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ISO感度

 以前から、夜の列車を撮りたいと思うことが多かった。それで、どうやったら夜の写真がよりきれいに撮れるだろうかとずっと考えていた。今持っている古めのデジタル一眼でもそこそこの写真は撮れていたが、もっと暗いところでもきれいに、また手軽に撮れないものだろうかという思いがあった。

 暗いところできれいに撮る最も良い方法としては、長時間露光のバルブ撮影が挙げられる。しかしその方法は、カメラを安定させるために三脚を使わなければならない。鉄道の敷地外で、通行人の邪魔にもならない場所なら三脚を立てても良いのだろうが、駅のホームで三脚を立てるのはどうかという気がする。

 ホームの端の、利用客に迷惑がかからない場所で一人二人がおとなしく構えている程度なら問題がないが、注目を浴びる列車をバルブ撮影するとなれば何人もファンが集まるわけだし、そうなると三脚の設置場所をめぐって争いが起き、罵声や怒号が飛び交ったりすることもあるとかで、迷惑以外の何物でもない。また、ホームの端は乗務員や駅係員の業務用通路になったりしている場合もあり、そんなところに三脚を立てるのもどうかと思う。

 それに、バルブ撮影は通常、被写体の列車の編成全体を捉えようとして、線路を挟んだ向かい側のホームから行うことが多い。そうなると、三脚を構えている方のホームに別の列車が入線してきたときが危ない。三脚の脚が、いわゆる黄色い線の外側に出ていたりするのは言語道断である。

 とにかく、ホームで三脚を使用するのはいろいろと危険があり、また他の利用客の迷惑にもなるから、止めるべきである。実際、先日訪れた大船駅には、ホームでの三脚使用を禁止する貼り紙がでかでかと貼り出されていた。過去に余程問題になることでもあったのだろうが、それでも583系を撮るために三脚を使っている輩がいたから、やはり鉄道ファンの品性というのは疑われて然るべきである。

 とにかくバルブ撮影という選択肢は外して、手持ちで夜の列車をきれいに撮るにはどうしたら良いかと検討していくと、素人考えではカメラのISO感度をより上げれば良いのではないかと思い付く。

 それでISO感度の値が大きなカメラを探してみた。できればデジタル一眼で検討したかったが、今は金額的に手の出るものではない。そのため、より安価なコンパクトデジタルカメラに絞って探すことにした。実はちょうど、コンパクトデジタルカメラを買い換えようかとも考えていたところでもあり、どうせ買い換えるならISO感度の大きなものを選ぼうと思った。

 最近はコンパクトデジタルカメラでもISO感度の値が大きなものが多い。そもそもフィルムカメラを使っていたときは、ISO感度の値はフィルムに依存しており、だいたい100か400であった。値段的には400の方が高かったが、それでもまあ400くらい買っておこうかというところであった。店頭には800というフィルムもあったが、それは「消耗品」であるフィルムの値段としては高い気がした。

 それが今のデジタルカメラでは、800、1600は当たり前の世界で、値は3200、6400、13800とどんどん大きくなっている。フィルムのISO感度とデジタルカメラが持っているISO感度の値は単純に比較できないのかもしれないが、フィルムカメラの時代に100だ400だと言っていたときからすれば、ISO13800なんて天文学的数字である。

 ただ、それだけ大きな値を備えていても、実際にその値で撮ってみてきれいに撮れるのかという問題もある。ISO感度を上げると、画質が落ちるという欠点もある。私はネット上で、ISO感度の値が大きいコンパクトデジタルカメラの評価をいろいろと調べてみたが、実際に使えそうなのはISO800くらいまでだというコメントが多かった。また、ある家電量販店のカメラ売り場の店員が言うには、ISO感度の大きさというのは、性能を良く見せるためだけのものであるということであった。つまり「あんなの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ」というわけで、実際にISO感度を大きく上げても暗いところできれいに撮れるかどうかはわからなかった。

 それでも私は、そうした実態を承知した上で、面白半分でISO感度の値が大きなコンパクトデジタルカメラを買ってみた。どうせなら値が大きい方が良いということで、最大13800まで付いているものにしたが、すでに最新機種ではなかったため、1万円台で購入できた。

 このカメラを購入したのがちょうど先日の福岡行きの直前であったため、福岡にも持って行って、いろいろと実験をしてみた。そして、帰京後もあれこれといじって、最初の命題である「暗いところできれいに列車を撮る」ということにも先日挑戦してみた。

