有給休暇の天気

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 休日の谷間ということもあって、今日は有給休暇を取っていた。

 せっかくの休みだから、どこかへ出かけたいという気持ちは当然あった。それで少し前から、日帰りの旅の計画を立てたりしていた。

 ただ、私が有給休暇を取って出かけようとすると、天気は優れないと相場が決まっている。実際、一週間前くらいからの週間予報でも、前日の秋分の日から天気が崩れることになっていた。

 どこへ出かけるにせよ、天気の良い方がもちろん望ましい。だが、私の有給休暇の日に晴れの天気を求めるのは、もう無理なことだという気がしていた。それで私は、有給休暇を申請したときから今日の天気が崩れることを覚悟し、たとえどんな天気でも出かけてやるとさえ思って意気込んでいた。

 しかし、昨日の秋分の日になって本当に天気が崩れ、その雨が今日も残るという予報を聞くうちに、何だか自分の意気込みが消え失せてしまった。覚悟をしていたとはいえ、実際に冴えない空を目にすると、やっぱりがっかりするものである。そして、自分の有給休暇のたびに天気が悪いということも、本当に嫌になってきた。実際このブログでも、その天気の悪さが記録されている。

 2010年4月5日  さまざまのこと思い出す桜かな
 2010年5月7日  113系を見に行く
 2010年6月28日 あじさい列車2010 第13章
 2010年8月9日  都区内パスの旅


 毎回のように冗談で「自分の日頃の行いが悪いからだ」などと書いていたけれども、ここまで悪いと本当に「私は何か普段悪いことをしているのだろうか」と真剣に考えてしまったりする。

 そんなふうに深刻に捉えるのもばかばかしいので、もう天気に対する不安や恨み節は述べないことにする。

 そして今日は、すっかり出かける気分がそがれてしまったこともあって、一日家でゆっくりすることにした。家にいても、いろいろとやることはある。そして、来るべきいつかの旅に備えて、じっくりと計画を練ることにもしたい。

 そんな自分の決意を確かなものにするべく私は先ほど、冴えない空を眺めに行ってみた。

 雨は落ちていなかったが、いつ降るとも知れない怪しい空だ。そんな空を見つめていると、折しも東横線の9000系が、朝のラッシュの中でせわしなく立ち働いているところに遭遇した。私はそう遠くないいつか、冴えわたる青空の下で、この東横線の9000系から旅を始めたいと強く想った。


東急9000系電車(9008F) 東急東横線学芸大学駅~都立大学駅にて 2010.9.24

by railwaylife | 2010-09-24 10:08 | 東急9000系 | Comments(0)
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