日常風景の桜

 日本全国には、さまざまな桜の名所がある。

 長大な並木のあるところ、清流に沿って咲くところ、雪山を背景に咲くところ、菜の花畑にかぶさるように咲くところ、あるいは野の只中に一本の老木がスッと咲くところなどである。

 そんな「名所」と呼ばれるところのあちらこちらに、一度は花咲く季節に行ってみたいと思う。強く行きたいと思う。絶対行きたいと思う。





 でも、そういうどこか遠くに想う「名所」の桜よりも、日常の風景の中に咲く桜の方が、自分にとっては大切なんじゃないかと思うときもある。

 たとえばそれは、毎日のように乗る通勤電車が、フッと桜花をかすめてゆくのを目にしたときである。
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中央緩行線
E231系電車 中央本線大久保駅~東中野駅にて 2012.4.6
by railwaylife | 2012-04-08 22:30 | 中央本線 | Comments(0)
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