新春らしく

 新春らしい鉄道風景といえば、どんなものだろうか。

 年の初めにそんな風景を眺めたくなって、考えてみた。

 例えば、立派な門松越しに電車が駆け抜けてゆく、なんていう風景があればいいけれど、そういう風景はなかなか見つかるものではない。

 確実に見られるとすれば、新春だけ特別に走る列車の往く風景だろうか。

 そんなふうに考えて、珍しくそういう臨時列車を見送ってみることにした。



 ただ、私が見ることにした新春列車は夕暮れ時に走る列車だったので、その風景はちょっと暗いものになってしまった。

 でも、少しは新春らしい鉄道風景を見られたかなと思っている。
新春らしく_f0113552_19284122.jpg

 それに何より、この列車を見に行ったことで、新年早々あの香しい蒸機の煤の匂いを嗅げたのが嬉しいことであった。


快速「SL新春碓氷」号 信越本線群馬八幡駅~安中駅にて 
2013.1.5
by railwaylife | 2013-01-06 19:30 | JR東日本 | Comments(2)
Commented by 大石俊六 at 2013-01-07 21:37 x
あけましておめでとうございます。私はこの列車の運行を知りませんでしたが、朝、高崎駅前に向かって歩いている時、街中に汽笛が響き渡るのを聞きました。ビル街の汽笛は共鳴してよく響きました。蒸気機関車は匂いとか、音とか、人々に広まるものを持っていますね。
Commented by railwaylife at 2013-01-07 21:51
俊六さま、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

コメントありがとうございます。
俊六さまもこの汽車の汽笛をお聴きになっていたのですね。
たしかにビル街では汽笛がよく響くでしょうね。汽笛の聴こえる街っていいなあと思います。

私も写真の場所でこの列車を見送った後、列車の姿が見えなくなってから汽笛の音を耳にして余韻に浸っていました。蒸気機関車の風景は五感で楽しめますね。
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