 そのためのちょうど良い被写体として、上野駅8番線に佇む489系「ホームライナー古河」を選んだ。

 まずは通常モードのISO3200で撮ってみた。残念ながら、暗いところは画質の粗さが目立つ気がする。
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 遊びでこうやってみると、何だか「こくてつ」っぽい。しかし、粗さが余計に目だってしまう。
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 ISO感度を上げるとやはり画質に難があるが、このカメラには「高感度低ノイズ優先」というモードがあり、それは暗いところでもノイズを抑えることができるとされている。それを使って撮ってみる。
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 このモードではISO感度が1600に固定されてしまうが、その名の通り、粗さはやや軽減される気がする。

 さらにもう一つ、白とびを抑えるというモードがあり、これでも撮ってみる。
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 上の「高感度低ノイズ優先」と粗さは変わらないが、より少し明るくなった気がする。

 もう少しいろいろやってみたかったが、実はこのアングルが撮れるのは、手前の9番線に常磐線の電車が入っていない三分間だけであり、あえなくここで時間切れとなった。

 撮った写真を見返してみると、やはりISO3200でも画質としては厳しいなという気がした。ただ、他のモードの画像はぎりぎり「見られる」画質かなとも思った。

 その後もいろいろと「暗いところ」で列車を狙ってみたが、駅のホームよりも暗いところになると「低ノイズ」モードでも粗さが目立つように感じた。なかなか難しいものである。

 こうなると、画質の粗さをどこまで許容できるかということになる。それはもう自己満足の世界で、自分が良いと思えば良いし、粗さに耐えられないと感じれば捨てれば良いということになる。容量の許す限り、いくらでも無駄に撮れるのがデジカメの良いところだから、これからもいろいろと試してみたいと思う。

 そもそも私は写真家ではないし、手持ちのカメラの性能も限られている。その中で、無理をせず、撮れるものを撮っていきたいと思う。私にとって、写真というのは、自分の記録や記憶を補完するものであり、写真を撮ることが主ではない。大事なのは、そこにある想いだ。だから、この新しいカメラが、私の鉄道に対する想いを少しでも遺していくための助けになってくれたら良いと思っている。

 さて、こうして「暗いところで撮りたい」という目的で買った新しいカメラであったが、その手軽さもあって、私は常に持ち歩き、いろいろと活躍している。特に最近は、通勤や仕事の合間に201系を盛んに撮るようになっているが、そのときには重宝している。まだまだ使いこなせていないし、所期の目的も果たせていないが、このカメラを買って良かったと思っている。

 ところで、今回上野駅で試し撮りをしたときには、やはりホームに三脚を立てているファンがいた。しかもその人は、手前の9番線に常磐線の電車が入っているうちから三脚を置いていて、その場所が電車の乗車口の真ん前であった。それでは明らかに電車へ乗ろうとする利用客の邪魔になってしまう。これは絶対に良くない。

 また、8番線で「ホームライナー古河」を眺めた後に、寝台特急「あけぼの」が発車する13番線に行ってみたが、ここでは三脚を広げたまま手に抱えて闊歩している人がおり、それもどうかなと思った。今のところ、上野駅の駅員は三脚の使用を黙認しているようだが、今後いわゆる「最終日」に向けてどうなっていくかはわからない。

 鉄道ファンが、憧れの列車を目の前にして夢中になる気持ちはよくわかるが、やはり「周囲への配慮」というものがなくてはいけない。三脚を使わない私でも、そのことにはよくよく気を付けないといけないと思っている。


489系「ホームライナー古河」 東北本線上野駅にて 2010.2.18



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by railwaylife | 2010-02-28 23:26 | その他 | Comments(0)

ホームライナーに乗る

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 金曜日の夜、583系を見に大船駅へ行くために、東京駅からホームライナーを利用してみた。乗車したのは、東京発21時30分の「湘南ライナー」13号である。

 通勤ラッシュ時と帰宅ラッシュ時に都心と郊外を結ぶホームライナーには、特急車両が充当されていることが多く、特急料金なしで特急車両に乗ることができる。だから、ホームライナーには以前から妙な憧れがあって、一度乗ってみたいと思っていた。しかし、都内在住の私には乗る機会などあるはずもなく、いつも眺めるだけであった。そんなこともあって、この機会についに乗ってみることにした。

 東海道本線の「湘南ライナー」13号の発車は、東京駅9番線からであった。21時過ぎにホームへ行くと、すでに「湘南ライナー」13号の客と見られる仕事帰りの人たちの姿があった。

