三番目あらわる

 昨日の朝、地元の駅でいつもよく乗る時刻に東横線の電車を待っていると、見慣れない編成が入って来た。

 最後尾の車両には「4003」というナンバーが振られていた。

 昨年から東横線に現れた、5050系4000番台の3編成目ということになる。初めて見る編成だから、ここ最近営業運転を開始したのだろう。

 ただ、新しい編成にしては、車内に入ってみても新車特有の匂いがなかった。

 それで銘板を見てみると、製造年が2011となっていた。どうやらこの編成は、落成後しばらく地下鉄副都心線直通に備えての試運転に従事していたらしい。その間に、新車の匂いは消えてしまったのだろう。

 とは言え、また新しい編成が東横線に現れたことには変わりない。そしてこの編成もまた、あたりまえのように私の日常に登場するようになるんだろうなあという気がした。
三番目あらわる_f0113552_10234363.jpg

三番目あらわる_f0113552_10235797.jpg



 それにしても、こうして身近な路線に凄まじい勢いで新しい車両が導入されてゆく過程を見られるというのは、とても貴重なことだと思う。

 振り返ってみると、今から八年半ほど前の2004年初め、みなとみらい線直通運転開始に合わせてY500系が登場し、それから程なくして5050系の導入も始まったわけだが、それ以前のラインナップで今も残っている編成というのは、本当に片手で指折り数えられるくらいになってしまった。つまり、総入れ替えに近い状態ということである。

 来年の副都心線との直通運転開始まで含め、この十年くらいの東横線の変化というのは、まさに劇的であると言える。

 そんな変化の過程のほんの一部を、昨日は目の当たりにしたところであった。


東急
5050系電車(4103F) 東急東横線渋谷駅にて 2012.6.29
by railwaylife | 2012-06-30 10:27 | 東急5000系列 | Comments(0)
<< 古戸越を往く 目黒線の背景 >>