ダイコン越し

 ハナダイコン咲く晩春の多摩川へとやって来た。
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 丸子橋あたりに咲き乱れるこの花は、丸子の名物と言っても良いくらいだと思っている。


 ただ、正確にはハナダイコンではなくハマダイコンというようだ。

 そのことを知るきっかけとなったのは、ゴールデンウイーク中に九州福岡へ行ったときのことである。

 糸島半島というところの海岸へ行ったら、丸子橋あたりに咲いているのと同じ花が咲いていた。なんだ、これは丸子のハナダイコンじゃないかと思ったが、浜辺に咲いているのが不思議であった。

 それから帰京して数日後、書店で何気なく花の写真集を眺めていると、また同じ花を目にすることとなった。そしてその解説で、この花はハマダイコンといって文字通り浜辺に咲くものなのだということを知った。だから、糸島半島の海岸に咲いていたのは何ら不思議なことではなかった。

 そうなると今度は、川の中流域である丸子橋あたりにハマダイコンの咲いていることの方が不思議になってきたが、ネットでいろいろ調べてみると、丸子橋あたりのハマダイコンは東京湾の海岸に咲いていたものの種子が川を遡上して着岸し咲くのだということを知った。何とも驚くべきことであったが、これで川辺にもハマダイコンが咲いていることに納得がいった。

 こうしてハマダイコンについていろいろと知ることとなったが、おかげで見慣れたこの風景が今までとはまた違って見えてきた。そして、私にとってより一層思い入れの強い風景にもなった。


新幹線
700系電車
「のぞみ」
234号 東海道新幹線品川駅~新横浜駅にて 2014.5.9
by railwaylife | 2014-07-04 22:10 | 700&N700 | Comments(0)
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