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ヨコカル

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 信越本線の横川駅~軽井沢駅が廃止になって今日で十年が経つ。長野新幹線開通に伴うものであったが、大幹線が分断されるという事実に、当時の私はショックが大きかった。

 採算性の問題もあり、新規に開通する新幹線の並行在来線がJRから切り離されることは止むを得ない措置であると思う。しかし、名目上とはいえ、重要な幹線が途切れてしまうことには、何とも言えない悲しさがある。信越本線の例外を除き、東北本線や鹿児島本線などの並行在来線は、引き続きレールがつながっているにも関わらず、遠くへの想いがつながらないように感じる。

 また、現実的な問題として、並行在来線の機能低下により、その区間はどうしても新幹線に乗らざるを得ないという状況になっている。新幹線に乗らないという選択肢もあっていいと思う。誰もが「早く遠くへ」と思っているわけではない。その辺りの公共性をもう少し考えた上で、列車の長距離化や接続の改善など、在来線の機能を向上してくれないかとも思う。



 信越本線の横川駅~軽井沢駅間に、私は合計五回乗った。ここは碓氷峠という難関を越えて行く、険峻な区間である。五回のうち、二回が峠へ上る下り列車、三回が峠を下る上り列車であったが、峠を下って行くときの方が印象は強い。唸り声を上げた列車が恐る恐る下って行くときの重々しい感触が思い出される。

 碓氷峠の最終日、私は午後から慌てて現地へ駆け付けた。そして、傾きかけた日差しの中、線路際で、機関車に繋がれた特急電車を、ただただ見送っていた。


特急「あさま」 信越本線 横川駅~軽井沢駅にて 1997.9.30



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by railwaylife | 2007-09-30 00:38 | 昔の写真 | Comments(0)

出発の空

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 東京では今月に入ると、目に見えて日の入り時刻が早くなった。うっかりしているうちに、日の入り時刻は18時より早くなっていた。東京駅を18時03分に発つ寝台特急「はやぶさ」「富士」は、この時期から日が暮れた後の出発となる。

 昨日、東京の日の入り時刻は17時47分であった。出発の時刻、東京駅へ行ってみると、都会の光の所為か、空の藍色はまだ薄かった。早くも夜の闇を映し出した寝台特急の客車の方が、ずっと深い青色だ。

 18時03分、青い車体は静かに旅立って行った。何度見ても、心熱くなる瞬間である。気持ちだけは列車に乗って、西へと旅立つ想いであった。


寝台特急「はやぶさ」「富士」 東海道本線東京駅にて 2007.9.16



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by railwaylife | 2007-09-17 12:46 | 寝台特急 | Comments(0)

本家

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 久しぶりに東横線の8000系を見に行った。

 先日見に行った伊豆急行のマリンブルーの8000系も印象的ではあったが、やはり紅いラインの締まった「本家」の8000系の方がずっと良い。

 今朝、8000系は通勤特急の運用にも就いていた。
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東急8000系 東急東横線 都立大学駅~自由が丘駅にて 2007.9.11



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by railwaylife | 2007-09-11 21:49 | 東急8000系 | Comments(0)

セカンドライフ

 東急8000系は、幼い頃から一番馴染みのある車両であった。どこへ行くときも、文字通り私の足となって、走ってくれた。その8000系も老朽化から、ここ数年で急速に東急線から姿を消してしまった。今残る8000系は、ほんのわずかである。

 東急線から退いた車両の一部は、グループ会社の伊豆急行へ譲渡され、セカンドライフを送っている。今日はその姿を見に出かけた。

 東京駅から熱海駅まで、東海道本線の車窓を満喫し、熱海駅デパートで鯵の天ぷらを食し、心もお腹も満たされてから、伊豆急行8000系を待ち構えた。伊豆急行の車両はJR伊東線に乗り入れ、熱海駅までやって来る。

 ホームに入って来た伊豆急行8000系は、外装の違いこそあれ、走行音も、やって来る感覚も、巻き起こす風も、東急8000系そのものであった。ただ、車内に入って驚いた。通路を挟んで片側の座席がボックスシートになっていた。しかも良い座席だ。左右の座席が異なるのは、伊豆急行ならではのことで、海側の眺めを楽しんでもらおうと、そちらをボックスシートにしたのだろう。ボックスが窓の位置と合っていないのは、いたしかたないところだろうか。
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 熱海駅を発車する。乗り心地も、東急時代そのままだ。私はすっかり、東横線の8000系に乗っている気になった。来宮駅までの間にくぐるトンネルは、さながら代官山のトンネルであった。来宮駅からは単線となり、8000系には窮屈なトンネルをいくつか抜けて行くが、そのうちだいぶ速度が上がった。東横線の急行みたいだと私は悦に入った。

 次の伊豆多賀駅が近付くと、左手に海が見えてくる。8000系の車窓に海とは、違和感がある。伊豆多賀駅では行き違いのため、上り特急「踊り子」を待たせてあった。8000系がJRの特急列車を待たせているとは、気分が良い。

 伊豆多賀駅を出ると、車窓には広い海原が広がった。相模湾だ。東海道本線の寝台特急からも見える相模の海は、私のお気に入りだ。その海が、8000系の車窓にもある。贅沢なことだと思う。

 網代駅では普通列車との行き違いがあった。向こうの普通列車も8000系だ。今や東横線でも滅多に見られない8000系同士の離合である。嬉しかった。

 網代駅の先は長い長いトンネルであった。東急線にはないような長いトンネルだから、何だか心細くなってきた。トンネルを抜けると宇佐美駅で、ここから先、線路は海岸沿いのフェニックス並木を行く。南国のような風景は、8000系の車窓とはとても思えない。窓外はまるで別世界のようであった。

 今回は青春18きっぷでの旅なので、JR伊東線の終着伊東駅で下車する。ここで、さらに伊豆半島を南下して行く8000系を見送った。わずかな区間の乗車であったが、久々の8000系の感触に満足であった。
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 伊東駅からは、また8000系で引き返した。
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 乗り慣れた車両が、この伊豆という地で力強く走っていることを、私は心強く思った。東急から8000系が淘汰された後も、ここへ来れば8000系に乗れるだろう。
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 これからも時々、この伊豆急行8000系に乗りに来ようと思う。


伊豆急行8000系 JR伊東線 熱海駅・伊東駅にて 2007.9.9



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by railwaylife | 2007-09-09 23:58 | 東急8000系 | Comments(0)

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 地名の付かない駅名には、重みがある。例えば奥羽本線の「峠」駅だ。険峻な板谷峠の途中にある。その駅名の響きには「ここは峠だ」という強い主張が感じられる。

 栃木県の烏山線にもそういう駅がある。終着駅烏山の一つ手前にある「滝」駅である。確かに、駅の近くには滝がある。そこには「龍門の滝」という立派な名前があるのに、駅名は「滝」だけだ。ここも「峠」駅同様に「滝があるぞ」という強いメッセージを感じる。

 列車から滝は見えないが、滝の下からは列車が見える。眺めていると、列車は滝を渡って行くようであった。

 この龍門の滝には、大蛇が住むという言い伝えがある。落ちてくる水の流れを見つめていると、その白い筋が蛇のようにも見えてきた。


烏山線 滝駅~烏山駅にて 2007.9.4



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by railwaylife | 2007-09-04 23:19 | JR東日本 | Comments(0)