東急多摩川線・池上線に配属された新顔に初めて出会ったのは初夏の頃のことであった。
昨年春まで東横線で日比谷線直通電車として活躍していた1000系電車が3両編成に短縮された上、外観もちょっぴり変更され、この春から多摩川線・池上線を走ることとなった。車号が1500から始まるから、1000系1500番台などと呼ばれるようである。
多摩川線・池上線にはオリジナルの1000系が走っているので、この路線では珍しい顔ではない。だが、7000系に模した帯の色もさることながら、正面の前照灯の間に車号の記されていないところにも何とも違和感がある。あまり良い言い方ではないが、文字通り間の抜けた感じである。
そんな1000系1500番台もこれから徐々に数を増やし、多摩川線・池上線の顔になってゆくのだろう。
東急
1000系電車(1503F) 東急多摩川線沼部駅~鵜の木駅にて 2014.5.24