 かつて次々と寝台特急を送り出していた夜の9・10番線ホームも、今は通勤電車を出し入れし、ホームライナーを送り出すばかりになってしまった。それでも、わずかに残った寝台特急「サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」に乗ろうとする旅行客の姿が早くもちらほらと見受けられ、どうにかかつての栄光の残影を見ることができた。

 さて、ホームライナーへ乗るのためにはライナー券を購入する必要がある。ホームライナーは定員制であり、ホームにあるライナー券の券売機には残席数が表示されている。購入しようとしたときには席にまだまだ余裕があり、私のような「帰宅客」でない者が一人紛れ込んでも問題なさそうであった。それにしても、500円というライナー券の値段は高いのだろうか、安いのだろうか。普通列車のグリーン券よりは安いが、毎日利用するとなるとけっこうつらいものがあるのではないかと思ったりもしてしまう。

 やがて「湘南ライナー」となる185系電車が、ゆっくりと9番線に入線してきた。私はその面構えをじっくり見てから乗車しようとホームの端にいて、のんびり写真を撮ったりしていたが、その間に「湘南ライナー」の乗車口にはけっこう長い行列ができていた。席は自由であり、早い者勝ちで埋まっていくので、私は少し焦ったが、幸い乗車して後方の車両まで行くと、窓際の席を問題なく確保できた。久しぶりに特急車両のシートに身を沈めることができ、私は満足していた。

 車内は窓際の席がほぼすべて埋まるくらいの乗車率で、のんびりした感じであった。ほとんどが一人客なので、静かでもある。ただ、缶ビールやおつまみを手に乗ってくる客も多くて、わりと自由な雰囲気だ。私は何も買わずに乗ってしまったので、少し後悔した。

 21時30分、東京駅を発車する。東海道本線の列車で東京駅を発つときは、いつでも独特の緊張感がある。それにしても、こうして東京駅から闇へ向かって漕ぎ出すのは、いつ以来のことであろうか。始まった闇の車窓に、私は当たり前のように、寝台特急の車窓を想い重ねていた。

 ホームを離れ、闇の下に幾筋ものレールが並び、それが街灯りで白く浮かび上がったとき、私は旅立ちのときの心の高鳴りを勝手に感じた。他の乗客にとっては何でもない日常の車窓に、私はこの上ない高揚感を得ていた。思い描くのは、あの九州行き寝台特急が旅立つさまである。この185系も、そのまま九州まで行ってしまえ!と思う。

 そんな気持ちの高ぶりから、見慣れた眺めも特別なものに思えてくる。有楽町・新橋・浜松町・田町の各駅の表情と、そこを通り抜ける通勤電車の姿は「東京から旅立つ」というさまを引き立たせるための風景なのだと感じる。

 やがて田町を過ぎると、田町車両センターの側線が窓いっぱいに広がる。その中に、出発を今や遅しと待ちわびる寝台特急「サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」の姿があった。すっかり自分が夜行列車にでも乗っている気になっていたが、本家はあちらである。闇に佇むその寝台特急の姿を、じっと見送る。

 列車は品川駅に停車する。ここからも乗車できることになっているが、私の乗った後方の車両に、乗客は増えなかった。引き続き、ゆったりとした気分で過ごせそうである。

 品川駅でずいぶんと長い時間停車し、すっかり間延びしてしまったが、再び走り出すと、私は闇の眺めにまた寝台特急の車窓を重ねていた。白く淡い街灯の光が、次々と飛び去っていく。まさに九州行き寝台特急と同じ眺めだなあと思う。

 やがて、黒々とした多摩川を高速で渡って行く。そして、川崎駅の光もあっという間に車窓の後ろに追いやり、おまけに横浜駅まで豪快に通過して行く。横浜駅を通過するなんて、なかなか経験できないことである。

 横浜駅を出て、住宅街の暗い車窓を見るうちに、少し心細くなってくる。でもそんな感覚が、寝台特急の旅愁のようだなと思う。

 そのうちに、清水谷戸トンネルへと吸い込まれる。武蔵と相模の国境でもあるここは、西へ旅立つときの重要なポイントだ。このままずっとずっと西へ行ってしまいたい気分になるが、残念ながら降車駅は近付いてきてしまった。

 戸塚駅を過ぎた列車は、大きくカーブを描きながら、大船駅へと吸い込まれていく。横浜駅を通過したせいか、ここまでずいぶん早く感じられた。寝台特急の車窓を想い重ねていた旅も、ここで終わりである。この夢の続きは「サンライズ」で見るしかないなと思う。

