日の暮れるたそがれ時、文字通り「誰そ彼」の状態となって、車両の種類の判別もつかないほど暗くなった列車が往く風景を眺めるのは好きだ。
もちろん、この都電の風景もそうである。 だが、こういうときに限って、昔の都電の姿を復刻した特別な塗装の車両が二台続いて来たりする。
そういう車両は、せっかくだから明るい空の下で眺めたいものだ。
そんなふうに自分の運の悪さを嘆いたりもしたが、それ以上にこのたそがれの風景を眺められた嬉しさがあった。
都電
7000形電車 都電荒川線鬼子母神前電停~学習院下電停にて 2016.12.10