カテゴリ:東急7600・7700系( 55 )

陰った7700系

 ある路線のある車両がもうすぐ引退となると、普段からよく見ていても「よし、今まで行ったことのないような場所で見送ってみよう」なんていう欲が出てくるものである。

 でも、そういう場所で見送ったりしてみると、だいたい撮る写真は失敗するものである。
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 ここは初めての場所だったから、すっかり顔が陰ってしまった。

 せっかく建物の隙間から西日が漏れ、顔が明るくなる瞬間があったというのに、そのタイミングを見事に外してしまった。

 でも、こうやって引退間際になって自分が欲を出したということのいい思い出にはなった気がした。


東急
7700系電車(7905F) 東急多摩川線武蔵新田駅~矢口渡駅にて 2018.10.7
by railwaylife | 2018-11-11 21:50 | 東急7600・7700系 | Comments(0)

最後のつもりで

 東急7700系の引退が迫ってきた。

 最終的な引退の日は、11月24日であることがわかっている。その日の「池上線全線祭り」で「7700系さよならイベント」が行われるからである。

 長年見続けてきた車両であるから、最後までしかと見届けるべきであるとは思うのだが、どうもそういうイベントには行く気がしない。それよりも、普段通りひっそりと走っている姿を見納めとしたかった。

 そんなことを思っていた今月下旬、残っていた7700系の3編成のうち、2編成が瞬く間に運用を離脱してしまった。残りは1編成になった。

 残り1編成を捕まえるのはなかなか難しい。また、引退間近になると平日朝の限られた運用にしか入らなくなる可能性もある。それで、早めに見納めをしておくことにした。


 最後にどこで見送ろうかといろいろ考えたが、池上線沿線の行き慣れた場所で見送ることにした。
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 高圧電線の下、切り通しの中を往くのが池上線らしい気がする。私のお気に入りの場所である。

 去ってゆく電車が見えなくなったとき、未練はあった。でも、こうしてちゃんと見納めのときを作り、記録することができて良かったと思っている。

 ただ、これまでに私が7700系を見送った記録は、まだまだこのブログに載せられていないものが多い。だからこれからもこのブログ上には7700系が登場すると思うし、そういう記録をこれからきちんと載せていけるようでありたいと願っている。


東急
7700系電車(7901F) 東急池上線洗足池駅~石川台駅にて 2018.10.28
by railwaylife | 2018-10-31 22:15 | 東急7600・7700系 | Comments(0)

歌舞伎&T.K.K.

 2018年の東急電車まつりのメインの展示はこれであった。
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 7700系歌舞伎スタイルに、1000系T.K.K.スタイルという、池上・多摩川線の個性的な編成同士の最後の並びを見ることができた。


東急
7700系電車(7912F)
東急
1000系電車(1017F) 東急電鉄長津田車両工場にて 2018.9.23
by railwaylife | 2018-10-16 23:00 | 東急7600・7700系 | Comments(0)

正面から7700系

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 電車をただただ正面がちに捉える、ということはあまりしないけれど、もうすぐ引退してしまうとなると、そんなふうに捉えておいても良いかなとふと思ってこうして撮っておいた。

 これも、私にとっての7700系の大事な思い出の一つである。


東急
7700系電車(7905F) 東急多摩川線多摩川駅~沼部駅にて 2018.9.23
by railwaylife | 2018-09-30 22:40 | 東急7600・7700系 | Comments(0)

さらば歌舞伎

 東急7700系の「歌舞伎」という通称はあまり好きではなかった。

 一部編成の前面の塗り分けが歌舞伎の隈取に似ているのがその名の由来とされているが、それで「歌舞伎」と呼ぶのは安直な気がしていた。だったら、隈取をする役で有名なのをこの編成の愛称にしたら良かったのではないかと思った。

 とは言え、隈取をしている役を具体的に挙げられるかというとなかなか難しい。するとやはり、通称としては「歌舞伎」で良かったのかもしれない。隈取のデザインは、歌舞伎という文化のシンボルの一つでもある。


 そんな「歌舞伎」の編成も、ついに東急線の運用から引退したということだったので、昨日最後の見納めをしてきた。
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 今後は岐阜の養老鉄道に譲渡される。すでに譲渡済みのもう一編成の「歌舞伎」とこの編成のどちらかは帯の色が緑色に塗り替えられ「緑歌舞伎」と呼ばれるそうだ。残りの一編成はこの色のままで「赤歌舞伎」と呼ばれるという。東急では通称だった「歌舞伎」が、養老鉄道では正式なデザイン名となるようだ。

 そんな「赤歌舞伎」「緑歌舞伎」をいつか訪ね、再会を果たしたいものである。


東急
7700系電車(7912F) 東急電鉄長津田車両工場にて 2018.9.23
by railwaylife | 2018-09-24 22:30 | 東急7600・7700系 | Comments(0)

