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妙なトレイン

 先月のこと、珍しく昼時に渋谷界隈にいたので、久々に山手貨物線日中唯一の貨物列車3086列車を見送ってみようかと、線路端で待ち構えた。

 すると、3086列車がやって来るはずの時刻に、見慣れない電車が現れた。
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 色白の顔をしたこの電車はミュートレインと言って、技術開発の試験をするための事業用車両である。そんな電車が貨物列車の代わりに現れたのだから、面食らってしまった。

 それで「ミュートレインだけに、妙なトレインだ」なんてことを思いながら貨物列車を諦め、恵比寿駅までぶらぶら歩いた。

 恵比寿駅近くのガードまで来ると、聞き慣れない列車の通過音がした。姿は見えなかったが、長く続いたその音は、どうやらお目当ての3086列車だったようである。

 妙なトレインのおかげで、せっかくの貨物列車を見損ねてしまった。


JR東日本209系電車 MUE Train 山手貨物線恵比寿駅~渋谷駅にて 2019.4.25
by railwaylife | 2019-05-16 23:40 | JR東日本 | Comments(0)

EF5861の展示

 先月の東京総合車両センターの公開でEF5861号機の展示を見て思い出したが、その昔、意外な場所でEF5861号機の展示を目にしたことがあった。

 その意外な場所というのは、鶴見線の弁天橋電車区である。
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 いつ頃のことかはっきりしないのだが、同じときに撮った他の写真に写っているのは黄色い101系電車であった。しかもその101系電車に「JR」マークが付いていたから、JRになって間もなくの頃のことのようであった。

 それにしても、弁天橋電車区にEF5861号機とは、今考えると何とも贅沢なことである。

 また、そのEF5861号機の脇を固めている車両も、今見ると貴重なものばかりである。

by railwaylife | 2018-09-26 23:55 | JR東日本 | Comments(0)

東京総合車両センター公開2018

 昨日、何年ぶりかに東京総合車両センターの一般公開へ行ってみた。

 一番奥の車両展示がやけに混み合っているなと思ったら、久しぶりにEF58形の61号機が姿を現していた。

 みな食い入るようにしてその姿にカメラを向けており、私も文字通り人垣の隙間から垣間見るようにして眺めた。
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 ただ、ここ東京総合車両センターの公開で本当に大事なのは、この場所が果たしている役割を改めて知り、感謝することである。

 日々、首都圏を走り回っているJRの電車の多くが、ここで定期的に検査を受け修繕され、ダイヤ通り安全に走行できるよう保たれている。

 これまでに乗ったことがある車両も、これから乗るかもしれない車両もみな、ここできちんとメンテナンスされているからこそ、安全に利用できる。

 そのことを何よりありがたく感じようと、猛暑の会場で想っていた。
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JR東日本 東京総合車両センターにて 2018.8.25
by railwaylife | 2018-08-26 19:00 | JR東日本 | Comments(0)

新緑転車台

 動くところは見られなかったが、新緑の木々を背景にした転車台を目にすることができた。
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 やがてこの場所の緑は濃く黒くなってゆき、いずれは紅く色付く。そして葉が散り、真っ白な雪に覆われるのだろう。

 そう考えたとき、ふと冬の転車台の風景が想われた。


上越線水上駅にて
2016.5.5
by railwaylife | 2018-05-28 23:15 | JR東日本 | Comments(0)

新緑とC61

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 水上駅構内の隅に佇むC61形の背後には、新緑の山並が連なっていた。

 まるでC61形の背後を彩るために、木々が萌えているようであった。

 そんな季節にこの機関車にめぐり会えた喜びがあった。


JR東日本C61形蒸気機関車 上越線水上駅にて 2016.5.5
by railwaylife | 2018-05-24 23:55 | JR東日本 | Comments(0)

山に挑む電車

 上越線水上駅は、上越国境を目前にした場所にある。

 その水上駅まで行くと、まさに線路の行く手に山が立ちはだかっているように見える。険しい国境越えの線路が想われる。

 しかし今、その国境越えに挑む電車は、意外と華奢な新型車両である。
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 きつい勾配を、重々しく越えてゆくイメージはない。

 それでも、山へ向かって勇ましく発ってゆく後ろ姿に頼もしさがあった。


JR東日本E129系電車 上越線水上駅にて 2016.5.5
by railwaylife | 2018-05-23 23:25 | JR東日本 | Comments(0)

国鉄型どうし

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 12系客車の青い車体の横に、115系湘南色の車体が佇む。

