置換劇が始まるぞ

 何日か前、横須賀線・総武快速線の新型車両E235系1000番台の第1編成が配給輸送されたというニュースを見た。これからいよいよ、横須賀線・総武快速線では、E217系からE235系1000番台への置換劇が始まることになる。

 E235系1000番台の試運転をわざわざ見に行くほどのことはないと思っているが、最初の1編成が営業運転に入ったら、その運用を調べて見に行っちゃったりするかもしれない。今まで見たこともない横須賀線・総武快速線の運用一覧などをネットで頻繁にチェックするようになるのだろう。

 そのうち、数編成が運用に就くようになれば、わざわざ運用を調べなくても、普段よく行く品鶴線の多摩川橋梁あたりでたまたま見かけたりして、妙に嬉しくなったりするのだろう。でも、そんなことがあるうちに新型の物珍しさも薄れていく。それが、E235系1000番台とE217系が半々くらいになった頃である。その時期は新旧どちらの車両も目にする確率が同じくらいになるので、だんだん置換劇に対する興味も失っていく。ただ、そういう場面が実は置換劇の中では一番の見どころだと言えるのかもしれない。

 でも、そうやって興味を失っているうちにE217系は着実に数を減らしていって、気が付くと残りあと数編成なんていうことになっている。そうすると、今度はE217系をたまたま見かけると妙に嬉しくなったりするのだろう。ただ、編成数が少なくなればそういう機会もなくなるだろうから、今度はE217系の運用を調べることになる。挙句の果てには「横須賀線・総武快速線でセミクロスシートに乗る機会は今後もうなくなるから、いま一度ボックスシートからの車窓風景を味わっておくべきだ」とか言い出して、無意味にE217系に乗りに行っちゃったりするかもしれない。

 そして、いよいよ最後の一編成を、見慣れた多摩川橋梁で見送る日が来る。そのときはきっと「長年この場所で眺めてきたE217系を万感の思いで見送った」など言いながら感傷に浸るのだろう。


 そんな一連の流れがもう、私には煩わしい。置換劇に最初から最後まで付き合うのは、面倒なことだ。

 だからできれば、ある朝起きたら横須賀線・総武快速線の車両が全部E235系1000番台に置き換わっていた、なんていうことになっていてほしい。

 いや、現実にはそんなことはないのだから、置換劇などは気にも留めず、ただそのときそのときの横須賀線・総武快速線の風景を楽しんでいけるようでありたい。
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JR東日本E217系電車 品鶴線西大井駅~武蔵小杉駅にて 2020.6.10
by railwaylife | 2020-06-15 21:00 | E217系 | Comments(0)
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