折り返し列車

 興津の清見寺付近で東海道本線を眺めていると、けっこう電車の運転本数が多くて、それを見たり撮ったりするのがなかなか忙しいものであった。

 というのも、静岡方面からやって来る列車の何本かは興津行きで、興津駅からすぐにまた静岡方面へ折り返して来るからである。

 そんな興津折り返しの列車は、興津駅に到着する前の上り列車のうちからすでに折り返し後の静岡以遠の行先を表示していた。きっと、一つ手前の清水駅を発車したあたりで行先表示幕の変更が行われるのだろう。

 その行先表示を見ていると、いったい自分が今どこにいるのか、よくわからなくなってくるものであった。上り列車も下り列車も、静岡以遠の行先を表示していたからである。

 でも、そんな不思議な感覚になれるのも、この興津駅近くならではのことだったと思う。
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駿河路の春
JR東海211系電車 東海道本線興津駅~清水駅にて 2014.3.23
by railwaylife | 2017-03-20 22:00 | 東海道本線 | Comments(0)
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