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雨晴らし湘南新宿ライン

 お昼時の渋谷で「雨上がり3086」列車を見送ろうとしたとき、その目当ての貨物列車は時間通りにやって来なかった。

 時間通りであれば、3086列車の「露払い」である湘南新宿ラインの3130Y特別快速小田原行きが走り去った後、さほど間をあけずに紅い機関車に牽かれた貨物列車が現れるはずだが、この日はその間が長過ぎた。そしてそのうちに、3086列車の後続である埼京線1152F快速新木場行きが、先にやって来てしまった。

 遅れてるな、と思った私は、いつも見ているネットの掲示板に情報がないか探してみた。すると運よく、3086列車についての書き込みがあった。わずか数分前に大宮を通過したという情報であった。やはり遅れていた。

 同じ経路をたどる湘南新宿ラインの所要時間から推測すると、30分くらいの遅れだろうか。列車を待とうかどうしようかと迷った。

 幸い次の用事までに時間の余裕はあったので、30分後の列車を待つことはできた。しかし、お昼を過ぎてお腹もだいぶすいていた。それで、正直言うと貨物列車を眺めたいという欲望よりも、昼ごはんを食べたいという欲望の方が強かった。

 だったら、30分の間にどこかでぱっと食事を済ませて戻って来ればいいとも思ったが、遅れている列車というのは厄介なもので、ずっと30分遅れであるとは限らない。頑張って遅れを回復し、25分後にやって来るかもしれない。また逆に、前の列車に行く手を阻まれ、35分後になってようやく現れるかもしれない。それを思うと、線路際を離れない方がいいような気がしてきた。

 そこで空腹感を我慢し、線路沿いに30分佇むことにした。もっとも、頻繁に行き交う列車を眺めていれば、30分なんてすぐだろうとは思っていた。

 それはまさにその通りで、私は3086列車が現れるまでの30分間、飽くことなく山手線と山手貨物線にやって来る列車を眺め楽しんでいた。

 その間に、湘南新宿ラインの列車も、何本も行き交った。
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 決して運転間隔の短い列車ではないが、楽しく列車を眺めているうちに、一本の列車が行ってから次の列車が来るまでの時間はたやすく過ぎた。そしてその間に、空の様子も変わった。

 先の3086列車の記事にも書いたように、雨上がりのこのときは、雲の合間から薄日も差してくるようになった。特に三本目の湘南新宿ラインの来たときが一番日差しが強く、その日に照らされたE231系の表情も明るくなった。
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 こんなふうにして、湘南新宿ラインの表情が楽しめたのも、30分間線路沿いに佇んでいたおかげであった。


湘南新宿ラインE231系電車 山手貨物線渋谷駅~新宿駅にて 
2011.10.15
1
枚目 3130Y 特別快速 小田原行き
2枚目 4630E 普通 宇都宮行き
3枚目 2170Y 快速 平塚行き
4枚目 1670E 普通 宇都宮行き
by railwaylife | 2011-10-26 22:24 | 湘南新宿ライン | Comments(2)

被らないE259系

 ある休日の朝、大崎駅界隈でE259系を眺めようとしたとき「ひどい被り」に遭った。山手線の内・外回り、さらには埼京線の下り電車に被られるという、三重の被りである。

 それで一旦はがっかりしたものの、すぐに私はその風景を楽しもうと思ったものである。そうやって通勤電車に揉まれる様子もまた、E259系の風景の一つだと考えたからである。

 とはいえ、正直なところは、何となくすっきりしない気持ちがあった。被りの風景を楽しもう、なんていうのは、慰めにも何にもなっていない。

 それで同じ日の昼、腹いせに、被らないE259系の風景を四回も見てやった。
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E259系特急「成田エクスプレス」
1枚目 成田エクスプレス16号 山手貨物線渋谷駅~新宿駅にて 2011.10.15
2
枚目 成田エクスプレス25号 山手貨物線渋谷駅~新宿駅にて 2011.10.15
3
枚目 成田エクスプレス18号 山手貨物線渋谷駅~新宿駅にて 2011.10.15
4
枚目 成田エクスプレス27号 山手貨物線渋谷駅~新宿駅にて 2011.10.15
by railwaylife | 2011-10-26 22:13 | E259系 | Comments(0)

