寝台特急「はくつる」と「ゆうづる」と言えば、並び立つ両雄、という感じがする。
同じ「鶴」の名を冠しながらも、かたや青の「はくつる」に、かたや赤の「ゆうづる」と、その色でも対比される存在だ。
そして、同じ上野-青森間を走っていながらも、かたや東北本線経由の「はくつる」に、かたや常磐線経由の「ゆうづる」と、経路でも相対するところがあった。経由する路線の格で言えば本線たる東北本線の方が上のような気もするが、内陸を往く東北本線よりも海沿いの常磐線の方が起伏が少ないという点で利があった。
そんな「はくつる」と「ゆうづる」のどちらに思い入れが強かったか。
残念ながら「ゆうづる」には乗る機会がなかった。実際に乗車したことがあるという点では「はくつる」の方が思い出のある列車なのだが、幼い頃の憧れはどちらも同じくらいであった。とにかくどちらの列車でもいいから、まだ見ぬ東北の地へ寝台特急で行ってみたかった。
そういう意味で、私にとっては甲乙付けがたい両雄である。
「
田端運転所撮影会の旅2012」にて
寝台特急「はくつる」牽引機
EF81-80 田端運転所にて 2012.10.20
寝台特急「ゆうづる」牽引機EF81-81 田端運転所にて 2012.10.20