サンライズの目

 夜闇を切り裂く寝台特急「サンライズ」の目、すなわち前照灯は、どんなにか力強く、そして輝かしいものであろうか。

 そう思って、東京駅に「サンライズ」を見に行く機会があったとき、私はその目ばかりに注目していた。



 しかし、目の輝きは意外と淡く、暗いものであった。
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 きっとこれは、発車するときにもっと眩くなるのだと思い、その瞬間を待ってみたが、結局暗いままの目で列車は旅立ってしまった。



 それで、目の写真も思い描いていたよりずっと暗いものになっていたが、そんな画的な問題は別として、私はこの目に憧れる。闇の中、寝台特急の行く手を照らす目にだ。

 いつかこの目が、私の旅路を鮮やかに照らし出しますようにと、いま、祈りを籠める。


寝台特急「サンライズ出雲・瀬戸」 東海道本線東京駅にて 
2011.10.23
by railwaylife | 2011-12-09 22:00 | 寝台特急 | Comments(0)
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