関東でもようやく梅雨が明けた今日、久々に寝台特急を見に行った。
蒲田駅から暑い中を歩き、強い日差しの下で青い列車を待った。
寝台特急が、西から夏を運んできた。
猛スピードで、東京に夏を運んできた。
多摩川を渡って東京へ進入してきた列車は、まっすぐ北北東を指し、都心へと向かって行く。緑の少ない車窓に、乗客は都会の暑苦しさを感じているだろう。
列車はビルの森へと吸い込まれて行く。都会の夏に、青い列車は溶け込んでしまいそうであった。
寝台特急「はやぶさ」「富士」 東海道本線蒲田駅~川崎駅にて 2007.8.1