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夏曇り300系

 都内にしては珍しく、東海道新幹線の背後に空の広く見える場所があった。そこにしばらく留まり、300系がやって来るのを待った。

 ただ、せっかく空が目一杯見えるのに、陰鬱な夏曇りの色であった。現れた300系も、暗い表情で駆けてゆく。
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 でも、最近の私はこんな空の風景さえ楽しむようにしている。そして、いつかここで青く澄み切った秋空の下300系が駆けてゆく風景を眺めたいという、新たな希望も見出していた。





 ところで、昨日の夕刊か何かに「初代のぞみ引退」というタイトルで300系引退のことが載ったそうで、300系が俄かに話題となっているようだ。その記事によれば、来年の12月までに引退する見通しとなったという。

 まだ一年半近くあるのかと、その残された時間を私は長く感じた。別に今さら慌てることも何もない。これまで通りに私は、いま目の前にある300系の風景、いや東海道新幹線の風景を、楽しむだけだ。


新幹線300系電車
「こだま」665号 東海道新幹線品川駅~新横浜駅にて 
2011.8.27
by railwaylife | 2011-08-31 22:43 | 300系 | Comments(0)

たそがれ205系

 夕刻の恵比寿駅で「たそがれ山手線」や「たそがれE259系」を見送っていたとき、埼京線の205系もその夕景の中に現れた。
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 この205系もまた最近気になる存在であり、さまざまな風景の中で見ておきたいと思う車両である。

 たそがれの風景の中、205系は行先表示と前照灯を鈍く光らせながら、やって来た。

 埼京線の205系は行先表示がLED式に変更されてしまったものの、前照灯はオリジナルのままである。その丸くて黄色い光に「国鉄型」を強く感じたものである。


埼京線205系電車 山手貨物線恵比寿駅~渋谷駅にて 
2011.8.10
by railwaylife | 2011-08-31 22:24 | 205系 | Comments(0)

晩夏のタチアオイ

 この前から、東横線の線路際に気になる花を見つけていた。

 それは、電車の車窓に見る限り、私が梅雨の頃に夢中になっていたタチアオイに見えた。

 しかし、八月も終わろうかという時期に咲いているタチアオイがあるものだろうかと思った。この花の多くは六月の末にはもう、花期の終わりを迎えていたはずである。





 それで、本当にタチアオイなんだろうかと気になって、今朝わざわざ花の元まで行ってみた。
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 確かにタチアオイのようであった。ヒョロ長い茎に付いた種の形も、六月の末頃に他の場所で見たものと同じであった。

 花にもいろいろ事情があるのだろう。同じ種類であっても、すべての花が同じ時期に咲くわけではない。

 人間もこれと同じである。早咲きの人もいれば、遅咲きの人もいる。長く咲く人もいれば、短くパッと咲く人もいる。

 私はもう、長く咲こうとも思わないし、これからもう一花咲かせようなどとも思わない。日陰でいいから、ひっそりと咲いていけばいい。

 でも、時々は日が当たったりして、咲いてよかったなあと思う瞬間があったりすればいいかな、なんて思う。
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東急9000系電車(9005F) 東急東横線自由が丘駅~田園調布駅にて 
2011.8.30
by railwaylife | 2011-08-30 23:08 | 東急9000系 | Comments(0)

秋の木陰

 晴れれば日差しはまだまだきついものの、朝などは空気がだいぶひんやりと感じられるようになった。

 特に、木陰に入れば、空気はもう秋そのものである。

 そんな秋の木陰を踏みながら、E259系がシブヤへ向かってゆく。
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 今年もまた、このE259系が往く風景に、たくさんの秋を感じたい。


E259系特急「成田エクスプレス」
成田エクスプレス13号 山手貨物線渋谷駅~新宿駅にて 
2011.8.28
by railwaylife | 2011-08-28 17:16 | E259系 | Comments(0)

東京総合車両センター2011

 青春18きっぷの一回分が残っているので、今日あたりどこかへ晩夏の風景でも眺めに行こうか、なんて考えていたけれども、天気が冴えないし、夏の疲れも溜まっていたのでのんびりすることにして、午後になってからぶらぶらと大井町へ出かけてみた。毎年恒例となっている東京総合車両センターの一般公開が行われていたからである。



 こういう一般公開に来たときは、どれだけ珍しい車両を眺められるか、
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 ではなくて、普段見慣れている車両の違う姿をどれだけ眺められるかだと思っていた。それで、そんな風景を探してみた。