養老7700系

 岐阜県に、養老の滝という滝がある(居酒屋ではない)。

 むかしむかし、親孝行な若者がいたが、貧乏なので老いた父親の好きなお酒を手に入れることもなかなかできずにいた。

 ある日、たまたまたどり着いた滝で喉を潤してみると、それがなんとお酒であった。若者はそのお酒を腰のひょうたんに入れ持ち帰り、父親に飲ませることができた。きっとこれは親孝行していた若者への神様からのご褒美だということで、その話に感銘を受けたときの天皇も元号を「養老」に改元したとのことであった。そして、その滝が養老の滝と呼ばれるようになったとの話である。

 そんな昔話のある「養老」を冠した養老鉄道に、現在東急多摩川線・池上線で活躍する東急7700系が譲渡されるという。

 元の7000系の製造時期から考えれば五十年にもなる老体の車両なのに、まだなお活躍の場が与えられる。養老鉄道はまさに、読んで字のごとく、老いた車両を養ってくれる鉄道であろう。まさか電車にお酒を飲ませることはできないだろうけれど、きっと7700系を大事にしてくれるに違いない。

 養老伝説のある地での7700系の末永い活躍を、心から祈っている。
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by railwaylife | 2018-08-29 23:15 | 東急7600・7700系 | Comments(0)

池上線・多摩川線を楽しめ

 東急池上線・多摩川線は好きな路線で、しょっちゅうというほどではないけれど沿線を良く訪れている。

 都内の路線としては短い3両編成の電車がのどかに走る両路線は、乗って車窓風景を楽しむも良し、沿線を歩いて電車が往く風景を楽しむも良しで、車両の種類がバラエティーに富んでいるのも面白い。また、沿線の歴史や地形にも興味深いものがあり、緑も多いので四季それぞれに花や草木の変化も楽しめる。その沿線を、私はこれまで何度も歩いて楽しんできた。

 そんな池上線・多摩川線に、変化が訪れようとしている。

 この両路線を、長きにわたって走り続けてきた古参の7700系電車が、今年度いっぱいで後継の7000系にすべて置き換えられるという話である。先月、東急電鉄から発表された「2018年度の鉄軌道事業設備投資計画」で明らかになったことである。

 7700系はもともと7000系と言って、私が子供の頃には地元の東急東横線で活躍していた車両である。それが目蒲線などに転属し、改造されて7700系となり、今に至っている。それだけに、幼いときから馴染みのある、特別な車両である。

 そういう車両がいよいよ引退してしまうのは寂しい。それで、今年度で引退ということを知ったときには、これからできる限り多くこの車両を眺め、記録しなければ、と強く思ったものであった。

 しかし、こうやって車両の引退が迫るといちいち「記録せねば」などと焦ってしまうのはどうなのか、という気もした。そんなふうに考える自分が嫌だった。

 だったらもう、7700系が引退するまでは池上線・多摩川線の沿線に行かない方が良いのではないか、なんて思い始めた。

 でも、それも何か違うように感じた。

 自分が気に入っている場所に行かないというのはもったいない。別に7700系が引退しようがしまいが、今まで通りにこの両沿線の風景を楽しめばいい。ただただ、目の前にある風景を楽しめばいい。そんなふうに思い直した。

 だから、今後も変わらず池上線・多摩川線の風景を楽しんでいこうと今は思っている。そしてこれからも、その風景をこのブログに載せていくことができたら幸いである。
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by railwaylife | 2018-06-12 22:40 | 東急7600・7700系 | Comments(0)

7700系の春2017

 もう何年も前から、春の花が咲くたび、この花と一緒に7700系を見るのは今年が最後かもしれないな、と思ってきた。後継の7000系、あるいは1000系1500番台に置き換えられてしまうのでは、という危惧があるからだ。

 でも、今年もまた、春の花とともにこの車両を眺めることができた。
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 もう、今年が最後かもしれない、とはいちいち思わないようにしている。

 最後だろうが、あと何回見られようが、ただ目の前のその風景を、一度限りのものとして楽しむだけだからである。


2017年春の記録
東急
7700系電車(7905F) 東急池上線大崎広小路駅~戸越銀座駅にて 2017.3.18
by railwaylife | 2017-06-06 23:20 | 東急7600・7700系 | Comments(0)

二色咲き

 タチアオイの花に魅せられるのは、さまざまな色の花があるからかもしれない。

 どんな色の花を組み合わせるか、そしてその花越しにどんな車両を添えるかで、さまざまな風景を楽しむことができる。
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東急
7700系電車(7905F) 東急多摩川線沼部駅~鵜の木駅にて 2016.6.5
by railwaylife | 2016-08-14 21:30 | 東急7600・7700系 | Comments(0)

白タチアオイ

 タチアオイにはさまざまな色があるが、印象的なのはやはり、紅色の強いものである。その色の強さに、初夏の熱い日差しが想われる。

 それに比べると、白いタチアオイはちょっと印象が薄い。

 でも、その白さが初夏の風景にちょっとした清々しさをもたらしてくれるように思う。
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東急
7700系電車(7905F) 東急多摩川線沼部駅~鵜の木駅にて 2016.6.5
by railwaylife | 2016-08-13 22:30 | 東急7600・7700系 | Comments(0)