先日も書いたが、今年度は東急東横線に68両の5000系が新たに導入されるそうだ。これは、東急電鉄の2011年度鉄軌道事業設備投資計画に記されていることである。
この68両という数は、現在7編成56両しか東横線に残っていない9000系を完全に消し去るには、十分過ぎるものである。
もちろん今は、すべての新規導入車両が9000系の置き換え用なのかどうかはわからない。でもいよいよ、9000系が東横線を往く風景は見納めのときが迫ってきたか、という実感が強くしてきた。
そんな想いもあって今朝は、東横線の9000系を眺めてから出勤することにした。
今や、東横線では少数派になってしまった9000系をたくさん見たいと思ったら、やはり平日朝に線路際に立つことだ。運用に就いている車両が多いし、びっくりするくらいしょっちゅう電車がやって来るので、少ない9000系に遭遇するチャンスも多い。
実際、わずか12分間に四本の9000系を目にすることができた。
11ゥ 9013F
シャボン玉の絵柄が取り外されてすでに久しく、すっかりふつうの顔が当たり前になってしまった。
18ゥ 9012F
多くの通勤客を運ぶ上り電車は、重々しくゆっくりと去って行く。
35ゥ 9005F
35ゥは朝のみの運用である。若番の編成が軒並大井町線へ転属していった中、この9005Fと9001Fはまだ東横線で頑張っている。ここの下り電車はかなり飛ばして行く。
22ゥ 9014F
通勤特急の9000系も見ることができたが、種別に関わらず上り電車はどれもノロノロであった。
この後、28ゥの9015Fに乗車して、私は渋谷駅へと向かった。
こうやって、頻繁に9000系を目にすることのできるうちが華だろう。その間にできるだけ多く、9000系のある東横線の風景を眺めておきたいものである。
東急9000系電車 東急東横線学芸大学駅~都立大学駅にて 2011.5.26