霜降の朝

 今日は、二十四節気の一つ、霜降(そうこう)である。読んで字のごとく、霜の降りる頃のことを指す。

 以前から何度も書いているように、もはや現代の東京の気候と二十四節気のいう気候は合致しない。だから今は、そのズレを楽しむことだ。

 とは言え、今年の秋の深まり方は少し異様だ。いつまでも気温が高い。

 この霜降の朝も大気が生ぬるく、何だか歯がゆい想いがした。霜が降りるほど冷え込まなくてもいいから、もうちょっとピリッと張り詰めるような空気はないものかと思った。

 そんな中でも、秋の深まりを感じようと、通勤の途中にある場所へ立ち寄った。
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 原宿駅近くのイチョウ並木である。

 もう何日も前から、ここのイチョウの葉がほんのりと色付き始めたのを、山手線の車窓から見ていた。それを、一度じっくりと見ておきたかったので近くまで行ってみた。

 もっとも、色付いたと言ってもまだまだ葉は青々しく、少し黄色味がかったところが却って色褪せたようにも見えた。

 でも、こうやってちょっとずつ色の変わってゆくさまを楽しめばいい。黄色く染まり切ったさまだけを眺めるのではもったいない。そのプロセスを、じっくりと楽しめばいい。
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 そう考えながら、中途半端に染まったイチョウ越しのグリーン車を眺め、いつかここのイチョウが染まり切る日を想っていた。


湘南新宿ラインE231系電車 山手貨物線渋谷駅~新宿駅にて 
2011.10.24
by railwaylife | 2011-10-24 22:22 | 湘南新宿ライン | Comments(0)

ひどい被り

 休日の朝、大崎駅を通りかかると、時刻は8時であった。

 お、これはもうすぐ長い編成のE259系特急「成田エクスプレス」13号が通りかかる時間ではないか、と思った私は、自然に途中下車し、駅近くでその列車を待ち構えた。

 以前にも何度か触れたことがあるが、この「成田エクスプレス」13号は、山手貨物線では珍しい12両編成のE259系である。

 その長い編成を見ようと思って待っていたわけであるが、いよいよ列車がやって来ようかというとき、大変なことが起こった。




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 ひどい被りだ。

 山手線の内・外回りに加え、奥には埼京線の下り電車も現れた。こんなゴミゴミした中では、長い編成を楽しむも何もあったものではない。

 せっかく途中下車して待っていたのに、とがっかりしたものだが、すぐに私は思い直した。

 こうやって、通勤電車に揉まれながら山手貨物線を窮屈そうに抜けて行く姿もまた、E259系の風景の一つだな、と感じたからである。

 それでこのひどい被りの風景を、心から楽しんだものである。
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E259系特急「成田エクスプレス」
成田エクスプレス13号 山手貨物線大崎駅~恵比寿駅にて 
2011.10.15
by railwaylife | 2011-10-23 13:29 | E259系 | Comments(2)

前座のE259系

 先の「渋谷の東武電車」の記事に載せた特急「スペーシア」の写真と同じアングルのE259系特急「成田エクスプレス」4号である。
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 この「成田エクスプレス」4号は、この日の目当てであった特急「スペーシア日光」43号の直前に通る列車で、いわば「スペーシア日光」43号の前座みたいなものである。

 しかし、私にとってこの列車は「スペーシア」の練習台でも何でもなく、まさにいつも通りにE259系を楽しむ機会であった。

 ちょうどこの朝は雨が上がったばかりで薄ら寒く、先の「渋谷の東武電車」の文章に使った「秋冷」という言葉がぴったりのときであった。背後のセルリアンタワーが霞み、てっぺんまで見えなくなっていたのが印象的であった。また一つ、E259系の往く風景に季節の感じられる眺めであった。

 特急「スペーシア」のように、たまにしか来ない列車を眺めるのもいいかもしれないが、やはりこの特急「成田エクスプレス」のように、ここを毎日通る列車を何度も眺め、その列車を取り巻く季節の変化を感じていく方が面白いことである。

 それにしても、わずか3分間隔で「スペーシア」と「成田エクスプレス」という二本の特急列車が連続して駆けて行くとは、山手貨物線も贅沢なことだ。


E259系特急「成田エクスプレス」
成田エクスプレス4号 山手貨物線渋谷駅~新宿駅にて 
2011.10.22
by railwaylife | 2011-10-23 09:43 | E259系 | Comments(0)

渋谷の東武電車

 渋谷の街に、東武電車が現れた!
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 秋冷の朝を、特急「スペーシア」が静々と往く。



 いやいや、特急「スペーシア」が珍しいのはまだしも「渋谷に東武電車が!」などと騒いでみても仕方ない。

 何せこの街の地下には、東武電車がひっきりなしに行き交っているからである。地下鉄半蔵門線・東急田園都市線に乗り入れてくる伊勢崎線の電車と、地下鉄副都心線に乗り入れてくる東上線の電車だ。それらの電車が、渋谷の街の下を縦横にうごめいている。

