2014年10月に「その先の京王線へ」と出かけまず向かったのは、京王動物園線の多摩動物公園駅であった。
実はこの駅は、私が通っていた大学の最寄り駅であった。この駅からひと山越えた向こうにある白い建物ばかりのキャンパスが私の出身大学である。
その大学を懐かしんでここへ来たわけではないのだが、期せずしてこの多摩動物公園駅までの道のりは、大学時代の通学経路を忠実になぞることとなった。十数年ぶりのことである。
そのくらいの年月が経ったから、途中の風景もだいぶ変わってしまっていた。
中でもその変化に驚いたのは、多摩都市モノレールが通じていたことであった。動物園線に沿ってモノレールが敷かれているというのは、私の目には何とも奇妙な光景に映った。
それと、動物園線を走る京王の電車も変わっていた。
乗車したのは、動物園線仕様になっていた7000系電車であった。
私が通学に使っていた頃には、7000系は動物園線をほとんど走っていなかったように思う。主力だったのは、今はなき5000系電車だった。それで、動物園線を走る7000系電車にもだいぶ違和感があった。
さて、こうして多摩動物公園へやって来たのは、駅に隣接する「京王れーるランド」を訪れるためであった。京王電鉄の博物館みたいなものである。ちょうど7000系のヘッドマークにもあるようにリニューアルオープン一周年を迎えたところであったが、再開以来ずっと来たいと思っていたところであった。
こうして京王電鉄歴代の車両も保存されており、懐かしい思い出の数々に浸ることもできた。
そんな思い出のいくつかを、次の記事から掲載していきたい。
写真は多摩動物公園駅・京王れーるランドにて
2014.10.24