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2011年総括

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 いろいろあった2011年もいよいよ暮れ、残すところあと二日となった。



 年が押し詰まると、毎年このブログにはその年の総括の記事を載せてきた。

 今年はそういう総括をするのも何となくためらわれたりもしたのだが、慣例になっていることだし、載せないと締まりも悪いので、この「2011年総括」を載せてみることにした。本当は大晦日に載せるのがよいのだろうが、年の瀬のこととて何かとばたばたするのでそういう余裕があるかどうかはわからず、少し早いが今日のうちに載せておきたい。



 毎年そうだが、年が押し詰まるとどうしてもその年への後悔や心残りが出てくるものである。あれができなかった、これができなかった、もっとああしておけばよかった、といったことである。

 もちろん今年もそれがある。このブログについても、もっと旅日記をたくさん載せたかったと思う。

 だが、今はそれを悔やむでもなく、ただただ今日まで、このブログを続けられているということ、その一事を何よりありがたく思いたい。今年一年の総括は、それだけでいいとさえ、いまは思う。



 さて、来年一年はどうなりたいか。どうしたいか。

 それもいまは、あまり考えたくない。

 そもそも一年などというのは、人間が勝手に規定した尺度にすぎない。もちろん太陽と地球の動きという神秘に基づいていることは確かだが、自然の力は、そんな尺度では計り知れないところで動いたりする。どんな天災がいつ起きるかも知れないということである。

 だから、どんなに「今年はこれをするぞ!」と強く誓い、どんなに完璧な計画を立てたとしても、それが思い通りにいくという保証はどこにもない。

 そしてまた、一年などという単位ではどうにも片付かない問題も、私たちは抱えてしまっている。事故を起こした原発の廃炉に三十年から四十年もかかると知ったとき、慄然としたものである。

 そんなことを考えると、いまは来年一年の目標などというものを立てることも憚られる。

 別に目標を持たないということではない。ただ、それを一年という尺度に無理におさめなくてもいいんじゃないかと思う。そんな呪縛をいっぱい作ってしまうと、また来年の今頃に「モクヒョウが達成デキマセンデシタ」なんて言いながら悔やむことになる。

 一年という単位の目標を立てることよりも、ただ、一日一日、そのときそのときを、大事に、大切に、生きていくことだと思う。そんな日々の積み重ねの果てに、目標は達成されたり、されなかったりする。あるいは、考えもしなかったことが達成されたりする。それもまた人生だと思う。

 ただ、一つだけいま、来年の目標というか、願望を持つとするならば、一年後にここへ「2012年総括」という記事を載せることができるようで在りたい、ということである。

 そしてそこで「今年もいろいろとあったけれど、これができたのは自分にとって良かった」と書けるようで在りたい。たった一つでいい。どんなことでもいい。そのよかったことを自分で書けるようで在りたいと、いまこの2011年という年の終わりに、願い、祈るところである。

 こんなふうに、ゆく年への総括やくる年への期待をあまり考えたくない今年の暮れであるが、年の変わり目というものはやはり大事にしたいと思っている。人間は基本的に怠惰な動物なので、どこかに節目がないと、ついだらだらとしてしまうものである。だから、ここで一度リセットして、また新たな気持ちで次の年を生きてゆきたい。そしてこのブログも、年が明けたらまた気分一新して続けていきたい。決して気負わずにである。





 最後に、この一年の間にこのブログをご覧いただいた皆様に、心から感謝を申し上げます。本当に、本当に、ありがとうございました。

by railwaylife | 2011-12-29 21:00 | 生活 | Comments(6)

枯れ葉越しの山手線

 今年は、身近にある「山手線の風景」を楽しもうと思い始めた年でもあった。

 それは、自分の日常にあたりまえにあるものこそ、何よりありがたく、大切なものであるという想いに起因するものであった。

 そしてその風景を楽しもうとしたとき、単に目の前を往く山手線を見るのではなく、違った角度から見ようとしたり、何かの物越しに電車を見ようとしてみた。それは、山手線にもこんな風景があるんだと自分に言い聞かせるためでもあったのかもしれない。都会の象徴みたいな山手線が、時々怖く感じられるからである。