 そのことを考えれば、渋谷の東武電車というのは、何ら珍しいものではないと言えるだろう。



 それにしても、東武電車の活動範囲というのは実に広いものだ。もともと自社の路線が広範囲にわたるのに加え、他社線への乗り入れ区間も多岐にわたる。特に、東急田園都市線で神奈川県の奥深くまでも進入しているのは特筆に値するだろう。

 さらに来年度にはいよいよ、地下鉄副都心線を介して東急東横線に乗り入れ、みなとヨコハマまで進出することになる。すでに東横線では、東武電車の試運転も行われているようだ。東横線沿線に住む私にとっては、東武電車が近所に現れるようになるのも、もう間もなくのことである。



 ところで、最初の特急「スペーシア」の話に戻ると、この特急列車はやけにゆっくりと渋谷の街を通過して行ったものである。ダイヤが詰まっていた所為かもしれないが、もう少し遅れたら対向の251系特急「スーパービュー踊り子」3号に被られるところであった。

 でも、特急「スペーシア」が特急「スーパービュー踊り子」に被られる、なんてある意味贅沢な話ではある。


東武
100系電車
特急「スペーシア日光」
43号 山手貨物線渋谷駅~新宿駅にて 2011.10.22
by railwaylife | 2011-10-22 22:13 | 東武 | Comments(2)

雨上がり3086

 土曜日のお昼時、用事の合間に渋谷を通る必要があった。

 お昼時の渋谷を通りかかるのだったら、ぜひとも見送りたい列車があった。はるか北海道から一夜をかけ都心へやって来る貨物列車、3086列車だ。ちょうど、正午過ぎに渋谷を駆けてゆくダイヤである。

 それでその列車を、渋谷駅近くの山手貨物線沿いで待ち構えた。

 前夜から雨脚が強まったり弱まったりする不安定な天気であったが、昼前には雨は上がっていた。そして、列車を待つうちに薄日が差してきたりもした。

 その所為で、雨上がりの大気が妙に蒸し暑く感じられてきた。十月も半ばなのにまるで梅雨時みたいだな、と思いながら白い空を見上げた。

 やがて貨物列車は重々しく現れた。紅い機関車の顔がいつもと少し違う。EH500形の初期形と言えばよいのだろうか。
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 機関車を見送ると、あとはコンテナ車を一両ずつ数え上げる儀式だ。ほぼ荷が満載のコンテナ車はこの日もぴったり20両、そして、列車はきっちり30分遅れでの通過であった。


山手貨物線
3086列車 山手貨物線渋谷駅~新宿駅にて 2011.10.15
by railwaylife | 2011-10-21 22:45 | 貨物列車 | Comments(0)

慌てた300系

 先の「ついでのたそがれE259系」という記事に綴っているように、たそがれ時の東海道新幹線を眺めに行ったときに私は、東海道新幹線に併行する品鶴線のE259系「成田エクスプレス」も捉えていた。

 新幹線と在来線が併走するこの場所は、両線を往く列車がいろいろと眺められて楽しいが、どちらの線の列車も撮影しようとするとやはり無理が出てくる。東海道新幹線を撮るのと品鶴線を撮るのとでは、当然カメラを構える位置が違ってくるからである。

 それで「ついでのたそがれE259系」の「成田エクスプレス」47号も、まさに題名の通りついでに撮っただけの形になった。私にとってのこの日の主たる目的は、東海道新幹線を眺めることにあったからである。




 とは言え、実はE259系のことはかなり気になっていて、47号の直前に通る「成田エクスプレス」36号も捉えてやろうと私は目論んでいた。

 ただ、その36号が通過すると思われる時刻のわずか1、2分後に、新幹線300系の「こだま」675号も通過することになっていた。

 この1、2分の差というのは危険である。少しでもどちらかが遅れれば、やって来る順番が入れ替わったり、最悪の場合同時に来たりする。それにだいたい、この通過時刻というのは私の予測であって、正確である保証はない。

 こういうときは、どちらかをきっぱりと諦め、一方を撮ることに集中するのが良いのだが、E259系も300系も自分が熱心に追いかけていて、いつも「できるだけ多くの風景の中で眺めたい」と考えているだけに、どちらも譲り難いところがあった。

 それで私は、新幹線を撮れる立ち位置に居ながらも、先に来るはずのE259系が通る品鶴線の線路にカメラの狙いを定めていた。

 だが、通過予想時刻になっても「成田エクスプレス」36号は現れなかった。そして、おかしいなと思ううち、早くも300系の「こだま」675号が姿を現してしまった。私は慌てた。自分の立っていた位置は、新幹線の列車を捉えるのにベストの場所ではなかったからである。

