8月のある日曜日、夕方の新宿駅に特急「スペーシアきぬがわ」が二本やって来るというので待ち構えてみた。その狙いは、この夏から走り始めた金色の「スペーシア」を捉えることであった。ただ、その金色が「スペーシアきぬがわ」の運用に就いているかは実際に見てみないとわからないことであった。
一本目は定期の「スペーシアきぬがわ」6号である。
西武新宿駅の脇に姿を現したのは、従来の白い「スペーシア」だった。
まあ、もう一本来るわけだし、次に期待しようという気持ちもあってその白い車体を悠々と見送った。
二本目は臨時の「スペーシアきぬがわ」14号である。
思い描いていたのは、西武新宿駅の脇に金色の顔がぬっと現れるさまであった。
だが、それとは色もそして形も異なる車両が実際には現れた。
JR東日本の253系電車である。列車名は「スペーシア」と名乗っていても使用車両が「スペーシア」でないこともあるのだと知った。
ちょっと呆気に取られながらその253系を迎えたが、こういう機会でもないとカメラを向けることのない車両である。だから、待ち構えていて良かったと思う。
それに、はたしてどの車両が来るか、という楽しみを味わうこともできた。
1枚目 東武100系電車
特急「スペーシアきぬがわ」6号 山手貨物線新宿駅~池袋駅にて 2015.8.9
2枚目 JR東日本253系1000番台電車
特急「スペーシアきぬがわ」14号 山手貨物線新宿駅~池袋駅にて 2015.8.9