真夏に寝台特急「あけぼの」を見に行ったのは、朝の日暮里であった。
日暮里という地名を字面通りに読むと「日の暮れる里」なる。そうすると、この「朝の日暮里」というのは何だか矛盾したものに見える。
だが、この「日暮里」は「日の暮れる里」ではなく「日暮らしの里」という意味だそうだ。昔、このあたりは風流な観光地で、一日中いても飽きない場所だったという。それが「日暮らしの里」の由来である。
今はだいぶ建て込んで、そういう情緒も少なくなってしまったが、山手線、京浜東北線、東北・上越・長野新幹線、東北本線、高崎線、常磐線、そして京成線が走るこの場所は鉄道風景としては実に賑やかである。だから、鉄道好きにとってはそれこそ一日いても飽きない「日暮らしの里」と言えるのではないだろうか。
新幹線
E2系電車 東北新幹線上野駅~大宮駅にて 2014.8.2