようになっているので、8月の終わりになっても夏が終わるという感じはしなくなってきた。

 それでも、夏の終わりを勝手に感じ、行く夏を惜しんでみようと、今日8月31日の朝、その空をじっくりと眺めてみた。

 立秋のときにも思ったことだが、千切れ雲でも浮かんでいれば「まだまだ暑いが、それには秋の気配が感じられたものである」なんて得意気に書けただろう。だが、そうそううまくいくはずがない。空にはまだまだ夏らしいモクモクとした雲が浮いていた。ただ、その雲もあまり形は良くなくて、何とも中途半端な感じであった。

 でも、そうそういつも形の良い雲があるわけではない。どんなときでもついつい絵に描いたような風景を求めてしまいがちであるが、なかなかあるものではない。もちろんそういう風景を探すのも楽しいことであるが、大事なことは、目の前にあるありのままの風景をいかに「いい風景」として楽しむかだと思う。この2012年8月31日の風景をいかに楽しむかである。

 そんな想いで、今日の空を眺めていた。
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 そして、その空の下に中央本線の電車を眺めた。

 今年の夏は、中央本線に乗って旅をすることができた。それがいい思い出にもなった。

 そんなことを振り返る、8月31日の空でもあった。


中央本線
E231系・E233系電車 中央本線代々木駅~新宿駅にて 2012.8.31
by railwaylife | 2012-08-31 23:30 | 中央本線 | Comments(0)

続・夏雲を背負って

 夕暮れ時の鶴見川で、5050系電車が「夏雲を背負って」やって来る風景を見つけたとき、間もなくそこへ9000系電車が現われることがわかっていた。

 夏雲を背負ってやって来る9000系を見ない手はない。そう考えて、5050系と同じアングルで撮るべく、その場に留まった。

 そして、この日一番の緊張感をもってその風景を捉えた。
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 期待したほどの夕景が見られなかった日であったが、この日私はこの風景を見るためにここへ来たんだなという気がしていた。

 そしてこれが、この日ここでの締めの風景ともなった。


東急
9000系電車(9014F) 東急東横線綱島駅~大倉山駅にて 2012.7.28
by railwaylife | 2012-08-30 23:00 | 東急9000系 | Comments(0)

夏雲を背負って

 鶴見川へ夕景を見に行った日、日の暮れるさまは何とも趣のないものであった。

 夕日は日没時刻よりもだいぶ早い時間に雲間へ沈もうとしていた。それはまだ良いとしても、雲間へ沈む前に別の薄い雲が夕日にかかり、丸い夕日を絵の具で滲ませたようにしてしまった。だから、雲に日が沈むというさまさえ見られなかった。

 その後、西の空は雲の色一色となってゆき、かろうじて夕日の残骸みたいな色がわずかに残るだけになった。

 もちろん、どんな夕景でもその日しかないものだから楽しみたいという気持ちはあった。しかし、この日の夕景は正直言って消化不良のところがあった。

 ただ、夕景の楽しみというのは何も西の空だけではない。そして夕日の沈むさまだけではない。思わぬところに思わぬ変化が現れたりするものである。

 この日、中途半端な日没の後、私の関心は次第に西の空から離れ、北の方へと移っていった。それは、北の空に夏らしい雲が見えてきたからである。

 すでに夕日は雲にかき消され、姿も光も失われていたと言うのに、その北の空の雲は、まるで夕日を浴びたかのように明るく光っていた。それが実に不思議であった。

 そんな夏雲を、北からやって来る下り電車が背負うような形で迫って来るようになった。

 そのさまを、たそがれの中で楽しんでみた。
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 日没はちゃんと見られなかったけれど、少しは夏らしい夕暮れの風景が見られたかな、という気がした。


東急
5050系電車(5151F5156F) 東急東横線綱島駅~大倉山駅にて 2012.7.28
by railwaylife | 2012-08-29 23:00 | 東急5000系列 | Comments(0)

中央本線への想い

 中央本線を通勤で利用するようになったのは2010年2月のことであった。職場のオフィスが荻窪へ移転したためである。

 荻窪はあまり馴染みのない土地だったし、不慣れなところへ移転したものだという印象があったが、すぐに街にも通勤にも慣れ、やがてその通勤経路の中央本線に楽しみを見出すようにもなった。折しも201系が引退間近であったので、その電車のある風景を追ったりもした。そしてその過程で、東中野というお気に入りの場所を見つけることもできた。