 京浜東北線のE233系が、構内に佇む姿を眺めた。
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 床下機器の中を見ることもできた。
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 化粧直し中のE217系を見ることもできた。
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 中間車の切妻面も見ることができた。
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 洗浄をしているらしい。
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 E231系が宙吊りになるのを眺めることもできた。
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 自重28.3tもあるとの話だったが、それが台車を含んだ重量なのかどうか、係の方の説明がちょっとよく聴き取れなかった。何にしても、重い車両がいとも簡単に吊り上げられ、それが左右に動いたりするのは見応えがあった。
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 この東京総合車両センターは、こうして首都圏各線の通勤電車のメンテナンスを担っている。
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 過密ダイヤの中で日々運用されている車両が、ほとんど故障もなく動けているのも、ここでの丁寧なメンテナンスがあってのことだろう。そのことは、本当にありがたく思わなければならない。

 だから、これから大井町を通るときには、この東京総合車両センターを遠目に見ながら感謝の念を送らなければならないなと感じた。


東京総合車両センターにて 
2011.8.27
by railwaylife | 2011-08-27 21:33 | JR東日本 | Comments(0)

たそがれE259系

 これまでE259系をさまざまな風景の中で見送ってきたが、たそがれ時にこの車両を見たことがなかったなと思い、まだ日の長いこの時期に「たそがれE259系」を見ておくことにした。

 早朝から深夜まで、空港と各地を結ぶ特急「成田エクスプレス」は、明るい空の下を走るばかりではない。こうして夕暮れ時の空の下も駆けて行く。
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 前照灯を妖しく輝かせながら、暮れゆく街の中、空港を指して駆けて行く。
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 これもまた、日常のE259系の風景である。


E259系特急「成田エクスプレス」
1枚目 成田エクスプレス40号 山手貨物線恵比寿駅~渋谷駅にて 
2011.8.10
2枚目 成田エクスプレス51号 山手貨物線恵比寿駅~渋谷駅にて 2011.8.10
by railwaylife | 2011-08-26 22:57 | E259系 | Comments(0)

多摩川9000系

 昨日の「秋めく空」を見に、東急東横線の多摩川橋梁の見える展望台を訪れたのは慌しい朝の通勤途中のことであり、そこで私が空を眺めていたのは、ものの10分くらいのことであった。

 ただ、まだ朝の通勤時間帯のことだったので、この間に橋梁上には、併走する目黒線も含めて二十本近い電車が行き交った。

 その中に、一本だけ東横線の9000系が来てくれた。
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 もはや、あらゆる時と場所においてこの車両の姿を目にしたいと考えている私にとって、たとえ一本とはいえその姿を見ることができたのは願ってもないことであったが、実はこの9000系を捉えるときには、かなり冷や冷やしたものである。

 と言うのは、複々線の一番奥の線路に9000系の姿が現れたとき、手前の目黒線の上下線を今しも都営6300系同士が離合していたからである。その二本に阻まれて、危うく9000系の姿は見えなくなるところであった。

 6300系の二本は、9000系が橋梁の真ん中へ架かるまでに橋上から退いていて、何とか9000系を無事に捉えることができたが、間一髪だったなと思ったものである。

 しかし、後で撮った写真を見返してみると、何ともつまらないものであった。6300系が写っている方が面白かったかもしれない。この複々線の橋上で、目黒線の電車と併走したり行き会ったりするのもまた、東横線9000系の風景の一つに他ならないからである。


東急9000系電車(9010F) 東急東横線多摩川駅~新丸子駅にて 
2011.8.24
by railwaylife | 2011-08-25 23:58 | 東急9000系 | Comments(0)

秋めく空

 先週、猛暑は今日でおしまい、と言われていた日に私は、朝の青い夏空の見納めをするような気持ちで、空の広く見える東中野へと出かけた。

 そのときは、一週間先まで曇り空が続くような予報だったので、きっと次に朝の青空が見えるときにはすっかり空が秋めいているんだろうなと思っていた。

 その、次に青空が見える朝は意外と早く、一週間以内にやって来た。今朝のことである。早くに目が覚めて表へ出てみると、青い空があった。だが、その空は思った通りに、すっかり秋めいたものに見えた。
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 雲がたくさんに千切れていた。そして何より、空の青さが変わったように感じられた。夏の濁った青空はなく、どこか透き通った秋の青空であった。



 そんな秋めいた空に誘われ、通勤途中にまた、空の広く見える場所へ立ち寄ろうと思い立った。私はもう、夏空よりもすっかり秋空に魅せられていた。

 私が向かったのは、東横線多摩川駅近くの神社である。河川敷の見渡せるこの社の展望台は、冬には富士山も見えるほど見晴らしが良く、川原に広がる空も広く高く見える。そこに私は、秋空を求めて行ってみた。

 本殿に参ってから展望台に出て、空を眺めた。
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 早朝よりも雲は崩れてしまい、青空も色が薄まってしまったような気がした。それでも、夏空にはなかった清々しさを、私は感じていた。また、筆でサッとなでたような雲の形も、秋を想わせるものであった。

