カテゴリ:東急目黒線( 75 )

紫陽花目黒線2015

f0113552_23243330.jpg
 この場所では、八年前にも同じように紫陽花列車の風景を眺めていた。

 そのときと同じようにまた紫陽花列車の見られることが何ともありがたく感じられた。

 毎年花が同じように咲くとは限らない。そしてそれを私が眺められるとも限らないからである。


都営
6300形電車 東急目黒線多摩川駅~新丸子駅にて 2015.5.30
by railwaylife | 2015-08-20 23:25 | 東急目黒線 | Comments(0)

夏の奥沢

 けだるく暑い日の午後、奥沢の車庫を通りかかった。

 輻輳した線路が西日で熱せられ、余計に暑く感じられた。
f0113552_12564902.jpg
 西日を背にした休憩中の電車の車体も、熱せられていただろう。


 そんな光景を見たときふと、子供の頃に見たこの場所の風景を思い出した。

 さまざまな顔形をした緑色の電車が所狭しと並んでいた、懐かしい風景である。

 いつかこの夏の奥沢の風景も、子供の頃に見た風景のように懐かしく思い出されるときが来るだろうか。


東急
3000系・5080系電車 東急目黒線奥沢駅にて 2015.7.12
by railwaylife | 2015-08-14 13:00 | 東急目黒線 | Comments(0)

桜3000系2015

 東急3000系という車両は、残念ながらどんなときでも「ついでに見る車両」になってしまう。

 決して思い入れのない車両ではないのだけれど、私の中ではなかなか主役にできない車両である。

 でも、そんな3000系を、この2015年の春もしかと花越しに見届けた。
f0113552_12195326.jpg
 ひと春のうちに花越しに見ることのできる車両はごく限られている。

 そんな一握りの車両の中に、この3000系はしっかりと入った。

 そのことを、しっかりと思い出にとどめておきたい。


東急
3000系電車(3101F) 東急目黒線多摩川駅~新丸子駅にて 2015.3.30
by railwaylife | 2015-06-06 13:00 | 東急目黒線 | Comments(0)

富士より桜

 桜の花が咲くくらいの季節になれば、空も春めいて濁ってくる。

 冬の空気が澄んだ晴れの日には富士山がくっきりと見えるこの場所も、すっかり見通しが利かなくなってしまった。
f0113552_23022243.jpg
 だから、視線は自然と足元の花の方へと向かっていく。


東京メトロ
9000系電車 東急目黒線多摩川駅~新丸子駅にて 2015.3.30
by railwaylife | 2015-06-02 23:20 | 東急目黒線 | Comments(0)

鳥と電車

 多摩川のほとりをウロウロしているうち夢中になって見ていたのは、中洲近くにいる水鳥であった。

 水量の多い日で中洲は狭かったけれど、わずかな草が生えていた。その叢あたりに佇む水鳥を、カメラでずっと追っていた。

 ちょうど背後に東横線・目黒線の多摩川橋梁があったので、そこを電車が通るタイミングで水鳥を撮ろうとした。

 だが、水鳥の動きは気ままで、なかなかこちらの思うようには動いてくれなかった。川面を行ったり来たりして落ち着かない。いいところで立ち止まったかと思うと顔がこちらに向かって縦になっていたりする。それではあまり絵にならない。

 それで、横を向いてくれ、とか、もうちょっとこっちへ来てくれ、とか、心の中でずっと水鳥に呼びかけていた。

 そんな呼びかけを嘲うかのように水鳥はまたまったく別の行動をするので、いったい彼らは何をしているのだろうかと不思議になってきた。いや、きっと食物を得るのに必死だったのだろう。

 考えてみれば、水鳥の動きに一喜一憂しながら、カメラを上げたり下ろしたりしながら川原に佇んでいる私の行動の方が、端から見ればよっぽど不思議であったかもしれない。
f0113552_21192857.jpg

f0113552_21191633.jpg

1枚目 東急5080系電車 東急目黒線多摩川駅~新丸子駅にて 2014.10.4
2
枚目 東京メトロ9000系電車 東急目黒線多摩川駅~新丸子駅にて 2014.10.4
by railwaylife | 2015-04-11 08:55 | 東急目黒線 | Comments(0)

