昨日、2017年10月14日で、日本の鉄道は開業百四十五周年を迎えた。
今から百四十五年前の1872年10月14日(旧暦では9月12日)、新橋-横浜間に列車が走り始めた。
その列車の車窓には、どんな風景が広がっていただろうか。
海原が、大きく広がっていたことは間違いない。海岸は、今より線路に近いところにあったはずである。その海原は、秋空の下で青く輝いていただろうか。白い雲の下で、鉛色に沈んでいただろうか。いずれにせよ、それに乗客が目を奪われたとき、日本の車窓風景の歴史も始まったと言ってよい。
昨日の鉄道の日、遠くへと向かう列車を何本も見送った。 列車が白い空へ向かって去って行くのを見送るとき想うことは、その列車にその後広がる車窓風景であった。
これからも、鉄道の旅で車窓風景を楽しみ、日本の車窓風景の歴史を紡いでいけるようでありたい。
鉄道開業百四十五年の日に願うことであった。
新幹線
E5系電車 東北新幹線上野駅~大宮駅にて 2017.10.14