 でも、今ではその甲斐もあり、山手線を怖いと感じることもあまりなくなった。もちろんまったくないわけではなく、時々山手線に乗るのが本当に嫌になって、新宿駅の1番線や、渋谷駅の3・4番線へ逃げ込むときもある。しかし、そういうときに埼京線や湘南新宿ラインの車窓に山手線の電車を眺めていると、ふと「あ、いいな」と思える風景があったりするものである。そのことによってまた新しい「山手線の風景」を手に入れることができたりもする。



 そんなふうにして私は、来年も、いやこれからも、山手線の風景を楽しめるようで在りたいと思う。

 師走の枯れ葉越しに山手線の電車を見送ったとき、改めてそう考えていた。
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山手線
E231500番台電車 山手線渋谷駅~原宿駅にて 2011.12.17
by railwaylife | 2011-12-29 08:23 | 山手線 | Comments(0)

イチョウ70-000形

 日常に時々現れる、りんかい線の70-000形という車両について、その風景を楽しもうと思い始めたのは今年春の菜の花が咲く季節であった。そのときのことは「ナノハナ70-000形」という記事に書いているが、あれから季節は流れ、師走の今、70-000形は、色付いたイチョウの葉越しに往く。
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 春に見た菜の花と同じ、黄色をかすめて、70-000形は往く。



 しかし、同じ黄色と言っても、菜の花とイチョウではだいぶその色合いが違う。

 菜の花の黄色には、どこか冷たさがある。一方、イチョウの黄色には、どこか温かみがある。そんなふうに感じる。

 菜の花は春の暖かさを告げる花で、イチョウの黄葉は冬の寒さを告げるものなのに、その色のイメージは反対だ。


東京臨海高速鉄道
70-000形電車 山手貨物線渋谷駅~新宿駅にて 2011.12.17
by railwaylife | 2011-12-28 22:14 | りんかい線 | Comments(0)

グリーン車の秋 イチョウ編

 これまで、さまざまな花越しに、またさまざまな風景越しに、湘南新宿ラインの列車を見送ってきた。

 そしてこの師走、黄色いイチョウ越しに、湘南新宿ラインのグリーン車を見送った。
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 晩秋の風景、というにはあまりに遅いけれども、たしかにこの都会を往く湘南新宿ラインの列車に、進みゆく季節を感じることができた。

 それは、この列車が目指す郊外の風景も季節が移ろいでいることを、感じるときでもある。

 このままこの列車に乗って都会を脱け出たら、きっと車窓いっぱいに初冬の風景が広がるんだろうなと想う。

 その想いに、湘南新宿ラインという列車への憧れがある。
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湘南新宿ライン
E231系電車 山手貨物線渋谷駅~新宿駅にて 2011.12.17
by railwaylife | 2011-12-27 22:48 | 湘南新宿ライン | Comments(0)

イチョウ205系

 二番煎じというのは、面白くないものとされる。

 例えば、同じ場所の同じ風景の中でいくつかの車両の写真を撮り、それをこのブログに載せていくとしたとき、最初に載る車両の風景は新鮮である。しかし、二番目以降に載る車両の写真には新鮮味がないし、見る方からすれば「またこの場所の写真か」というイメージを持たれるかもしれない。

 だが、たとえ同じ風景であっても、車両が異なれば、私にはそれぞれに想いが異なる。

 特に、身近な山手貨物線を往く車両には、それぞれの車両にそれぞれに強い想いがあって、どの車両の風景も私とっては大切なものである。

 だから、二番煎じの面白味のなさは承知の上で、あえて私は同じ場所の風景を繰り返し載せていくことにする。

 それは折しも今、この都会の師走を彩るイチョウの風景である。これだけ年が押し詰まっても、しつこく都会を黄色に染める、イチョウの風景である。



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 このイチョウ越しの205系は、先の「イチョウの色」という記事に載せた215系の風景とまったく同じものである。

 その「イチョウの色」という想いに添える写真を選んだとき、205系の写真はあえなく落選してしまった。山手貨物線ではあまり見慣れない215系の風景の方がいいなという気がしたからである。

 しかし私は、最も身近に残る「国鉄型」として、この埼京線の205系にも特別の思い入れがある。そして、その車両が往く風景にいつも季節を感じたいと考えている。

 そんな、205系をめぐる季節の風景の一つとして、私はこの「イチョウ205系」を大事に思うので、ここへ載せておきたい。

 そしてこれから、イチョウをめぐるいくつかの二番煎じの風景を続けて載せていきたいと思っている。


埼京線
205系電車 山手貨物線渋谷駅~新宿駅にて 2011.12.12
by railwaylife | 2011-12-27 21:47 | 205系 | Comments(0)

