ほんとにいつも1000形

 よく言う「いつもやってる」とか「みんなやってる」とかいう表現は、だいたいが誇張だと言える。実際には、そんなにいつもやっているわけではないし、そんなにみんなやってるわけでもない。

 小学校の頃、ちょうどファミリーコンピュータというゲーム機が登場した。それでクラスの中で一人が買ったりすると、誰しもそれを欲しがったものである。そのとき、親にねだるための常套句が「みんな持ってるからさ」というものであった。

 その「みんな持ってる」の「みんな」はたいてい三人だけだ、と保護者会で当時の担任の先生に言われたと母から聞いたことがある。まあ、そういうものである。






 前置きが長くなったが、そんな小学生の頃のことを思い出したのは、先に書いた「いつも1000形」という記事が気になったからである。ここで言う「いつも」がほんとに「いつも」なのか、ということである。

 そんなことがふと気になったので、先日「サツキ8000形」を見に行ったときには、果たして本当に1000形が来るのかどうかと待ち構えてしまった。1000形を待ち構える、なんてはじめてのことであった。

 すると、本当に1000形はやって来た。私が小田急線を見に行ったばっかりに、1000形は来てしまった。そして、ツツジだかサツキだかわからない花越しに1000形を見送ることができた。
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 そうやって、待ち構えていた車両がやって来たのが、8000形が来たのと同じくらい嬉しいことであった。


小田急
1000形電車 小田急小田原線参宮橋駅~代々木八幡駅にて 2012.5.25
by railwaylife | 2012-06-10 13:10 | 小田急 | Comments(0)
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