たそがれの川

 夕暮れ後の川原の風景で一際目に付いたのは、わずかに残る夕染め色を映した川面であった。

 それで、鈍く光るその川面にカメラを向けていると、さらに目を引くものがあった。

 多摩川橋梁を渡る、古い世代の電車である。

 最新世代の電車は、窓ガラスに加工がしてある所為か、車内の灯りがあまり外に漏れない。だからたそがれ時になると早くも電車全体が闇に溶け込もうとしていてまるで風情がない。

 それに対して少し前の世代の電車は、窓ガラスに加工がない所為か、車内の灯りが煌々としているのが外から良く見える。それで、たそがれ時にはずいぶんと目立つものである。

 また、その灯りの中に乗客の姿も浮かび上がるので、人が乗っている電車だということがよくわかる。どこか寂しいたそがれ時、そこに安心感がある。

 そんな古い世代の電車がわずかに光をたたえた川面を横切る、というさまを捉えてみた。
f0113552_2319288.jpg

 いつのまにか、川面よりも灯りの漏れる電車に夢中になっていた。


都営
6300形電車 東急目黒線多摩川駅~新丸子駅にて 2014.7.26
by railwaylife | 2014-10-10 23:30 | 東急目黒線 | Comments(0)

クチナシ越し

 七月の多摩川河川敷で主役となっていたのはクチナシの花であった。
f0113552_23391211.jpg

 白い花が点在しているのが、橋梁上の電車の車窓からも見えた。

 七月だからさすがに盛りは過ぎていたけれど、この多摩川の季節の移ろいを感じるには十分な咲き具合であった。


埼玉高速鉄道
2000系電車 東急目黒線多摩川駅~新丸子駅にて 2014.7.5
by railwaylife | 2014-09-05 23:45 | 東急目黒線 | Comments(0)

3000系の空

 こんなふうにして、広い空の下を電車が往くというさまを良く撮っている気がする。
f0113552_2327861.jpg

 ワンパターンではあるのだが、捉える電車の種類はいろいろだし、空の色や表情ももちろん違う。

 だから、飽きることなくこうしてまた同じ構図で撮っている。


東急
3000系電車(3113F) 東急目黒線多摩川駅~新丸子駅にて 2014.5.18
by railwaylife | 2014-07-28 23:30 | 東急目黒線 | Comments(0)

雲のない夕暮れ

 この日の夕暮れ時は、空に雲が全くなかった。
f0113552_23393045.jpg

 だから、夕暮れの空は無表情に見えた。

 やっぱり、夕暮れの眺めは雲があってこそ、その日その日の表情が出るものだと思った。


東急
3000系電車 東急目黒線多摩川駅~新丸子駅にて 2014.5.9
by railwaylife | 2014-07-08 23:45 | 東急目黒線 | Comments(0)

目の前の桜

 ある場所の桜花が、いつが一番見頃で、いつが一番綺麗に見えるかなんていうことはわからない。仮にわかったところで、その一番良い眺めのときに自分がその場所へ行けるかどうかもわからない。
f0113552_23304312.jpg

 例えばこの多摩川橋梁近くの桜花のところで、花が咲いてからずっと誰かが四六時中見張っていたとする。そして花が満開になり、しかもその背後の空が雲一つなく青く澄んだときに「今ですよ」と私に連絡してくれたとする。

 そしてそのとき、自分の抱えている公私の用のすべてを肩代わりしてくれる誰かがまた他にいて「行って来なさい」と肩を押してくれたとする。

 そんなことがあったなら、いくらでも一番良い眺めのときに見に来てやる。

 でも、現実にはそういうことがあるわけないのだから、自分が行けるときに、目の前にある花を目一杯楽しむことだ。
f0113552_2331168.jpg

東急
5080系電車(5186F5190F) 東急目黒線多摩川駅~新丸子駅にて 2014.3.29
by railwaylife | 2014-05-21 23:35 | 東急目黒線 | Comments(0)