 そんな中央本線の通勤利用を通していつも想っていたのは「その先の中央本線」であった。

 この路線は、ただの通勤路線ではない。山手線のように都会に閉じ込められているわけではない。都会を脱け、甲州・信州へと続いている路線である。そこに、いつも遠くを想っている私の憧れや希望があった。いつかこの日常風景を置き去りに、中央本線で遠くへ旅立ちたいという想いである。

 そんな想いを胸に、何度か荻窪から先の中央本線へ下って行ったこともあった。だが、さほど遠くまで行くことはできずにいた。

 私の遠くを想う気持ちの究極は、日常で目にする特急「あずさ」の終着駅松本にあった。いつか特急「あずさ」で日常を旅立ち、信州松本まで乗り通したい。そんな憧れがあった。そしてそれを実現するなら、この路線の「エース」とも呼ぶべきE351系特急「スーパーあずさ」に乗って実現するのが理想であった。その旅路を思い描くことで、このE351系は次第に特別な存在となっていった。

 その強い憧れは、昨年3月にオフィスが新宿に移転してからも続いていた。日常で中央本線を目にすることには変わりがなかったからである。また、距離は短くなったものの、引き続き中央本線を通勤で利用してもいた。新宿駅から大久保駅までの一駅間である。オフィスはこの両駅の中間にある。別に中央本線を利用せず新宿駅から歩いても通えないことはないのだが、私は中央本線の通勤利用にこだわり続けている。それは、荻窪へ通っていた時代に培われた「いつか遠くの中央本線へ」という想いを継続そして発展させるためでもあった。



 そしてついに、その憧れの旅を実現するときが、一昨日2012年8月26日にやって来た。

 新宿から松本までの特急「スーパーあずさ」での旅である。
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 私の中では遅すぎるくらいであった。本当は、荻窪に通っている間に実現すべきであったと思う。でも、遅くなった分、私の想いは募りに募った。

 そしてこの旅は、私のこの路線への想いの極まりではなく、また新たな、そしてより強い憧れを生む旅ともなった。

 その旅路の詳細についてはこれからじっくりとまとめ、またここへ掲載したいと思っている。


1枚目 E351系特急「スーパーあずさ」11号 中央本線新宿駅にて 2012.8.26
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枚目 E351系特急「スーパーあずさ」11号 篠ノ井線松本駅にて 2012.8.26
by railwaylife | 2012-08-28 08:00 | 中央本線 | Comments(2)

カナリアとバーミリオンオレンジ

 日常目にする中央本線は、カナリア色とバーミリオンオレンジ色の帯が織り成す風景である。
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 この二色の帯が絡み合いながら、中央本線というひとつの路線を都会の中に紡ぎ出していく。

 そうやって紡ぎ出された一本の線はやがて都会を脱け出し、山々の中へと続いていく。

 そんな、二つの色の先に在る風景を、私はいつも都会の中で想っている。


中央本線
E231E233系電車 中央本線代々木駅~新宿駅にて 2012.7.28
by railwaylife | 2012-08-26 09:00 | 中央本線 | Comments(0)

車両じゃなくて列車

 お盆休みに合わせて「あさま」色183・189系による臨時特急「あずさ」81号が走るということで、ついつい中央本線沿線にその列車を見に行き「夏曇りのあずさ」の風景を眺めたが、この臨時「あずさ」81号は、定期の「あずさ」17号のわずか二分後に続行でやって来るダイヤになっていた。

 繁忙期ならではのダイヤと言えるが、こちらとしては二分間のうちに二本の特急列車が見られるという楽しみもあった。

 もちろん、定期の「あずさ」17号は普段からあたりまえに走っているE257系であり、臨時「あずさ」81号の183・189系のように珍しい車両ではない。
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 でも、私が特急「あずさ」という列車を見送るときに大事なことはもはや、車両が珍しいとか珍しくないとか、そういうことではないような気がしてきた。