 国鉄型、国鉄色同士の並びは、かつて上野駅でも見られたことだろう。

 長距離急行列車の横に、中距離鈍行電車が並ぶ。

 そんな場面を思い浮かべていた。


JR東日本115系電車・12系客車 上越線水上駅にて 2016.5.5
by railwaylife | 2018-05-22 23:25 | JR東日本 | Comments(0)

緑と115系

 115系湘南色の電車でたどり着いた水上駅は、緑に囲まれた駅であった。
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 その緑に、115系湘南色がよく映えた。

 もうこの色の電車が上越国境を越えることはないのかもしれないが、国境の山中にあってもきっと緑に映えたことだろう。


JR東日本115系電車 上越線水上駅にて 2016.5.5
by railwaylife | 2018-05-20 11:00 | JR東日本 | Comments(0)

五月の上州

 2011年と2016年の二回、五月の上州へ出かけている。

 上越国境の山々を目前にした上州まで出かければ、五月の新緑もグッと身近に感じられた。そして、その新しい緑の力強さと鮮やかさに吸い込まれてしまいそうであった。

 そんな五月の上州で見た風景のいくつかを載せていきたい。
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by railwaylife | 2018-05-20 00:00 | JR東日本 | Comments(0)

二十年後の碓氷峠

 信越本線の碓氷峠越えの区間、横川-軽井沢間が廃止になって二十年が経つという。

 この区間のことをよく「ヨコカル」などと呼ぶが、私はそういう呼び方はあまりして来なかった。単に碓氷峠と言った方がしっくり来る。



 その碓氷峠の区間に初めて乗ったのは小学校四年生のとき、夏休みの家族旅行でのことであった。

 新宿から特急「あずさ」で松本へ向かい、篠ノ井線を経由して長野に出た。篠ノ井線に乗るのは初めてだったし、長野駅まで行くのも初めてであった。特急「しなの」を初めて目にして感動した覚えがある。そして帰路は長野から信越本線経由の特急「あさま」に乗った。もちろん「あさま」も信越本線も初乗車であった。

 途中の軽井沢駅で峠越えのための機関車(補機)の連結があり、名物駅弁おぎのやの峠の釜めしが売られていることも当時の私は知っていた。それらの一大イベントをドキドキしながら待った覚えがある。だから、長野から軽井沢までの乗車は初めてであっても気もそぞろであっただろう。

 軽井沢駅に着くと車内は騒然となった。機関車連結のための停車時間を利用して機関車を見物に行く人、釜めしを買いに行く人がせわしなく車内やホームを動き回り、大変な騒ぎであった。私は機関車の連結は見に行けなかったけれど、釜めしは家族みんなで買って食べた覚えがある。陶器の入れ物は大事に持ち帰り、その後風邪を引いたときなどにおかゆを煮るため家で長く活躍していた記憶がある。

 機関車を見に行けなかったことはちょっと残念だったけれど、横川まで下るときは緊張した覚えがある。どれだけ下り勾配を体感できていたかわからないが、横川に着いたときはホッとした覚えがある。そこから高崎を通って上野までの道のりは旅が終わるという寂しさともあいまって、祭りの後のように気が抜けてしまったものであった。当時の特急「あさま」には、碓氷峠という大きな盛り上がりの場面があったと言える。

 その後何度か、この碓氷峠を列車で越えることがあった。臨時急行「軽井沢」で越えたこともある。夕暮れ時の峠を越えたこともある。
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 北陸からの旅の帰路、急行「能登」で寝ているうちに通り過ぎたこともある。今思えばもったいないことをしたなと思う。



 そんな思い出のある信越本線横川-軽井沢間が廃止されてはや二十年、今は北陸新幹線がトンネルで碓氷峠をあっという間に突っ切る。釜めしは車内で売っているのかもしれないが、わざわざ軽井沢駅のホームに降りて買う必要はなくなった。長野までの間、かつてのように盛り上がる場面はなくなったと言える。

 少し前にニュースで見た話として、北陸新幹線はトンネル内でネットがつながらないことが不人気の理由の一つだという分析があった。新幹線には補機の連結やその停車時間を利用しての釜めし購入といったイベントもないから、乗客は窓の外に無関心である。だからスマホやタブレットで動画やSNSに夢中になるしかない。

 現在、北陸新幹線のトンネル内のネット接続は可能になったのかどうか知らないが、今の旅は概して平板になったと言える。この碓氷峠に限らず、かつての横川駅や軽井沢駅での盛り上がりのような旅の途上でのイベントを、今の旅では感じることがもう難しくなっている。

by railwaylife | 2017-10-02 23:30 | JR東日本 | Comments(0)