2015年、JRで一番乗った回数の多い形式は間違いなく山手線のE231系500番台であった。通勤で毎日のように利用したからである。
通勤では他に中央緩行線も利用しているが、中央緩行線にはE231系と209系500番台の二種類があるので、毎回同じ形式に乗るとは限らない。その点、山手線はE231系500番台一種類しかないから、山手線を利用すれば必ずその形式に乗ることになる。
ただ、これからはそういうわけにもいかなくなってくる。
ついにE231系500番台の後継E235系が登場するからである。
昨年末、デビュー当日の不測の事態によりその本格的な運行開始が一旦は先延ばしになったE235系であるが、今年の早い段階でまた再登場することとなるだろう。そしてその後は、増えていく一方となる。いずれ私も通勤で、その車両に乗るときが来るはずである。
それに対してE231系500番台は、これから減っていく一方である。だからE231系500番台に乗る機会も、こうして見送る機会も、だんだんと限られてくる。
昨年末、そのことを想いながらこの見慣れた車両を見送ったとき、何だか妙に寂しくなってきてしまった。
いや、まだ寂しがるのは早い。
これからこのE231系500番台に乗る機会、そして目にする機会のひとつひとつを、大事に想っていけばいい。
JR東日本E231系500番台電車 山手線渋谷駅~原宿駅にて 2015.12.30