 それでも、急いで立ち位置を移動し、去りゆく300系の尾灯を追った。
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 しかし、慌てた所為で、ちょうどうまいこと、300系の顔に架線柱が被ってしまった。

 E259系も撮ろうなんぞと欲張った自分が情けなかったが、これはこれでよかったかなとも思っている。慌てて撮ったという自分の思い出になるからである。そして、そうやって見送った300系の尾灯が、たそがれ時の中で何か寂しげに輝いていたのが、何よりも印象的であった。

 ただ、こんなふうに慌てたことの反省もあって私は、新幹線を撮る立ち位置から動かずに、次のE259系を狙ったものである。その結果が、先の「ついでのたそがれE259系」であった。


新幹線300系電車
「こだま」675号 東海道新幹線品川駅~新横浜駅にて 
2011.9.18
by railwaylife | 2011-10-20 21:49 | 300系 | Comments(2)

昭和の日の風景

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 2011年4月29日、昭和の日、私はこの日から全線運転再開された東北新幹線を眺めに行き、初めてE5系「はやぶさ」を目にした。また、その東北新幹線に続々とやって来るさまざまな車両を見ながら、東北各地へ向かう列車がようやく揃ったことを実感していた。

 そのときのことは、当日と翌日に掲載した「翼に負った使命」と「勢揃い」という記事に書いた通りである。




 実はこの日、私が眺めた鉄道風景はこれだけではなかった。先の二つの記事に掲載したのは、その日私が見た風景のほんの一部に過ぎないと言える。

 ゴールデンウィークの初日でもあったこの昭和の日、私は早朝から昼前まで、以前から自分が見てみたいと思っていた風景を見るべく、あちこち巡っていた。その範囲は東京都区内でしかなかったが、私は見たかった風景をいくつも目にすることができた。

 昭和の日というと、晩春と言ってよいのか、初夏と言ってよいのか、よくわからない季節である。当日、早朝は雲が多くて空気がひんやりとしていたものの、日が昇るにつれて青空も増え、気温も上がってきた。気象データを見てみると、東京の最低気温は12.2℃、最高気温は18.7℃となっている。そんな一日に見られた風景をの数々を、ここにまとめておきたい。





昭和の日の風景 2011.4.29

01 久々の山手早朝貨物

02 早朝の新緑

03 ツツジ東横線

04 国鉄用地

05 東中野 × E259系

06 早朝の緩行線

07 特急「あずさ」3号の旅

08 外堀房総特急

09 水鏡ごっこ

10 カナリヤ色はナノハナ色

11 菜の花越しの「なのはな」

12 翼に負った使命

13 勢揃い

14 新緑205系

15 新緑越しのE259系

16 ツツジ185

17 都電ツツジ

18 駒込ツツジ

19 ツツジ2077

20 ツツジ湘南新宿ライン
by railwaylife | 2011-10-19 22:10 | | Comments(0)

ツツジ湘南新宿ライン

 駒込で「ツツジ2077」を待つうち、何本かの湘南新宿ラインの列車が通過して行った。手持ち無沙汰だった私は、その列車が往く風景を暇潰しに捉えていた。
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 いや、それは暇潰しなどではなかった。都会の風景の中を往く湘南新宿ラインもまた、私にとっては大事な存在である。

 東海道・横須賀・高崎・東北の各方面へとつながっているこの列車は、日常の只中にあって、遠くへの想いをたやすく乗せることのできる存在だ。そんな想いのあるこの列車の姿を、四季の移ろいの中で、私はできるだけたくさん眺めていきたいと思っているからである。


湘南新宿ラインE231系電車 山手貨物線池袋駅~田端操駅にて 
2011.4.29



昭和の日の風景 2011.4.29

01 久々の山手早朝貨物

02 早朝の新緑

03 ツツジ東横線

04 国鉄用地

05 東中野 × E259系

06 早朝の緩行線

07 特急「あずさ」3号の旅

08 外堀房総特急

09 水鏡ごっこ

10 カナリヤ色はナノハナ色

11 菜の花越しの「なのはな」

12 翼に負った使命

13 勢揃い

14 新緑205系

15 新緑越しのE259系

16 ツツジ185

17 都電ツツジ

18 駒込ツツジ

19 ツツジ2077

20 ツツジ湘南新宿ライン
by railwaylife | 2011-10-19 21:59 | 湘南新宿ライン | Comments(0)