京王線の電車から、仙川の小さな流れに枝垂桜が注ぎ込んでいるのが一瞬パッとと見えた。
すぐに、その川岸へ行って花越しに電車が通り過ぎるのを見てみたくなった。
それで後刻、最寄りの仙川駅から歩いてみた。
谷へ下り桜のもとへ行ってみると、思っていたより花は散っていた。
車窓に一瞬しか見えなかった風景というのは、どうしても自分の中で美化されてしまうものだ。だから現地へ行ってゆっくり見てみると、記憶に残った風景そのままではないことが往々にしてある。
それでも、電車が春をかすめて行く風景をまたひとつ得られたことには変わりなかった。
京王
8000系電車 京王線千歳烏山駅~仙川駅にて 2014.4.11