211と285

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 211系と285系の在る風景、なんていうのも、もうあまり見られないんだろうなと思う。いまや急速な勢いで、211系はE233系に取って代わられようとしているからである。

 考えてみれば、この285系寝台特急「サンライズ」に限らず、東京口の東海道本線を往く寝台特急の風景の近くには、いつも211系の姿があたりまえに在ったものである。寝台特急「富士」「はやぶさ」を沿線で待つ間、211系が現れたこともあっただろう。その「富士」「はやぶさ」に乗っているときには、飽かずに眺めた車窓を、何度となく211系がかすめたことだろう。

 そんなふうに、まだ九州行き寝台特急が在った頃の東海道本線の風景が、また一つ消えてゆくことになる。東京口の東海道本線では決して目立つ存在ではなかった211系であるが、伝統ある東海道本線の一時代を駆け抜けた車両であることには変わりない。

 そんな211系が東京口の東海道本線からいなくなっても、九州行き寝台特急の旅路を脳裏に思い起こすときには、その姿を一緒に思い出してやりたいものだと思う。


東海道本線
211系電車・285系電車 東海道本線東京駅にて 2011.10.23
by railwaylife | 2011-12-26 22:30 | 寝台特急 | Comments(0)

冬日の9000系

 東急東横線渋谷駅ホームの先端には、屋根がない。



 冬の朝、そのホームを朝日が照らす。そして、停車している電車の車体も眩しく染め上げる。そのとき、冷たいステンレスの車体になぜか温かみが感じられる。

 そんな渋谷駅の風景を憶えておきたくて、休日の朝、発車する9000系電車を見送り、カメラを向けてみた。
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 いざ撮ろうとしてみると、思っていたほど車体は朝日に染まらなかった。発車番線、時刻によって、そのさまはそれこそ刻々と変わるのだろう。難しいものではある。

 でも、また機会があったらその風景を捉えてみたい。
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東急
9000系電車(9015F) 東急東横線渋谷駅にて 2011.12.11
by railwaylife | 2011-12-26 22:08 | 東急9000系 | Comments(0)

日の長くなる季節

 冬に至る、と書く二十四節気の冬至を経て、いよいよ冬本番を迎えた。年が明けて寒の入りを迎えれば、さらに寒くなるのだろう。

 しかし、一年で一番昼間が短いともされる冬至を過ぎたいま、日一日、日の出から日の入りまでの時間は長くなりつつある。

 そして、調べてみて驚いたことに、東京の場合だと日の入り時刻は冬至のだいぶ前の今月初旬が一番早い16時28分で、それ以降次第に遅くなり始めている。例えば冬至の日12月22日の日の入り時刻は16時32分で、すでに四分も遅くなっている。

 寒さはこれからが本番であるが、日は長くなり、日の入り時刻も遅くなる。そこに、希望があるように思える。厳しい寒さが続く日々の中にも、暖かい春が想えるような、希望があるように思える。

 その希望を大切にしながら、これからも夕景を楽しみつつ、寒い冬を乗り越えていきたい。



 そんなふうに想う、冬至翌日の夕暮れであった。
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東急
5050系電車(5157F) 東急東横線学芸大学駅~都立大学駅にて 2011.12.23
by railwaylife | 2011-12-25 12:09 | 東急5000系列 | Comments(2)

営団3000系の思い出

 2011年11月27日、東京メトロ綾瀬車両基地の一般公開へと出かけたが、それは以前の「綾瀬にて」という記事に書いた通り、かつて日比谷線で活躍していた営団3000系を見るためであった。
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 その3000系を実際に目にしてみると、この車両についてのさまざまな思い出が蘇ってきた。
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 一番の思い出は、車内の空気かもしれない。

 今もそうだが、地下鉄の車内や駅には妙な匂いがある。くさい、といえばそれまでなのだが、いろいろなものの匂いが籠もっているような感じである。それが、日比谷線から東急東横線へ乗り入れてくる3000系の車内にも充満していた。地下鉄を出て地上区間に入っても、その匂いを保っていたということである。もしかしたら、生まれて初めて地下鉄の空気を感じたのは3000系によってかもしれないと思う。

