京王線高架予定区間を歩く

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 東急世田谷線の街歩き案内が終わって間もない2014年2月末のこと、東京都が国土交通省から京王線連続立体交差事業について都市計画事業の認可を得たというニュースを目にした。

 この事業は、京王電鉄京王線の笹塚駅付近から仙川駅付近までの約7.2kmを高架化し、道路と鉄道を連続的に立体交差化するというものである。その主たる目的は、対象区間にある25ヵ所の踏切の除去により交通渋滞や踏切事故の解消することだそうで、同時に地域の活性化や安全性・防災性の向上により快適なまちづくりに大きく寄与するという効果も挙げられていた。

 事業の期間は平成25年度から平成34年度までとなっていて、沿線では順次高架化のための工事が開始されることが予想された。

 一旦工事が始まってしまえば、今まで見慣れた京王線の風景は大きく変化し、二度と元へ戻ることはない。

 この区間のほとんどを大学四年間の通学で利用していて思い出があるだけに、そうやって地上を往く京王線の風景が失われていくことが残念に思えた。

 それで、工事が本格的に始まる前に、今あるあたりまえの風景をしっかりと眺めておこうと思い立った。

 また、世田谷線の案内をした街歩きの会で、2014年のうちにもう一回案内役を務めることが決まっていたため、この京王線高架予定区間の沿線歩きをそのときのテーマにしようと考え会に提案し、了承を得た。題して「京王線高架予定区間を歩く」である。

 案内は秋の開催予定であったので、夏が始まるくらいからまた街歩きの下調べに出かけることとなった。

 そんな下調べの折に眺めた京王線沿線の風景を、先の世田谷線同様、このブログに特集として掲載していきたい。

 さて、この京王線沿線の街歩きはもちろん、いずれ消えゆく地上線の風景をしっかり眺めておこうというのが主旨ではあったが、同時に沿線の歴史や地形も学びながら歩きたいと考えた。そのことで、地上線の風景がより立体的に見えてくるからである。実際、沿線の地誌を調べるのは楽しく、秋に開催した街歩きのときも参加者の方々に興味を持ってもらえたと思う。そこで、そんな要素もこの特集には多く盛り込んでいきたいと考えている。

by railwaylife | 2015-01-10 00:15 | 京王 | Comments(0)
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