 しかし、西の空を眺める私の背中へ、朝の強い日差しが容赦なく射して来た。そして、背中に負った杜の中からは、ミンミンゼミの大合唱が襲って来る。秋を求める私の背に、夏がまだ逃すまいと迫って来ていた。


東急5050系電車 東急東横線多摩川駅~新丸子駅にて 
2011.8.24
by railwaylife | 2011-08-24 23:15 | 東急5000系列 | Comments(0)

18時03分の空2011

 九州行き最後の寝台特急「富士」「はやぶさ」が走らなくなって、早いものでもう二年半近くが経つ。

 それでも、いまだに私はこの列車の東京発の時刻、18時03分に特別な想いを持っている。

 そのことは以前に「18時03分の空」「続・18時03分の空」という記事にも書いているが、今でもたまたまこの18時03分という時刻を時計で目にするとはっとなり、青い客車が東京駅を旅立つさまに想いが至る。

 そもそもこの中途半端な時刻が、それを忘れがたいものにしているのだろう。18時00分ちょうどでもない。18時05分でも18時10分でもない。03分というところに、より特別なものを感じる。

 もっとも、東京発の寝台特急がまだ何本もあった頃には、毎時05分、20分、40分という感じで切りの良い時刻に出発しており、それはそれで整然としていて特急列車の風格もあったものだが、残り一本ともなると、中距離電車の隙間を縫って肩身狭く出て行くようなところがあった。それが中途半端な出発時刻の所以なのかもしれないが、とにかく私はこの時刻に格別の思い入れを持ち続けている。



 そんな18時03分に、先日たまたま東京駅に居合わせることができた。

 そして、18時03分発の列車を見送った。
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 前にもその発車を見送ったことのある「ひかり」483号岡山行きである。

 日の入りまではまだ三十分ほどはあったこの日だが、時折稲妻が光るような悪天候で、空はもうだいぶ暗かった。

 以前は17番線から発車していたこの列車であるが、ダイヤ改正時に発車番線が変わったのか、いまは一番隅の14番線からの発車であった。かつて「富士」「はやぶさ」が発車していた10番線により近い位置の側線を、700系「ひかり」は西へと旅立って行く。

 その最後尾が、暮れかけた灰色の空の下で尾灯を紅くにじませる。その光に、私は14系の青く沈んだ車体が放つ紅い尾灯と、白んだ「富士」のテールサインの面影を求めていた。


新幹線700系電車
「ひかり」483号 東海道新幹線東京駅にて 
2011.8.7
by railwaylife | 2011-08-23 23:26 | 寝台特急 | Comments(0)

オシロイバナ東横線

 オシロイバナは夏から秋にかけての花であるが、私はこの花を見ると、何となく夏も終わるなあという気がしてくる。

 そんなオシロイバナは、けっこう線路際に咲いていたりするものである。それで以前から、このオシロイバナ越しに列車を捉え、晩夏の鉄道風景を表現したいと考えていた。

 だが、オシロイバナの花はわりと小さく、あまり絵にならないなあと思いつつ、この花越しに列車が往く風景を巧く捉えられずにいた。

 そして今年もまたこのオシロイバナが花をつける時期となり、線路際にもその紅い花が目立つようになってきた。

 そんなあるとき、東急東横線で横浜へ向かっている途中、車窓にオシロイバナがやけに目に付く場所があった。ずいぶんと多くの花があるように見えた。それでその場所が妙に気になり、翌日に早速そこへ行ってみた。花越しの列車が巧く捉えられるかどうかは別として、たくさんのオシロイバナをじっくりと見てみたいと思ったからである。

 よく晴れて暑かったその日、オシロイバナの見えた場所へ行ってみると、車窓に見えたほど、たくさんの花があるようには感じられなかった。動いている車窓風景というのは一瞬なので、対象がはっきりと見えていないこともある。でもそれが脳裏に強く焼き付いたりすると、風景が自分の頭の中で勝手に誇張されてしまったりするものである。

 この場所のオシロイバナも、私の頭の中でその花の数が増やされてしまったような気がしたが、せっかくここへ来たので、オシロイバナ越しの電車というのを少し狙ってみることにした。

 線路の手前にある花を強調して、花越しの電車を撮ってみた。
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 しかし、オシロイバナを見に来るには暑過ぎた。日がギンギンと照り付けてきて私自身も暑かったし、花もしょぼくれていた。もう少し時間帯を選んで、また線路際のオシロイバナを楽しんでみたいと思う。


東急5050系電車(5168F・5158F) 東急東横線菊名駅~妙蓮寺駅にて 2011.8.12

by railwaylife | 2011-08-22 23:34 | 東急5000系列 | Comments(0)