 22時08分、列車は品川駅以来の停車駅となる大船駅に着く。東京駅で乗車のときは限られたドアしか開かなかったので、ここではどうなのだろうと急に不安になったが、ちゃんと全部の車両のドアが開いて、無事に降りることができた。しかし、この駅から強行に「湘南ライナー」へ乗り込む客が意外に多く、それには驚いた。私は改札を一旦出てからすぐに入り直し、583系がやって来る7番線へと向かった。


185系「湘南新宿ライナー」13号 東海道本線東京駅にて 2010.2.26



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by railwaylife | 2010-02-28 19:45 | 185系 | Comments(0)

583系への憧れ

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 幼い頃、憧れのブルートレインを本で眺めていると、寝台特急という括りでだいたい一緒に載っているのが、寝台特急電車の583系であった。その所為か、583系にはブルートレインほどではないにせよ、それなりに憧れを抱いてきた。

 当時、583系が使用されていた寝台特急は、上野から青森へと向かう「はくつる」や「ゆうづる」に、名古屋・大阪から九州へ向かう「金星」や「明星」や「なは」や「彗星」があった。上野から発つ「ゆうづる」や「はくつる」は実際に目にすることができなくもなかったが、夜発って朝着く寝台特急ゆえ、子供の私がそうそう見られるものでもなかった。そして、九州方面への寝台特急としての583系は、乗ることはおろか見ることさえ叶わぬ列車であった。

 私にとって、最も身近な583系は、昼行特急として活躍していたときの青森行き「はつかり」や「みちのく」での姿であった。それらの特急が、上野駅地平ホームに佇んでいた姿が思い浮かぶ。クリームに紺の帯を巻いた渋い色の車体に「みちのく」の赤色や「はつかり」の青色と白色とオレンジ色のヘッドマークが妙に似合っていた。そんな姿が、まだ見ぬ東北への憧れの象徴であり、遠き青森という地のイメージでもあった。そして、いつかその583系に乗って、青森ひいては北海道へ行くのが夢であった。

 だが、新幹線の開業により、583系が昼行特急として上野へやって来ることはなくなってしまった。それでも、寝台特急「はくつる」や「ゆうづる」として、583系は上野駅にまだ出入りしていた。そんな寝台特急にも、一度乗ってみたいという想いはずっと持っていた。583系は、私にとってやはり東北へ向かう特急電車の象徴のような存在だったからである。

 その想いが叶ったのは、今からちょうど十年前のことである。青森から上野まで583系の「はくつる」に乗ることができた。すでに583系は定期としての「はくつる」からは退いていたが、繁忙期の臨時列車として「はくつる」の任に就いていた。それに乗ることで、私はかろうじて幼い頃からの願いを実現することができたように思う。

 ブルートレインの寝台には乗り慣れている私であったが、電車寝台に乗るのは初めてのことだったので、このときの「はくつる」乗車は新鮮な感じであった。車内の通路の両側に、高い天井までつながるカーテンがある光景には驚いたし、線路と平行の方向になった寝台に乗るのも最初はとまどった。それでも私は、583系での一夜を十分に楽しむことができたと思う。

 そんな583系も、それから間もなくして寝台特急の任からは退いてしまった。しかし、その車両がまだ、波動用とはいえ現役で動いているというのは貴重なことである。さらに、所属は仙台と秋田ながらも、しばしば首都圏に姿を現して、気軽に目にすることができるのも嬉しい限りである。できることなら、いま一度583系での寝台の一夜というものを味わってみたいものである。


583系寝台電車 東海道本線大船駅にて 2010.2.26



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by railwaylife | 2010-02-27 22:32 | 寝台特急 | Comments(0)

201系を追う6

 金曜日は朝・昼・夜と201系を捉えることができた。

 まずは朝の通勤時間帯に一本が上り電車の運用に入っていたので、それをどこで眺めようかと考えていたが、思い切って三鷹駅まで行ってみることにした。

 見送る場所をどこにするのかは思い付きであって、うまく写真が撮れるかどうかは、行ってみないとわからない。この日初めて行った三鷹駅も、あまり良い場所ではなかった。私はホームの武蔵境寄りで201系を迎えたが、吉祥寺寄りにいた方が良かったかもしれない。
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 昼は二本の201系が上下の青梅特快に入り、しかもその二本が中野駅に同時刻に到着するという魅力的な運用であったので、私はたまらず中野駅へ向かった。

 中野駅の中央快速線は日中の時間帯、下りが6番線、上りが8番線に入るようになっている。だから上下の並びを見ることは無理であるが、7・8番線ホームにいれば両方の電車を見られそうであった。

