客車急行能登の思い出

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 上野発の夜行急行といえば、かつては「八甲田」「津軽」「十和田」「天の川」「おが」「越前」など、数多くの列車があった。今、上野発の急行列車として唯一残る金沢行きの急行「能登」は、その残影である。

 現在の急行「能登」は特急型電車で運行されているが、昔は他の急行列車と同じく客車列車であった。座席車と寝台車が併結された編成だ。そんな客車急行の「能登」に、私は一度だけ乗ったことがある。北陸を旅した帰り、金沢から上野まで利用した。

 当初は座席車に乗るつもりであったが、直前に奮発して寝台券を購入した。寝台車は三段式であった。後にも先にも、客車三段に乗ったのはこのときだけである。ただ、下段であったので、さほど窮屈さは感じなかった。中段や上段に乗客もいなかったと思う。

 金沢を出てから寝台に寝転がり、時刻表を広げて対向列車を確認したりしていたが、富山辺りで眠ってしまったように思う。当時の「能登」は、今と違って信越本線経由であり、真夜中に碓氷峠を通過するのが楽しみであったが、次に目が覚めると辺りは明るかった。すでに赤羽付近を通過中であり、だいぶ焦った記憶がある。旅の終わりで疲れていたのだろう。

 早朝の上野駅に到着して、写真を撮った。
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 14系寝台客車のテールサインは「急行」である。牽引機は直流区間がEF62であった。交流区間はEF81の牽引であったと思う。すでに東北・上越新幹線は開通していたが、まだまだ上野駅を発着する急行列車が何本もある時代であった。

 今や、全国のJRから「急行」という種別が消え去ろうかという時代である。


急行「能登」 1枚目 北陸本線金沢駅にて 1989.4.3
       2枚目・3枚目 東北本線上野駅にて 1989.4.4



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by railwaylife | 2007-10-24 22:47 | 昔の写真 | Comments(0)
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