ひさびさ2077

 久々に、2077列車が通る時間に山手貨物線沿いにいることができた。

 それで、その列車をどこで見送ろうかといろいろ考えた。できれば今までとは違う場所で眺めてみたかったからである。

 だが、ここという場所が思い浮かばぬまま、列車のやって来る時刻が迫って来てしまった。

 やむなく、慌てて適当な場所へ急いだ。

 そういうときに限って、列車は少し遅れて来たりするものである。もう少しいい場所を探す余裕があったのになと思いつつも、そこで待つしかなかった。列車はどれだけ遅れて来るかわからない。遅れているからと思って場所を移動し始めたときにやって来たりするものである。

 そんな私の迷いを弄ぶかのように、遅れ気味の貨物列車はやけにゆっくりとしたスピードで現れた。その2077列車を、山手線の電車が猛追してきた。うまく併走しているところを捉えられるかなと思ったが、2077列車が十分に近付いて来る前に山手線の電車は通り過ぎてしまった。

 そしてようやく接近してきた貨物列車は、祝日とあってか荷が少なかった。特に機関車に続く何両かはいわゆる空コキで、まるで機関車の単機のような風景になってしまった。
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 でも、編成後方の車両には荷がぎっしりと載っていた。

 そのコンテナ車がゆっくりと通り過ぎて行くのを、じっと見つめた。

 何度見ても、日常の只中を貨物列車が往く風景は違和感があって楽しいものである。


山手貨物線
2077列車 山手貨物線渋谷駅~新宿駅にて 2012.11.3
by railwaylife | 2012-12-14 23:45 | 貨物列車 | Comments(0)
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