 それに、同時刻といっても、どちらかが少し遅れたりするだろうから、そのタイムラグを利用して二本とも捉えるつもりであったが、上下とも本当に同時に到着したので、私は一人で慌てふためいてしまった。それで、下り電車を撮るのが精一杯で、上り電車はただただ見送るだけであった。やはり二兎を追うのは無理なことであった。
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 帰りは上り電車を捉えられそうであったので、それを四ツ谷で待ち構えることにした。四ツ谷駅ホームの御茶ノ水寄りは屋根がなく、夜は暗がりになっているが、私はわざとそこで201系を狙った。暗闇に佇む201系というさまを描いてみたかったからである。
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 さて、JR東日本八王子支社のホームページ上に、ついに中央快速線201系の引退に関する情報が掲載された。それによると、現在二本ある201系のうち、一本(H4編成)は6月、もう一本(H7編成)は夏をもって引退するという。思っていたよりも早い発表であった。引退の発表がされる前に、もう少し撮っておきたかったが、こうして日常的に201系を狙える環境になったのが今月からであったので仕方ない。

 尚、引退までの間に「さよならツアー」がいくつか組まれ、現在の中央快速線の運用では入線しないような区間に201系が乗り入れるようであるが、そのようなツアーにはまったく興味が持てなかった。私としては、あくまでも「日常」の201系を見守っていくつもりである。

 これから沿線にも201系を狙うファンが増えていくのだろうが、私は201系が「日常」である限り、追い続けていきたいと思う。もし、201系を取り巻く環境が「日常」でなくなってしまったら、そのときが引き時かなと考えている。


1枚目 中央快速線201系電車 中央本線三鷹駅にて 2010.2.26
2枚目 中央快速線201系電車 中央本線三鷹駅にて 2010.2.26
3枚目 中央快速線201系電車 中央本線中野駅にて 2010.2.26
4枚目 中央快速線201系電車 中央本線中野駅にて 2010.2.26
5枚目 中央快速線201系電車 中央本線四ツ谷駅にて 2010.2.26



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by railwaylife | 2010-02-27 07:46 | 201系 | Comments(0)

201系を追う5

 木曜日も、通勤の合間に201系を追いかけた。

 ただ、水曜日に通勤経路を外れて四ツ谷まで行ったことをこのブログの記事に書いたところ、それを見た妻に「四ツ谷で降りたということは電車賃がかかってるじゃない」と怒られてしまったので、この日はおとなしく通勤経路上の新宿で201系を見送ることにした。

 朝は二本の201系がいずれも上り電車として十五分間隔でやって来るということだったので、効率良く二本を捉えられそうであった。

 さて、新宿で見送るとすればどこが良いか。いろいろ考えたが、ふとタカシマヤタイムズスクエア前のデッキが思い浮かんだ。そこからは行き交う電車が良く見渡せたはずである。

 そう思いながら新南口を出て、急ぎ足でタカシマヤまで行ってみたが、デッキ前の風景は意外とゴチャゴチャしていて、中央快速線の電車などはほとんど見えない状態であった。ここから電車が良く見えたのは、もはや昔のことであるようだ。

 それでタカシマヤの前を通り過ぎ、紀伊國屋書店の前辺りまで来ると、ようやく中央快速線も見えるようになってきたので、そこで201系を待つことにした。

 ひっきりなしに電車が行き交う中、やがてオレンジ色の車体がサザンテラスのビルの前に現れた。そのビルを背景にして、201系を捉えてみた。少しは新宿らしい感じが出せたかなと思う。
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 二本目の201系は、時間の都合上、新宿駅のホームで捉えた。新宿駅のホームは意外と暗いので、捉えるのがなかなか難しかった。
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 この後すぐに職場へ向かい、次は昼休みの201系を狙おうと思っていた。昼の時間帯は中央特快の運用に入ることになっており楽しみであったが、時間的には少し厳しく、結局見るだけで終わってしまった。

 また、この日は仕事が忙しく遅くなってしまったので、夜もうまく201系が通る時間に帰途へ就くことはできなかった。


1枚目 中央快速線201系電車 中央本線新宿駅~代々木駅にて 2010.2.25
2枚目 中央快速線201系電車 中央本線新宿駅にて 2010.2.25



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by railwaylife | 2010-02-27 07:32 | 201系 | Comments(0)

201系を追う4

 今日も昨日に引き続き、朝は家を早く出た。あわよくば中央快速線の201系を見てから出勤しようという魂胆であるが、幸い今朝は、通勤途中に見られそうな運用に201系が就いていた。それをどこで見送ろうかと考えていたが、私は思い切って通勤経路を少し外れてみることにした。

