ブログの鮮度

 インターネットを見ていると、よく目にするのが「鮮度」という言葉である。

 本来「鮮度」とは、魚や野菜などの新鮮さの度合いを意味する言葉であったが、それが転じて最近は、インターネット上の情報の新しさを意味するようになっており、本来の意味よりも多用されているように感じる。

 そしてその情報の「鮮度」は、魚や野菜が新鮮さを失うよりもずっと速い速度で失われていっているように思う。だから「鮮度落ち」なんていう言い方がよく使われる。

 これは、インターネット上の情報がいかに新しいものであるか、が常に競われていることを示すものであると言える。

 もちろん、ニュースサイトのようなものにはそういう競争が必要だろうが、近頃は個人でやっているブログやソーシャルネットワーキングサービスまで「鮮度」を盛んに競っているように感じる。

 そういう競争が私は苦手で、このブログではだいぶ以前から「鮮度」を放棄している。情報の古い、新しいに関わらず、自分の載せたい話題を載せたいときに記事にしようと思っている。だからもう、古い話題を載せるときでもいちいち「鮮度落ちですが」なんて断ることもしない。だいたい「鮮度」を競って慌てて新しい情報を載せようとすると、せっかくの情報を書き捨てているような気分になる。私は、どんなささいな話題でも、それを大事に想いながらじっくりと記事にしていきたいと思っている。

 そんなわけで、このブログには「鮮度」がほとんどない、ということになる。



 さて、こうしてインターネット上の「鮮度」に注目しているうち、最初の「鮮」という文字が妙に気になってきた。そして、このブログには新鮮さはなくとも鮮やかさはあるんじゃないか、という気がしてきた。ときには色鮮やかな風景を載せたりもしている。

 とは言え、こうしてわざわざ言うほど鮮やかな風景が載っているわけでもない。私は写真を撮るときでも空模様を気にせず撮るから、このブログに載っている写真にも曇天のときの暗いものが多い。

 そう考えると、どこまで色鮮やかだと言えるかは疑問である。

 でも、そうやって暗い風景が多い中で、ときには色鮮やかに輝く風景の写真や、鮮やかな文章を載せることができたらいいなと思っている。

 そしてそれが、このブログにとっての「鮮度」になったらいい。
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by railwaylife | 2015-10-13 23:25 | その他 | Comments(0)
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