午前中は晴れ、午後から曇ってくるという予報だった日、午後になっても日差しがあったが、やはり予報どおりに雲がだんだんと増え、15時くらいにはすっかり空が雲に覆われてしまった。
昼過ぎから多摩川の川原にいた私は、天気の良い日ならもちろん夕暮れ時までいて夕空を楽しんだことであろうが、この日はもう夕暮れ色に染まる空は見られそうになかったので、早々に引き上げることにした。
その帰りがけ、わずかに染まった西の空を背に往くこの電車を見送った。
夕空を諦めなければならない悔しさは残ったけれども、こうしてほんのりと染まった空を眺められたのは嬉しいことであった。
東武
9000系電車(9103F) 東急東横線多摩川駅~新丸子駅にて 2013.11.3