 渋谷から乗った山手線を代々木で降り、中央緩行線の東行に乗り換え、向かったのは四ツ谷である。今朝はここで201系を眺めることにした。

 緩行線のホームから快速線のホームへ行くと、ちょうど201系が上り東京行きとして滑り込んで来た。急いでカメラを取り出そうとしたが、201系から大勢の客が吐き出されてきて、たちまちにホームは人で溢れた。そして、人波が押し寄せてきて、立ち止まって写真を撮るどころではなくなった。あえなく私は201系を見送るだけになった。朝の駅で201系を狙うのは無理があるなと思った。

 しかし、私のもともとの狙いは、東京からの折り返しの下り電車であり、201系が東京駅まで行って戻って来る間に、どこで撮ろうか探し回るつもりであった。

 改札を出て駅の外に出たが、時間の関係上、なるべく駅に近いところで撮りたいと思っていた。しかし、四ッ谷駅ではあまり降りたことがなく、勝手がわからなかった。

 それで四ツ谷口から出て、線路に架かる橋をとぼとぼと歩いていたが、橋を渡り切ると線路沿いの切り通しの上に遊歩道があるのを見つけた。さっそくそこへ行ってみると、切り通しの下に四ッ谷駅のホームを見下ろすことができた。ここで201系を捉えるのは面白そうだと思い、カメラを手にしばし待つことにした。
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 朝の通勤時間帯なので、四ッ谷駅には電車がひっきりなしにやって来た。快速線と緩行線の電車が代わる代わる入って来る。息つく間もないが、それを見ているのが楽しくなってきた。そして、快速線・緩行線の上下四本が揃ってやって来たときには、思わず興奮してしまった。
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 そうこうしているうちに、201系がやって来る時間は近付いてきた。しかし、次々来る電車に見とれていて、どうやって201系を撮るか決めていなかった。

 とりあえず、駅に入って来た201系を捉えてみたが、ここは架線柱がけっこうごちゃごちゃとしていて、あまりすっきりとは撮れなかった。
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 しかし、この遊歩道は桜並木になっていて、花が咲いたら良い眺めになりそうであった。あと一ヵ月もしたらまたやって来て、201系と花を絡めて撮ってみたいものだと思った。

 201系を見送った後、すぐに駅へ戻って、続行のE233系に乗った。その電車が新宿駅の12番線に到着しようかというとき、ちょうど11番線から先行の201系が出発して行くところであった。その電車をふと見ると、最後尾の行先表示が「三鷹」、その車両の側面の行先表示は「武蔵小金井」、一両前の側面の行先表示は「中野」となっていて、いったいどこに行くんだ、と言いたくなる状態であった。方向幕を動かす機械の調子が良くなかったのだろうか。でも、考えてみれば、LED表示のE233系ではこんなことは起こるはずもない。201系ならではの珍事だなと思いながら、それを見送った。

 さて、今日の201系は朝見送った一本しか運用に就いていないようで、その一本も昼間は武蔵小金井で寝ていることになっていた。だから、昼休みに201系を見に行く必要はなかった。残念だったが、おかげでのんびりと昼休みを過ごすことができた。

 夜の201系は、大月行きという魅力的な運用に就くことになっていたが、残念ながら仕事が長引いてしまい、それを見送ることはできなかった。しかし今日は、朝の四ツ谷駅で眺めることができたので良かった。四ツ谷駅周辺はなかなか面白そうなので、また折を見て行ってみたいと思う。


中央快速線201系電車 中央本線四ツ谷駅にて 2010.2.24



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by railwaylife | 2010-02-24 23:59 | 201系 | Comments(0)

201系を追う3

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 平日の楽しみは、中央快速線の201系を目にすることになった。

 今朝はいつもより早めに家を出たが、残念ながら出勤時間帯に出会うことのできる201系の運用はなかった。

 昼休みの時間帯、201系は職場の最寄りの荻窪駅へ12時20分すぎにやって来る予定であった。そのくらいの時間だとちょうど良い。昼休みになった途端にそそくさと外へ出る必要もなく、ゆったりと駅へ向かえば良い。毎日201系の来るのがこの時間だと良いのになと思う。

 今日は緩行線の上りに乗って一駅戻り、阿佐ヶ谷駅のホームで201系を待ち構えた。この駅は、緩行線の電車の停止位置より快速線の電車の停止位置の方がほんの少し新宿寄りになっているので、緩行線のホームから下り快速電車の正面を捉えることができる。

