この三連休、東京では予想以上に好天になっている。
その天気の下、どこか日常の外へ行ってしまいたいと切に想うが、体調もあまり良くないし、日常にいろいろと縛り付けられているので、そういうわけにもいかない。
でも、嘆くことはない。身近なところで、その好天を楽しめばいいだけである。
さて、今朝起きて天気予報を見ると、今日の東京も最高気温が33℃とかで、終わるはずの残暑がまだ続くようであったが、用事のために外へ出てみると、空は確かに秋のものであった。いや、秋のものだと思いたかった。
その空に誘われて、また近所の「空の広く見えるところ」に立ち寄ってみた。
どことなく澄んだ空が広がっていた。
空が澄んでいる、と言えば、この場所からは冬のよく晴れた朝などに富士山が見えたはずである。
そう気付いて、山のある方向を見遣ると、青い山影がうっすらと見えた。
電線とパラボラ越しにぼやけた富士山があっても絵にならないが、現代の都内における「富士見坂」とか「富士見橋」なんて、所詮そんなもんである。山が見えるだけ、ありがたく思わなければならない。
それに、これからの季節、空が澄んできて富士山がしょっちゅう見えるようになると思うと、私は楽しみで仕方なかった。
そんな来るべき季節への期待を込めながら、電車越しのいつもの空を眺めた。
東急
5000系電車(5118F) 東急東横線都立大学駅~学芸大学駅にて 2011.9.18