登場して二ヵ月以上も経つから、もはや目新しさもないのかもしれないが、私としては初めて目にしたので、今までとまったく違う新鮮な印象があった。
60000形MSEとなった小田急の特急「あさぎり」である。
以前よりずいぶん短くなったな、という印象がまずあったが、実際にはダイヤ改正前までの20000形RSEや371系の7両編成よりもわずか1両少ない6両編成であった。
でもそう感じたのは、最後尾が非貫通型の平面顔で尻切れトンボみたいになっていて、何となく締まりがないからだろうか。
そんな印象のあった新生「あさぎり」であるが、この鮮やかな車体が御殿場線の山間に分け入ってゆく風景もいつか眺めに行ってみたいなとも思いながら、その姿を見送っていた。
小田急
60000形電車
「あさぎり」3号 小田急小田原線和泉多摩川駅~登戸駅にて 2012.5.19