 201系は時刻通りにやって来た。手前の緩行線の被りもなく、編成全体を捉えることができた。ただ、今度は緩行線の電車と並んでいるところも抑えておきたいものだと思った。

 ところで、荻窪駅を挟んだ両側の阿佐ヶ谷、高円寺、西荻窪、吉祥寺辺りは、どれも似通った構造の駅である。いずれも複々線の高架駅であり、景色はほとんど同じだ。だから、私が昼休みに気軽に撮る201系の風景は、そのうち同じようなものばかりになってしまうのではないかという気がする。もう少し撮り方に変化を付けて、いろいろな視点から201系を捉えるようにしていきたいものである。

 帰りもちょうど良い時間に201系が上り電車でやって来ることがわかっていたので、それを狙っていたが、あいにく急に今日中にやらなければならない仕事ができてしまい、201系には間に合わなかった。残念だったが、今日は昼休みに見られたから良いかなと思った。


中央快速線201系電車 中央本線阿佐ヶ谷駅にて 2010.2.23



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by railwaylife | 2010-02-23 23:55 | 201系 | Comments(0)

日常を撮る

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 今年になってから、209系だ、201系だ、489系ボンネット型だ、14系寝台車だ、500系「のぞみ」だ、とJRの消え行く車両に夢中だが、足元も見ておかなければならない。地元を走る東急の電車のことである。

 近い将来、新型の7000系が、池上線・多摩川線の古参7600系・7700系を駆逐していくことは目に見えている。実際、昨年暮れには7000系の第5編成が新製投入され、代わりにダイヤモンドカットの7600系1編成が運用を離脱している。7600系は3編成しかない貴重な存在だっただけに、残念なことである。

 7000系の投入ペースは予想していたよりもゆっくりであるが、今後着実に7600系・7700系の牙城を崩していくことだろう。そして、気付いたときには池上線も多摩川線も7000系と1000系だらけになり、7600系と7700系は全運用の中で1編成しか動いていないということにもなりかねない。あるいは朝夕のラッシュ時しか動かないということにもなるだろう。そして、そうなったときには、インターネットの掲示板に「今日の7700系は○○運用!」などという書き込みが出回り、沿線にはカメラを持ったファンが押し寄せているに違いない。

 7700系や7600系の普段を眺めるなら、多くの編成が稼動している今のうちだと思う。幼い頃から最寄りの路線で見慣れてきた顔を、沿線が静かなうちにじっくりと見ておきたいものである。

 やはり、気になる車両は普段から見ておくことが大事だなと思う。それに、日常の姿を捉えておく方が良い。末期になって「さよなら」とかいうマークを付けているところを狙っても、何ら価値はない。それは、非日常だからである。

 だいたい「なくなるから撮る」とか「珍しいから撮る」とかいう人々の心理は何なのだろう。どうしてあんなに人が集まるのだろうか。淘汰が進み残りわずかになった車両や、特別に走る列車は「ネタもの」などと言われてありがたがられるが、そうやって集まった人々の中には、列車の中で騒いだり、挙句の果てに線路内に侵入して列車のダイヤを乱したりする者も出てくるから、呆れて言葉もない。

 とは言うものの、かく言う私も、そういう「ネタもの」についつい気が行ってしまっていたから、あまり大きなことは言えない。幼い頃から強烈な憧れを抱き続けてきたブルートレインへの惜別の想いは格別としても、それ以外の車両に対する想いはいかばかりなものだろうかと考えてしまった。

 でも、最近は周囲もそういう「ネタもの」への注目を煽るようなことをしているから良くない。鉄道雑誌では「絶滅危惧種!」とか「さらば○○!」とかいった特集を大々的に組み、そういう列車の撮影地を紹介したり、あるいは「今のうちに撮っとかないと」とみたいなコメントを載せて、ファンを煽り立てている。また、インターネットのニュースでも、このところふつうの社会ニュースに車両の引退の話題が載ったりするから、社会全体の注目度も上がっていると言える。

 そんな風潮によって、私も一種の「ブーム」に踊らされていたのかもしれないなと反省した。そして、下手ながらに写真を撮るにしても、いわゆる「ネタもの」を追いかけるのではなく、本当に自分の気に入った車両や風景を追い求めるべきだと思った。

 そんなこともあり、私は今のうちから地道に東急7600系や7700系を追いかけようと改めて考え直した。あくまでも、その車両の「日常」を記憶に残していくつもりである。

