身近な線路際に、木の葉が色付くのを楽しみにしていた場所があった。
ただそこは、決していい眺めというわけではなかった。大きなガードや架線柱がごちゃごちゃとしている場所だからである。
でも、普段見慣れている電車がそこの色付きをかすめて行くのを見送り、日常風景の中に季節の変化を感じてみたかった。だから、その色付きが楽しみであった。
そんな想いを胸に、木の葉が十分に色付いた朝、その場所へいそいそと出かけてみた。
すると、私が着いて最初にその風景の中に現れたのは、期せずしてこの車両であった。
まだ見慣れた電車とは言えないこの7000系であるが、考えてみればここの黄葉と7000系という取り合わせは、この秋が初めてのことであった。
東京メトロ
7000系 (7113F) 東急東横線都立大学駅~学芸大学駅にて 2012.12.8