 私にとって大事なのは、日常の只中から遠くへ向かうこの列車へ想いを込めることだ。いつか自身もこの列車で旅立ちたい。終着の信州松本へと向かいたい。遠くへ行ってしまいたい。そしてその旅路で、中央本線の車窓風景を余すところなく見つめたい。それらの想いを込めることだ。

 その想いを込めるのに、車両が183・189系であってもE257系であっても構わない。

 だから私はこのとき、二分間隔の二本の特急「あずさ」を、まったく同じ想いで見つめていた。

 西へと走り去る列車に、自分の想いを乗せながらである。


E257系特急「あずさ」17号 中央本線中野駅~高円寺駅にて 2012.8.11
by railwaylife | 2012-08-25 23:00 | 中央本線 | Comments(0)

夏曇りのあずさ

 昨年の2月に「あさまあずさ消滅」という記事が載せられている。

 これは、2011年春の臨時列車に「あさま」色183・189系による臨時特急「あずさ」81号が設定されていないことを話題としたものであったが、今にして思えばちょっと刺激的なタイトルだったなという気がする。

 でもそれは、わざとこういうタイトルにしてアクセス数を増やそうとした下心があったというのが正直なところであった。このブログを多くの人に見てもらいたいという、当時の私なりの想いがあったわけであるが、今はもうそういうことは必要ないなと思っている。

 別にそうやってアクセス数を増やそうとしたことが良いとか悪いとかいうことではない。ただ、その時々で私の気持ちも変わっていくから、今は要らないなと思うだけである。

 だから、同じ「あさまあずさ」の話題を扱うにしても、別に刺激的なタイトルにしなくていい。むしろ「あさまあずさ」であることがわからないようなタイトルにしてひっそりと在ればいい。

 そしてその「あさまあずさ」を眺める私の気持ちもひっそりと在ればいい。ただただ平易に、目の前にある風景を眺めればいい。

 また、次の繁忙期にこの列車が走るのかどうかと憂える必要もない。ただ、この2012年夏にも「あさまあずさ」が走っていることをありがたく感じ、その風景に想いを込めればいい。
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183189系特急「あずさ」81号 中央本線中野駅~高円寺駅にて 2012.8.11
by railwaylife | 2012-08-25 22:30 | 中央本線 | Comments(0)

E233の空

 いつも、新宿あたりのせせこましい空の下で目にする中央線快速電車のE233系も、多摩川橋梁まで来れば広い空の下を往く。
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 こんなにも広い空の下を往く。
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 こんなにもこんなにも広い空の下を往く。
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 そのことを改めて知っただけで、日常目にするE233系の表情も風景も、ぐっと変わってくるように感じられた。


橋梁をめぐる旅」にて
中央快速線
E233系電車 中央本線立川駅~日野駅にて 2012.8.10
by railwaylife | 2012-08-24 23:55 | 中央本線 | Comments(0)

E257は側面

 中央本線の特急「あずさ」「かいじ」に使用されているE257系といえば、その面構えもなかなかのものだと思う。
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 目と目の間は離れているが、ファンの心は離さない魅力がある。





 とは言え、E257系といえばやはり、側面からこうして眺めるのが何よりの魅力だと思う。
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 武田菱模様のある側面である。


橋梁をめぐる旅」にて
1枚目 E257系特急「あずさ」55号 中央本線立川駅~日野駅にて 2012.8.10
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枚目 E257系特急「かいじ」103号 中央本線立川駅~日野駅にて 2012.8.10
by railwaylife | 2012-08-24 23:40 | 中央本線 | Comments(0)

暑き都心へ

 夏の暑い日、都内へ上って来る中央本線特急「スーパーあずさ」を目にすると、いつも思うことがある。
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 それは、その列車の来し方の涼やかさである。

 きっと、小淵沢あたりの標高の高いところは気温が低いいんだろうなあ、甲府盆地は暑そうにしても、桂川の谷に沿って行くときは涼やかなんだろうな、などと想いを巡らす。そうすると、この列車が涼風をいくらかでも運んで来てくれる気がする。

 でも、そんな涼風も、暑き都心へと突っ込んで行けば、たちまちに熱せられてしまいそうである。


橋梁をめぐる旅」にて
E351系電車特急「スーパーあずさ」6号 中央本線立川駅~日野駅にて 2012.8.10
by railwaylife | 2012-08-23 23:10 | 中央本線 | Comments(0)