 ただもちろん、余命わずかな「北陸」や「能登」は最後まで見届けるつもりであるし、通勤や仕事の合間の201系の追っかけも続けようと考えている。しかし、いわゆる「ブーム」には踊らされることなく、常に鉄道の「日常」を追いかけようという意識をまず持って、自分の記憶に、今ある風景を残していきたいと思う。


白梅と東急7700系 東急多摩川線沼部駅~鵜の木駅にて 2010.2.21



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by railwaylife | 2010-02-22 23:54 | 東急7600・7700系 | Comments(0)

さらば東京

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 500系「のぞみ」が引退するまであと一週間になった。今日日曜日、最後にその勇姿をもう一度見ておこうと、家から近くて、幼い頃から新幹線を良く見に行っていた多摩川橋梁へ行ってみた。

 今日は朝から日差しがあったのに、下り500系「のぞみ」が通過する時刻が近付くと、どんよりとしてきてしまった。白い寒空の下、私は丸子橋の上で、川風に手を冷たくしながら、500系を待った。

 やがて、鋭い形状の先頭車が川面の上に滑り出てきた。そして、500系「のぞみ」が、ゆっくりと多摩川を渡って行く。シルバーの車体は、白い空と灰色の川面に溶け込んでしまいそうであった。

 ところで、この多摩川は、東京都と神奈川県の県境でもある。新幹線が、東京を脱出し、いよいよ西へと旅立って行くところだ。だが、こうやって500系「のぞみ」が東京へ出入りするのも、あと数えるほどになってしまった。そして、今度の日曜日の下り列車が、ここで最後の東京脱出の瞬間を迎えることになる。500系が「さらば東京」と、いよいよ首都東京に別れを告げるときである。

 来週、ここへ来てその瞬間を見届けるかどうかはわからないので、私は今日の500系を「最後かもしれない」と思って、じっと見つめた。やがて、川を渡り切ったシルバーの車体は、手前に入って来た上り列車の白い車体にかき消され、たちまちに見えなくなった。


500系「のぞみ」 東海道新幹線品川駅~新横浜駅にて 2010.2.21



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by railwaylife | 2010-02-21 23:52 | 新幹線 | Comments(0)

201系を追う2

 木曜日に続いて、昨日金曜日も201系を追い求めた。

 まずは朝、家を出る前にこの日の201系の運用を例のサイトで調べた。すると201系は、9時過ぎに新宿駅へやって来ることがわかった。これなら通勤途中に捉えられそうだ。しかも下りなので、その車両に乗って荻窪まで行くのも良いかなと思った。いつもより荻窪駅に着く時間は少し遅くなるが、始業時刻には十分に間に合うはずである。

 それで、うきうきしながら新宿駅へ行ったが、中央快速線のホームへ行くと、案内板には「5分遅れ」の表記があった。五分の遅れでは、201系を待っていると遅刻してしまうかもしれない。私はしぶしぶ目の前のE233系に乗って、虚しく出勤することになった。

 次いで昼休み、12時になると急いでオフィスを出て、荻窪駅へ向かった。この日昼休みに捉えられる201系は、12時10分過ぎにやって来る下り電車であった。だから急がなければならなかった。

 荻窪駅から中央緩行線の下りに乗って、前日に引き続き西荻窪駅へ向かった。別に荻窪駅で201系を迎えても良いのだが、職場の最寄り駅というところに多少抵抗があった。それに、荻窪駅よりも西荻窪駅の方が閑散としていて、気兼ねなく写真を撮ることができる気がしていた。

 西荻窪駅に着き、急いで快速線ホームへ移り、201系を待った。この日はコンパクトデジカメしか持って来なかったので、停車中の電車を気軽に捉えるつもりであった。どんな形であれ、201系の姿をできるだけ多く残しておくつもりだ。

 程なく201系が近づいて来たが、ふと緩行線のホーム先端を見ると、長い望遠レンズの付いたカメラを持った男性が201系を待ち構えていた。やはり201系を狙っている人は多いんだなと思う。

 駅に停まったところで何枚か撮って、この日の昼休みの追っかけは無事に終わった。
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 最後に、帰りがけは新宿駅で201系を出迎えた。特急ホームの10番線から、11番線に到着する下り電車を狙ってみた。
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 しかし、ここは人も多く、あまり良い場所ではなかった。今度は、もう少し人の邪魔にならないようなところで、ゆったりと撮りたいものだと思う。


1枚目 中央快速線201系電車 中央本線西荻窪駅にて 2010.2.19
2枚目 中央快速線201系電車 中央本線新宿駅にて 2010.2.19



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by railwaylife | 2010-02-20 23:47 | 201系 | Comments(0)