 空気といえば、3000系は夏になるととにかく暑かったという思い出もある。昔は地下鉄車両にはみな冷房機器がなかったからである。そういえば、日比谷線は駅も古くて暑かった。クリーム色を基調にした壁が黒ずんで、暗いイメージもあった。

 また今回、3000系の車内に十何年ぶりかに身を置いてみると、妙に暖かく感じられた。暖房が効き過ぎていたようである。

 思えば、今走っている最新の車両のように、昔は車内の空調が巧くコントロールできなかったのだろう。座席の下の暖房が効き過ぎて、シートが「熱い」というくらいのこともあった。

 そういう環境面の問題はだいぶ改善され、今の地下鉄はかなり快適になったと思う。



 さて、3000系というともう一つ思い出深いのは、扉の窓である。
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 3000系の扉の窓は、東急の車両などと比べると小さくて、その位置も高かった。だから、子供の頃にその窓のところに立っても背が低くて窓から外が見えず、ひどく悲しい想いをしたことが思い出される。

 そんな思い出から、子供にとって電車に乗ったときに扉の窓から外の風景を眺めるということがいかに大切だったかが窺える。

 ただ、3000系の中にも扉の窓が大きい車両がいくつか存在したようにも記憶している。それが初期のタイプだったのか、あるいは後期になって登場したタイプなのかはよくわからないが、そういう車両に当たったときは嬉しかったのではないかと思う。

 そんなふうにして私が3000系に乗っても見たかった車窓風景といえば、地元の駅から中目黒駅までのわずかな区間ということになる。特に学芸大学駅からの高架区間が見どころだと思うが、その辺りの風景は3000系が走っていた当時とあまり変わらないのではないかという気がする。もちろん、住宅地の中のたくさんの家が建て替えられたことだろう。三軒茶屋のキャロットタワーのような高い建物も遠景に現れるようになった。集合住宅もぐっと増えただろう。でも、大枠では変わらない気がする。そのことを、3000系の扉の窓を久々に目にして、改めて思ったものである。



 こうしてたくさんの思い出に浸った3000系であるが、実はまだこの車両が現役で走っているところがある。長野電鉄である。

 日比谷線時代は銀色一色だった車体に、長野電鉄では東急みたいに赤い帯が巻かれているので違和感はあるが、ツルッとしたおでこなどはそのままである。そんな「日比谷線」が信州を駆ける姿も、見てみたいものである。

 しかも、この長野電鉄には、東急8500系も東急カラーのままで走っている。かつて東横線を走ったこともある8500系である。営団3000系も東急8500系も編成は短くなってしまったが、何だか昔の東横線の箱庭みたいな風景が、長野電鉄にはあるのかもしれない。

 そんな長野電鉄に乗ってみたい!という想いも新たにする機会となり、この3000系との再会は楽しいものであった。

 そしてまた、幼い頃の思い出の車両がこうして改めて自分のブログに載せられるというのも、感慨深いことである。
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営団
3000系電車 東京メトロ綾瀬車両基地にて 2011.11.27
by railwaylife | 2011-12-24 21:59 | 東京メトロ | Comments(2)

イチョウE259系

 先月くらいから、E259系特急「成田エクスプレス」の風景をじっくり眺める機会がなかった。

 もちろん、日常の中では何度か目にする機会があった。仕事帰りに、新宿駅6番線の暗がりに佇むE259系を目にしたこともあった。そんなときは、最近この車両を追いかけていないことが何だか申し訳ないような気さえしていた。

 そうこうしているうちに、季節もだいぶ進んでしまったが、またこのE259系が往く風景に季節を感じようと、先週の土曜日、身近な場所で列車を待ち構えた。



 そして、色付くイチョウ越しに捉えた。
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 少し遅いが、E259系の秋を、いっぱいに感じることができた。

 折しも「成田エクスプレス」の「減便」が発表されたばかりで、何となく寂しい気持ちはあったけれども、この車両が往く風景を、私はこれからも変わらずに追いかけ、楽しんでいきたいと、改めて想う機会となった。


E259系特急「成田エクスプレス」

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枚目 成田エクスプレス27号 山手貨物線渋谷駅~新宿駅にて 2011.12.17
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枚目 成田エクスプレス29号 山手貨物線渋谷駅~新宿駅にて 2011.12.17
by railwaylife | 2011-12-23 10:20 | E259系 | Comments(0)