新春らしい鉄道風景といえば、どんなものだろうか。
年の初めにそんな風景を眺めたくなって、考えてみた。
例えば、立派な門松越しに電車が駆け抜けてゆく、なんていう風景があればいいけれど、そういう風景はなかなか見つかるものではない。
確実に見られるとすれば、新春だけ特別に走る列車の往く風景だろうか。
そんなふうに考えて、珍しくそういう臨時列車を見送ってみることにした。
ただ、私が見ることにした新春列車は夕暮れ時に走る列車だったので、その風景はちょっと暗いものになってしまった。
でも、少しは新春らしい鉄道風景を見られたかなと思っている。
それに何より、この列車を見に行ったことで、新年早々あの香しい蒸機の煤の匂いを嗅げたのが嬉しいことであった。
快速「SL新春碓氷」号 信越本線群馬八幡駅~安中駅にて
2013.1.5